今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

我慢は禁物 

2015-06-16 07:15:44 | 病気

昨日の続編です。

二階の寝室に戻った私は、我が身に起きたいつもより怖かった狭心症の話を、夫にするつもりでした。

その話を簡単にし終わったところ、旦那さまが口にしたことは、全くそれとは関係ない事だったのです。

それを聞き、私のストレスはマックス状態に。

 

その時、即座に抱いた、複雑な思いがありました。

夫の症状はひとまず落ち着いていたようですから、

「私の事を案ずる一言ぐらい、まずあってもいいのではないかしら?」と。

なんだか悲しくなりましたが、このような態度はいつもの事。

慣れっこのはずなのに、自分の体を心配する余り、夫の無関心さがとてもつらく思えた一瞬でした。

心配しても照れ性なので、表に出せないだけ、と思うことにします。

 

ムクゲ

 

夫が私に告げたこととは・・・・・・。

腸の穿孔に通しているドレーンの挿入口から、またかなりの出血があった、というもの。

慌てて、トイレを覗きました。

私は仰天!

至る所に血痕がありました。

昨年末の、まるで刑事事件の現場のような凄さではありませんでしたが、かなりのもの。

私はとっさに救急車が頭をよぎりました。

 

その時点で、自分の身に朝起きた心配事は、どこかに吹っ飛んで消えてしまった私。

旦那さまが言うには、もう出血が止まっているから大丈夫、とのことでしたが。

 

「そんなに暢気に構えていることではないわよ。病院に行きましょう」

と、私が言うと、

「病院に行く必要などない」

と答えるだけ。

私は、その返事は無視して、受付が始まる頃、病院に電話をかけました。

先生の返事は、診察を受けるようにとの事。

 

病人が、ベッドを離れるのが億劫な気持ち、出かけたくない心持ち、私には分かりすぎるくらい、よく理解できます。

私も体調が悪い時、家族に勧められても、近所のクリニックでさえ行くのは、とても嫌になりますもの。

 

 

しかし、私は夫の病で、過去に猛省をした苦い経験があります。

一昨年の事。

直腸がんの放射線治療を終え、退院後、初めての外来診察を受けました。

その時は、採血結果もすこぶる良くて、経過は大変良好。

夫の栄養状態を先生からお褒め頂き、私はルンルン気分だったのです。

 

ところが、その後次第に夫の体調が下り坂となり、熱の上げ下げが日々続くようになりました。

私は心配で、夫に病院に行くことを何度も勧めましたが、「予約日に行けが良い」の一点張り。

夫に内緒で、病院に電話をかけ、先生にご相談しようかと幾度も思いましたが・・・・・・。

その頃は、お仕事の邪魔をするようで、気が引けてできないでいました。

 

ヒメシャラの小輪の白花

 

ところがある日、旦那さまの方から言い出しました。

「病院に行った方がいいかもしれない」と。

しかし、その日は、私の美容院の予約日だったのです。

そのために一日だけ延ばしてもらうことにしました。

外見は、いつもと変わりない様子でしたから。

でもそれは、私の勝手な思い込み。

体の内のただ事でない変化を、夫は感じていたのでしょう。

寡黙な人ですから、多くを語らないゆえ、私はそこまで見通すことができなかったのです。

 

そしてその翌日外来診察を受けたところ、容態はかなり悪化していたらしくて、即入院となりました。

主治医が、「よくここまで我慢したな~」の言葉が私の心にぐさりと突き刺さりました。

それまでの経過を振り返り、夫が嫌がっても、強引に連れ出して早く病院に行くべきであった、と猛省しきりだったのです。

美容院に行きたいがために、1日延ばしたことも。

 

放射線治療後の対応をもっと賢く振舞っていたなら、腸に穿孔ができるといった最悪の結果は回避できたかもしれない、と悔やまれて仕ありません。

ですから、その後は、心配なことがあれば、遠慮はしないで、すぐ病院に電話。

先生に相談するようになりました。

 

 

不安な事態に見舞われても、旦那さまはその後も、相変わらず「病院に行く必要はない」の返事しか返ってきません。

しかし、私は病院に必ず電話をかけます。

医師の指示次第では、無理やりにでも病院に夫を連れていくようにしています。

たとえイライラしようとも、見て見ぬふりをして、毅然とした態度を私は崩しません。

 

最近は、夫の体の衰弱が以前より進んで、電車ですと一時間かかる病院の往復も、タクシー利用が止むを得ない状況になってきました。

(今は、多少元気を取り戻し、散歩もできるようになり、私は、とても喜んでいます。またいつか、このことについては述べさせていただきますね。)

 

前の記事で述べたドレーンの挿入口からの出血の際は、行きはタクシーでしたが、帰りは妹が家まで送ってくれました。

最近は、長女が頻繁に病院の送迎で協力してくれています。

 

病状に異変があり心配な場合は、我慢はしない。

すぐ医師に相談し、指示があれば診察を受け、何らかの処置をして頂く。

これが回復の早道との思いを、過去の苦い経験から、今は強く心に抱いている私です。

 

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