か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

回転すしとhybrid-car

2013年02月10日 | クルマ

よい鶏とは卵をどんどん産む鶏だ。栄養価がなかろうが、うまくなかろうがどんどん産みさえすればよい鶏だ。

そのための品種改良は先端遺伝子工学の技術が用いられる。しかし悲しいかな、いかにDNAを取って付けて切って貼っても我々は生命自体に到達しているのではない。その周辺で膨大な試行錯誤をくり返している。

たまにまぐれでいいのが出ることもある。なぜか分からなくともいいのが出ることもある。

しかしながら、覚えておかないといけないのは与えたえさ以上の卵を取り出すことは本質的に不可能なのだ。近年、たまご/えさは飛躍的に高まりはしたが。

まるで自動車の燃費のようだ。とはいっても、噴射された燃料の化学的エネルギーよりもクルマの運動エネルギーが高まることはない。

ではhybrid-carとはなんぞや。モーターの得意なところとレシプロの得意なところを組み合わせたというが、企業の宣伝文句のようによくできたウソだ。小細工やインチキでもしない限りモノ、エネルギーがどこからともなくあふれ出るわけない。

 

ニワトリの話。エサを1トン与えると今のニワトリは500キロ以上の卵を産む。これで卵がおいしいはずはないのだが、とにかくこの卵の総重量は絶対1トンを超さない。

 

0回転でもトルクをもつモーターの特性と高速定回転が得意なレシプロを複合しトルクカーブの形を変えたにすぎない。積分されたトルクカーブの値はhybridであろうとなかろうと同一だ。その他のμやρを減らす努力には敬意を払うし勉強したいが、猫も杓子もhybridだから燃費がいいと言いだしている昨今、日本人はあまり頭がよくないなと思う。(厳密に言うと燃焼効率の上昇により若干のトルクカーブの面積の上昇はある)

 

今、僕らが見ることができるのは、鶏という生き物を利用したたまごの粗製乱造工場だ。こう言うとバカがすぐ出てきて、うちは有機飼料を使ったヨード卵を食べているとか言い出す。そういった一軒二軒の話じゃないんだ。ましてや馬鹿の心配をしているんじゃない。

そういうのはヒトというよりニワトリになって餌が流れてくるのを回転ずしとやらで待つがいい。

 

本質を考えることを怠っているバカは日本のレベルを下げると言いたいのだ。

Posted at 2013/01/12

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