か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

北は恐怖か

2017年05月08日 | 韓国

どこの高射砲が何門で対抗する、敵のミサイルは何門だ。したがってああなってこうなって、北はやけくそになって朝鮮戦争が起こる。やがて優れたアメリカの潜水艦からの核ミサイルが雌雄を決する。

いやいや、北の核ICBMが完成するまで待つことはない。先制攻撃だ。大量の難民を発生させずに金正恩を狙い撃ちにしよう。パトリオットだ、トマホークだ、無人機だ。

そうだ、北のミサイルが飛んでくるから原子炉の再稼働はしないんだろうな。

 

戦前、日中戦争が行き詰った時、巷の無学なくせに学のあるふりをする日露戦争帰りの底辺下士官が、戦争は自分だけが知っているつもりで演説をした。今こそ「暴支膺懲」。落ちこぼれ軍人は、日ごろ馬鹿にする中国の故事成句、漢文のうち、あまり使わないものを好んで使って演説に自己陶酔した。日本のどこにでもあった風景だ。

当然庶民は何の話かわからない。そこでお国に認められようとみんな分かったフリをする。暴支(暴れる支那)を膺懲(懲らしめよう)、と。無知の暴走は死ぬまで止まらない。1945年になって日本人はやっとわかった。耐えがたきを耐えたのは自分たちなのだ、と。

今行われている幼稚な軍事力学のみで情勢を理解しようとするインチキ軍事評論家は、自らが危険なアジテーターであることを正視すべきだ。

戦前の、ものにならない退役下級下士官と何ら変わることがない。

これで攻めようと誰が思うか。攻めるならこれだろ。

 

北の主張はおおよそこうだ。

北は核を持つことでアメリカと対等になれる、核を放棄したばっかりにリビアもイラクも滅んだ。カダフィの死後アメリカが面倒見たか。フセインの死後アメリカが面倒見たか。そんならイスラム国は生まれてない。

だから核兵器こそが我らの生き残る道だ。100万200万の餓死者がなんだ。2億のアメリカ人を殺せる武器があってこそ、アメリカと対等になれる。

この金正恩の考えは日本の右翼も賛成するはずだ。日本が憲法をじわりじわりと改正していく行先に何があるか。核武装だろ。

なあ、日本が持っていいなら朝鮮ももっていいはずだ。

 

Nationalismはどこに行っても国益を利己的に押し出す思想だから、中身は同じだ。

 

はたして北の南下はあるか。馬鹿。やけくそになったらあるというが、すぐやけくそになるのはおまいらの脳だろう。金正恩は戦略家である。だが粘り強い話し合いがあれば雪解けは可能だ。

とくに今、わざわざ自分に好意的な政権が南朝鮮(韓国)に成立する前夜に暴挙に出ることはない。絶対ない。

北が、相互に利益があることに消極的なのは、常にアメリカの影におびえるからだ。南鮮の軍隊の指揮権はアメリカにある、日本の航空自衛隊の暗号はアメリカの暗号を強要されている。アメリカが暗号を変えれば自衛隊は機能しない。そんな傀儡軍に独自性はなくアメリカの言いなりだから、操り人形を信じないのは当然だ。操っているアメリカとの平和条約が先決だ。と考えている。

この考えから韓国が乗り気なのに対し北は常に疑心暗鬼だった。(金剛山観光、開城工業団地)

「対話と圧力」が可能なのは世界の警察官だけであり、島のサルにできようものか。

ソウルでは北朝鮮の南下があると信じる馬鹿はいない。韓国は成長し判断力のある官僚が育った。20年前なら米軍がいなければ北はいつでも南下した。状況は刻々変わるのだ。

今や10年スパンで統一の青写真を双方が持ち寄れば利害の対立するところはない。

北は日本と平和条約を結びたがっている。だが、「対話と圧力」と叫べば人質をみすみす返すことはしない。圧力を伴う対話を、国内に外国軍隊を置く島国日本がいくら叫ぼうと北は信用しない。

北はこのほかにも多くのサインを出した。双方、スイスでもインドネシアでも話し合いをしたらいいじゃないか。共倒れになる暴挙は誰も絶対にしない。

危ない危ないとサルが騒ぐから、当事者たる半島の犬は迷惑し辟易している。

たしかに、いやな暗雲のような不安感もあるが、その分析は次の機会に。

 

 

 


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