か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

超難関突破した女子高校生

2020年02月17日 | 受験・学校
 
<引用開始>
日商簿記1級に合格した佐世保商業高の磯本さん
 
 税理士や公認会計士への登竜門となる日本商工会議所(日商)簿記検定1級試験に、佐世保商業高3年の磯本優里菜さん(18)=佐世保市江迎町=が合格した。昨年11月にあった試験の合格率はわずか5・9%という超難関。合格者の大半は社会人で、日商も「高校生は非常にまれなケース」と驚く快挙だ。
 試験は商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4分野(各25点)があり、合格ラインは総合で70点以上。ただし1分野でも10点以下があると不合格となる厳しい内容で、8286人が受験し、487人が合格した。
 一昨年に続き、2度目の受験となった磯本さんは「簿記電卓部」の60人の部員をまとめる部長だ。入学するとすぐに入部し、本格的に簿記を学び始めた。1日の勉強時間は、平日が3時間、週末は5時間に及ぶ。中学時代にバスケットボール部で培った体力で、試験直前の1日10時間の猛勉強も乗り切り、狭き門を突破。磯本さんは「まさかと思った。本当にうれしかった」と喜んだ。
 
<引用終わり>「まさか」5.9%の超難関突破した女子高校生 簿記1級に合格、日商も驚く快挙 1日10時間の猛勉強も2018/1/24 6:00 (2019/6/19 12:25 更新) 西日本新聞より
 
 
 
ぼくが気が付くのが遅くだいぶ前の記事になってしまったが、こういう記事は何年たっても目にすると嬉しい記事だ。
 
ちゃんと頑張る高校生がいるんだなと思うとホッとする。
 
 
はるか昔、僕は長崎県の公務員試験を受けたことがある。純情からけん学生は、およそ試験というものは公平なものであると信じて疑わない世間知らずだった。田舎に勤めたかったので鹿児島とか熊本とか受けたが、この長崎だけは何度受けても合格しなかった。
 
親しい友人のお父さんが教えてくれた。「からけん君の場合は国会議員だよ、議員を使わんと100年受けても合格せんぞ」
 
よく考えると長崎が例外ではなく佐賀も福岡も長崎だった。
 
だから長崎の役人にはなれなかった。長崎県ももったいないことをしたもんだ。おまけに試験に遅れそうになり長崎トンネルの前でスピード違反で捕まった。
 
ぼくは、この長崎の理不尽で下品な踏んだり蹴ったりの仕打ちにすっかり長崎嫌いになり、嫌いなまま40年近くが過ぎた。
 
 
今回、気持ちのいいさわやか高校生を発見して本当にうれしい。まだ日本にもいるんだ。不思議だ。
 
ぼくは、結局役人にはなったがすぐ辞めいろんな県で教育畑を歩んだ。
 
ここ10年ぐらい、生徒が変化している。変化はいつもしているが、ここ10年の変化はどうも不気味だ。学力の低下とともにまじめさが欠如してきた。世相が勉強よりスポーツを優先する傾向だから学力に関心は向かなくなる。
 
これは実用一点張りの即戦力しか求めない下品なその場しのぎのチンピラ経営者が増えたからもある。が、根本的には親の低学力、学問軽視の悪循環だ。
 
 
10年前までは、同一の偏差値の学校でたしかに一定程度のまじめな子がいた。5,6人/クラス。女子でいえばどれを嫁さんにしてもうまくいくなと想像がつく娘。男子でいえば同年なら気が合う人生をかけての友になれると思えるやつ。
 
そんな5,6人が消えた。それが消えると面白くない。ぼくはそうなるはるか前に学校をやめた。だんだん生徒が女はブスに、男はアホ面になってきた。特定の学校ではない。全体にそうなった。30年前の大学入試を見るがいい。すさまじい問題が出ている。到底これを高校生が解くとは考えられない。
 
ところが今は、東大を除いてただの暗記ごっこで十分解ける。数学も考えるより解法の暗記で合格ラインに達する。
 
他人事ながら、日本がばかになっているのではないかと心配になる。
 
 
簿記の試験は到底僕には解けないがその難易度がわからないほどのバカではない。磯本さんは努力も才能もまじめさもそろっていたんだな。この「まじめさ」というところがポイントだ。
試験もある一定以上の難易度になるとものごとの本質を長時間考え続けるまじめさが要求される。
 
なかなかの顔立ちで、世間のバカが肖像権とか言い出すから写真を載せることはできない。残念だ。ぼくがあと30年若かったら磯本さんはぼくにきっと、「結婚してください」と言っただろう。
 
その時僕は息を荒げて「は、はいっ」と良いお返事ができただろうに。
 
江迎町は銅像を建てろ。この逸材は二度とでらんぞ。
 
 
 
 
 


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