今日も前回の続きで、数日間、我が家に滞在した孫の様子について、もう少し綴ります。
(もう少しどころではなくなってしまいました。かなりの長文です。お時間をもてあましておられる方だけでもご覧いただければ幸いです。)
次女家のK君は、残念ながら来た翌日の午後には、お家に戻りました。
バイオリンのお稽古、その翌日には家族旅行があるためです。
おじいちゃんとK君をお見送りがてらお散歩。本屋さんへ。
さっちゃんとK君は大の仲良し。
物心ついてから喧嘩をしたことが一度もないほど、気がよく合います。
二歳年上で男勝りのさっちゃんが、何事もリード。
その言動を、オウム返しのように繰り返してきたK君。
さすがに最近は、オウム返しはなくなってきましたが、いつも本当に楽しそうな二人です。
その仲良しK君がいなくなると、さっちゃんは退屈で仕方がない様子。
お兄ちゃんは春休みだと言うのに、私が驚くほど、勉強に専念。
まるで受験生のように、R君専用のお部屋で頑張っています。
一体どうしたことでしょう???
このことについての詳しい記述は、後に回します。
私は退屈なさっちゃんの我が家での暮らしを、如何に楽しませてあげるか、頭を悩ませました。
幼い頃は、いつも遊び相手は、私より夫の役目。
とことん子供に全身全霊で当たる態度が、孫達に、とても気に入れらたようでした。
しかし不器用な人なので、孫達が成長するにつれ、上手に相手が出来なくなってしまいます。
その分かれ目は、小学校2~3年でしょうか。
次女家のK君は、まだおじいちゃん子ですが、幼い頃、慕って止まなかったさっちゃんとR君は、既に離れてしまったよう。
同じ事が、わが娘達にも当てはまります。
パパが相手をしたのは、幼稚園児を卒業するまでだったでしょうか。
その後は、無関心といってもいいほどの暮らしで、育児は、すべて私任せ。
子供を叱ったことも、注意すらしたことも一度もありません。
ゆえに子育ての苦労は、すべて私の肩にかかり、夫に不満を抱いた事も度々ありました。
けれど、今になり、その泰然自若とした態度が、娘達への教育そのものだったのかも知れないと、多少思えるようになってきました。
このような理由から、旦那さまにさっちゃんを預け、私は食事作りに専念するというわけにはいかなくなりました。
色々考えた末、ゲームの二日間にわたる長期戦を思い付いた私。
最後にその点を集計し、優勝者を決めることに。
私のこの提案に、すっかり乗り気になったさっちゃん。
早速集計できる表を作ってくれました。
ゲームの種類は多種多様。
じゃんけん、百人一首による坊主めくり、カルタ取り、七並べ、神経衰弱など・・・・・・・
お兄ちゃんのお勉強の息抜きになるように、R君の気分転換のタイミングをはかって、さっちゃんが何度も呼びに行きます。
そしてゲームの開始。
時間は2~30分。
凄い盛り上がりでした♪
順位表に点数を記入するさっちゃん
小学生の頃は負けん気がなく、余りにおっとり型のR君の性格に物足りなさを感じていたばぁばでしたが、さすが中学生にもなると違います。
妹に負けた時の悔しさは、地団太を踏むばかり。
気の毒だったけれど、R君に勝運はついていなかったようです。
結局、二日がかりの連戦で優勝したのは、さっちゃん。
私が二位でした。
色々なゲームをやりましたが、三人が一番興奮したのは、百人一首の坊主めくり。
運任せのこの痛快感と醍醐味には特別なものがあり、私も童心に帰り、心から楽しめました。
勝利で意外だったのは、神経衰弱。
二度行いましたが、最初は私が二位。
二度目は私の圧倒的勝利でした。
本当にびっくり!!!
