今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

多少元気を回復した夫 喜びひとしおの私

2015-06-20 07:25:43 | 病気

梅雨を迎え、重たい鉛色の空の日が多いこの頃。

私の腰痛も、ひどい時に比べると随分回復したものの、空の色に似て、まだまだ重苦しい雰囲気です。

そんなお天気と私の体調にもかかわらず、我が家の旦那さま、最近、少し元気を取り戻してきました。

その喜びを、私は日々噛みしめながら過ごしています。

 

旦那さまに、そのような私の印象を伝えると、

「いつもと同じだ」

と、愛想のない返事が返ってくるだけなのですけれどね。

私の目には、明らかに状態が、今までとは変わって映ります。

それを最初に感じたのは、前々回の入院時でした。

 

 

 

その入院期間中の最初の頃、私は掛り付け医の紹介状をもって、この病院の救急総合診療科の診察を受けました。

そして、背骨の圧迫骨折との診断を下され、いまだに痛みは続き、そのショックから完全に立ち直れないでいます。

しかし、一方では、夫の幾分元気になった様子を見て、そんな私の心がどんなに慰められているか分かりません

 

意外な診断を下されてからは、安静が大切とのことでしたから、しばらく病院への見舞は娘達に任せ、私は出かける回数を極力減らしました。

けれど、変わった様子はないか心配で、むろん毎日、夫に電話をかけます。

するとその時、応える旦那さまの声が、微妙に穏やかに感じられた私です。

 

声で、その人の体調が分かる、とよく言いますけれど、確かに元気な人の声には張りがありますよね。

持って生まれた声質というものがあるでしょうから、一概にそのように決めつけることはできないかもしれませんが。

私自身も数度、それを自分の声で実感したことがありました。

 

30代、40代、50代と一度ならず、過労で倒れ、救急車で病院に搬送され、そのまま入院したことがあります。

その時、しばらくの期間、弱弱しい声しか出せませんでした。

酷く衰弱していたときは、消え入りそうなか細い声を出すのがやっと。

恐らく皆様も似たような経験がおありではないでしょうか。

 

 

元気な娘たちでさえも、声の微妙な変化を、私は日頃よく感じ取っています。

娘の声に張りがある時は、私は安心し、仕事も子育ても順調に運んでいるに違いない、と勝手に思い込み、母親としての安堵感に浸ります。

 

一方では、心なしか声に張りがなく、沈んだトーンに感じられる日も時たまですがあります。

そんな時は、私は内心、チョッピリ不安に。

むろん、何も尋ねたりはしませんけれど、疲れがたまっているのかしら?

その他のことにも思いを馳せ、心配が一瞬心をよぎります。

仕事、家事、育児と多忙な暮らしを送る娘たちゆえ、長話をすることはほとんどありません。

けれど、短い会話でも、声のトーンで暮らしぶりが何となく分かります。

 

先日、次女から電話があった時は、声に張りがとてもあり、明るい口調でした。

広報で働く娘は、その頃、会社の大きなイベントに携わっていましたので、思わず言いました。

「イベントが無事に終わったんじゃないの?声がとても明るいもの」

と。

 

 

さて、旦那さまのその後の声は?

入院時に感じた印象は、退院後も私の心の中で継続中です。

声が、ほんのチョッピリですが以前より穏やかになりました。

 

声のみならず、数か月できなかった散歩にも出かけられるようになりました。

毎日、二人で近所を30分くらい、歩いています。

歩行も、以前より歩幅が大きく、幾分ですが力強くなりました。

 

食欲も、私よりあります。

これは病を患って以来、ほとんど衰え知らずで、私の不安な心の、一番の拠り所です。

 

「以前より、元気になったわね~」と私が言うと、今も返ってくる言葉は同じ。

「相変わらずで、変化はないよ」と。

 

花瓶は夫のオランダ出張時のお土産で、私のお気に入りの小物です。
奥は長女の結婚式の引き出物。
思い出の品を見ると、元気なころの旦那さまの姿が思い浮かんできます。

 

そんな時、私は勝手に思います。

Yさんは、私に甘えているだけなのだから、「そうなの~」と言って、心配顔をしてあげればいいのだわ、と。

 

でも元気になったことは、間違いありません。

私は夫の陰で、お医者様に、夫の窮状を切々と訴えていましたから、いろいろと治療を工夫してくださっているようです。

有難いことと感謝しながら、夫の幾分柔らかくなった語り口と表情を見て、私は喜びを噛みしめています。

いつまでも、今の状態が続きますように。

願わくばもっと元気になりますように。

 

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 花のように泉のように

 


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