か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

小野田少尉

2016年05月18日 | 東洋歴史

このブログで戦争の話をしようとすると、とたんに耳を塞いで思考停止になる人が多い。どう思っているのだろうか。

人殺しいやだとか、戦争怖いとか、平和が一番とか、能天気に馬鹿をさらすのだろう。

私の勝手だ、嫌なものは嫌だ。とでもいいたかろうが、人に迷惑をかける馬鹿は許されない。この国で、その場しのぎの人生観が、マジョリティー(多数)を形成して久しい。Political apathy(ポリティカルアパシー、政治的無関心)が多数になった。烏合の衆が決定権を持った。ファシズム前夜でなくてなんだ。

考えるのを嫌がった結果、一億総貧困という十分避けられたにもかかわらず、おとなしい国民は今貧困の悲哀をなめている。

自分は違うという人がいる。じゃあ毎年5億ぐらいは熊本に寄付できるだろう。

一方、政府はやりたい放題でこの機会を逃さじと、立て続けにアドバルーン政策を打つ。安倍の何が成功した?はあ?マイナス金利はデフレを止めたか。1%の人間が99%の富を持つ社会で、一度でもそれを是正しようとする政策を打ったか。

努力したものがそれなりの報酬を得るのはいいことだと安倍は信じている。違う。貧しい家系の人間は貧困の恐怖に縛られ、まぐれでつかんだカネは腕が千切れても離そうとしない。ところが、

Europeは長い歴史の中でそういう姑息な成金を軽蔑した。むしろ逆にnoblesse oblige、すなはち優れていれば人一倍義務も大きいのだ、と社会のあらゆるところで教育する。日本では、貧者であろうと富者であろうと、「姑息な成金」になることが、社会目標になっている

 

 

 

先日防衛省の幹部の方から案内を受けた。考えない幹部だった。防衛大はこのごろ、本来なら合格者が出るはず無い高校から合格者を出している。ちゃんとした高校から合格しているものが少なくなった。こういうと「ちゃんとした」とは何かといわれそうだ。それが分からないならこのブログは読むな。

もともと優れたものはいない大学校だが、何か防衛大の質が変化していると思った。入試問題は優れているが。

この幹部とは会話が成立しなかった。正鵠を射た返答が無いのでイライラした。

組織を防衛するので精一杯の様子だ。とても日本国は防衛できない。膨大な上意下達のピラミッドの中で、せめて幹部は柔軟な発想がほしい。

会社でもそうだが、出る釘は打たれる。チャンスを狙い息を潜めてかくれるように生きる。大体こういうのが昇進していく。

小野田少尉の母校だ。

陸軍幼年学校。陸軍士官学校ですら競争率は数百倍だったのに、幼年学校はさらにその百倍だった。年齢12歳。ぼんやり読むなよ。中学校一年だ。そのあどけない顔が痛ましくてならない。

今、日本は、「駆けつけ戦争」が可能となり自衛隊員から必ず死者が出る。死なない戦争は無い。

小野田少尉が誰かなと思った人は、ペットを飼っていてその犬は家族の一員でしょう。死んでくれませんか。

上記の士官学校で3名に恩賜の銀時計が与えられた。(年度により数には変更あり) わかるかポンスケ。数百倍の百倍の競争の下、優れた学徒に与えられた。

 

問題はここだ。貧しいので授業料無料の陸軍士官学校を目指してくるものが多いが、一人も昇進のため生きたものはいない。まさにnoblesse obligeなのだ。

おまいら下種には無縁な世界が、戦前、久留米(福岡県)の地にあった。

 

 

 

 

 

 


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