まだまだ私の頭は老化していない、と思いたいたいところですが、単純な作戦勝と運が良かっただけ。(笑)
この説明は長くなるので省きます。
K君も居たら、さぞ喜んだでしょうに。
私のこの思いつきで、さっちゃんの退屈しのぎが十分にできました。
他に、お庭に出て花壇を見てもらったり、お手伝いもしてもらいました。
お洗濯物干しとポーチ周りと道路の掃き掃除です。
一月のお小遣いが500円との事でしたので、お洗濯物干しは200円、掃き掃除は300円のお駄賃を上げました。
ちなみに、お兄ちゃんのR君のお小遣いは三千円だそうです。
このお駄賃の件で、面白いエピソードがあります。
家事が一段落着き、さっちゃんにお手伝い賃を渡そうと思いましたが、小銭がありませんでした。
それで千円札を崩してもらうために、夫がいる二階の書斎へと。
するとお兄ちゃんとさっちゃんが,なにやら話し込んでいる様子。
「さっちゃん、お手伝い賃、渡そうと思ったのだけれど小銭がなかったから、おじいちゃんに今崩してもらうから、待っててね」
と言いました。
するとお兄ちゃんが妹に向かって
「ほら!おばあちゃん、忘れてなんかいないだろ」
と。
さっちゃんは、私がすぐ渡さなかったために、もう約束を忘れてしまっている、と幾分憤慨し、お兄ちゃんに文句を言っていたようでした。
そう思ったのなら、遠慮しないで、お小遣いは?ってすぐねだればよいのですのにね~(笑)
おばあちゃんには、多少遠慮があるのでしょうか。
約束はすぐ実行しないと、子供を傷つけてしまうといった反省が、私もできました。
さて、すでにかなりの長文になってしまいましたが、最後にR君について。
お時間を割いてまでご通読下さっている皆さまには、少々心苦しいですが、宜しければお付き合いくださいませ。
面白い話題もあります。
私が、R君に専用のお部屋を用意したのは、むろん勉強用との思いも多少はありましたが、まさかR君が、こんなに勉学に励むとは予想だにしていませんでした。
両親の話しでは、難関の中学に入学はできたものの、ついていくのにかなり苦労している、と聞かされています。
勉強は余裕でトップクラスだった親との違いは、歴然としているようです。
両親とは、全く違う能力と性格の持ち主。
止むを得ないことでしょう。
期待通りにはいかないものです。
帰る準備をするR君
それは、K君にもチョット当てはまるかしら。
春休み前に頂いた成績表で、数学のみ、一段階低い成績だったとか。
娘はむろん、私もちょっと意外感が。(笑)
だってパパは理論物理学者で、その息子ですものね~
次女が、「私にきっと似ちゃったのね。でも算数は得意ではなかったけれど、、一番上の段階以下になったことはなかったわよ。」
といって笑っていました。
でも何事にも積極的に取り組み、自分に与えられた役を責任を持って果たす、の先生の言葉が何よりも嬉しかったようです。
私も娘に言いました。
「成績より、その方がずっと大切な事よ。良かったわね~」と。
数学的センスは、生まれつきのものが多分にあるようですね~
半年くらい前に、物理学者のパパが、
「K君には特別キラッと光るような数学的センスは感じられない」
と言ったそうです。
その言葉を聞き、小1にして、それが分かるものなのだと、少々びっくりしましたが。
もしかすると、長女には、そのセンスがあったのかもしれません。
東大の教授だった叔父に、三~四歳の頃、感心されたことがありました。
私はそんなものひとかけらもなく、いまだに数字は苦手です。(笑)
でもそのようなセンスは、多少勉強で楽が出来るといっ程度で、人生の得には、然程なりませんものね~
R君を見る限りでは、その自分の弱点を十分自覚し、一生懸命頑張らないと学校の授業に付いていけない、と感じているのかもしれません。
その素直さと真面目さに、私は心から感心しています。
小学校時代は都会っ子らしい冷めたところがあり、気になっていましたから。
中学に入り、R君の意外な性格の一面に気が付き、驚ろき喜んでいます。
ママに言わせると、
「机に向かっている割に、勉強には身が入っていないのよ」
とのことでしたが。(笑)
ママは短期集中型で要領が良く、、いつ勉強しているのかしら、と心配になる程でした。
でも息子のR君は、Mちゃんとは異なるタイプのようです。
ゆっくりと見守り、性格と能力に合った導き方をしてやってほしいものです。
R君の日々の努力が実り、報われる時が、将来必ず訪れるに違いありません。。
さっちゃんも、5年生になったら、塾に行くのかしら。
近くに6年間一貫教育の良い都立中学校があるらしく、
「私は絶対そこに行きたい」
と、今から強く願っているようです。
頑固なところもあるさっちゃんのこと。
その気持ちを貫き通してしまうのかもしれません。
仲良くキャッチボールをする兄、妹
孫達はそれぞれに輝くものがあり、四人四様。
各自の個性を発揮して、充実した我が道を、健やかに歩んでくれますように。。
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