愉しい語らいの昼食のひと時を終え、いよいよ60数年振りに再会する友のお宅へと。
駅を挟んで、長女宅と反対の方向に向かいました。
商店街を抜けると、やはり閑静な住宅地となり、その一角に彼女のお住まいがありました。
今回の個展にお誘いくださったMさんが言いました。
「貴女が一緒だと言うことを、Nさんには伝えていないのよ。きっと、とても喜ばれると思うわ」
「そうだったの~。じゃあ、私は最初、名乗らない事にするわね。
おそらく誰か分らないでしょうね~」
と私は答えました。
ポーチの階段を上ると、本宅とは別にギャラリーがある、とても大きな御邸宅のようです。
外交官大使夫人としてご活躍された方のお宅らしく、建物は、異国の趣。
私は一瞬にして、心を捉えられてしまいました。
素敵な住まいを見るのが、大好きな私ですから。
60年ぶりの再会を目前にして、私はちょっと緊張気味。
雰囲気のある重厚なドアーを友人が開けました。
華やかさが漂う明るい個展会場の室内が目に飛び込んできました。
その奥で来客と立ち話をしておられた主催者の友人、Nさんが、すぐ私達の方に寄ってこられました。
ニットの明るいドレスを身に装われた個性的な彼女からは、小学生時代の面影を見い出すのは、容易なことではなかったかもしれません。
一方私は、一目で彼女に、~さん?と言ってズバリ当てられてしまったのです。
喜ぶべきかどうか、ちょっと、?が付きますね~。
私は懐かしさで一杯に。
感極まってしまったため、自分が彼女と、その後どんな言葉を交わしたのか、よく思い出せません、
来客が多く、落ち着いてお話しができなかったせいもあります。
今後、これを契機に、彼女と会う機会が度々あるかもしれません。
その時に、ゆっくり語り合えるのを楽しみに致します。
作品は、個展と聞いていましたが、実際はNさんの生徒さんの作品がほとんどでした。
もちろん彼女の作品もありました。
彼女は、中東方面の暮らしが長くていらしたようです。
その影響か、彼女が制作した陶磁器の彩色はとてもビビッドで、エキゾチックな雰囲気が漂ていました。
色々積もるお話をしたかった私ですが、彼女は接客に忙しく、この日はとても無理そうな感じ。
そのため、次回のお楽しみにすることにしました、
1時間ほどお邪魔し、彼女のギャラリーを後にした私達がその後寄ったのは、駅前の喫茶。
連れ立った三人仲良くいつまでも、時を忘れて語りあいました。
学生時代の友人は、時空を超えてすぐ信頼を取り戻せる特別な間柄。
人生の宝物の一つ、と改めて実感した私です。
5月16日記述
ランキングには参加していませんが、皆様の温かな応援クリックが暮らしの励みになります。
宜しければ、ポチッをお願い致します。