か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

去香港旅遊吧 ! The Mandarin

2016年06月17日 | 旅行

 

ここに泊まると扇をもらう。開くと真っ黒の安っぽい扇だが、真ん中にthe Mandarinの金色のロゴがある。僕は、旅行中は私物は持たない主義だ。着替えはコンビ二で買ってホテルで洗濯しバルコニーにこっそり干せばカラカラに渇く。Yシャツはクリーニングに出すが、ホテルは高い。ふつうのクリーニング店に出す。フロントまで届けてくれる。

小型のセンスは胸のポケットに入り、落としてもそれほど負担感は無い。僕の子供2人を連れて宿泊したときは、ケンカしないようそれぞれにセンスをもらった。

日本のディズニーのHiltonに行ったときはドナルドの小さい人形をもらったが、もらうおまけの豪華さや高価さに意味はない。たとえキーホルダー一個でも、そのホテルでの楽しい想い出をずっと引き伸ばすことができる。

しばらくは、そのおまけを見ることでホテルの快適さを思い出し、日本に帰ってどぶ社会に浸かっていてもバリアを張ることができる。

最初は仕事で行ったが、仕事を辞めてからは家族で行った。まだ香港旅行が高かった時代だ。子供もほとんど大人料金を取られた。

ところが僕はガックリしたのだが、大枚をはたいてやっと決心して旅行しているのに、子供達はホテルが面白いから見物に外出しないという。それもそうだ。子供が大人用の靴やかばんや時計を見て面白いはずがない。

the Mandarinは従業員がよくしつけられている。午後の紅茶をロビーの広いカフェで飲むと、知らぬ間に子供を連れ出し僕たちのゆっくりした時間を確保してくれる。

最初僕は、誘拐されるかあるいは、香港だから食われるのかと心配した。貧乏性だ。さらには、子供がバコバコ Tiramisù(だいたいショートケーキ)を食った時などは、請求が怖かった。the Mandarinは、そんな無粋なことはしない。

ホテルから出ないようにいって僕は泳ぎに行った。コブのいない生活もいいもんだ。もともと子供は外に出たがっていない。といっても近所のホテルのプールで30分程度。

帰ると子供達は、勝手にホテルの床屋に行き、お土産を買い、部屋でテレビを見ていた。小学校低学年や女子の場合は止めたほうがよい。

子供は子供なりの価値基準でこのホテルを気に入り、僕は僕なりに気に入った。

手取り足取り差し出がましく芸を披露する田舎の民宿のようなホテルが増えた。ありがた迷惑だ。ここでは、普段は何にも関心が無いようにしているが、人が助けを必要とするとき完璧な体制をとる。

いわゆる勘所をこころえている。午後の紅茶やコーヒーがなぜ必要かわかった上での提供と、猿真似で提供するのは至福の満足と拷問の開きがある。

the Mandarinは日本人にとっては、良い部屋になると舛添も気絶しそうに高い。それがなんだ。キチンとした服装の人ばかりだ。お里が知れる人は一人もいない。

ここ4,50年で金儲けをして中流にのし上がったつもりの気品を知らないトカゲ顔の人たち。Mandarinに行ってafternoon teaを味わうがいい。Tiramisùはそのトカゲの長い舌で食うだろう。

 

 

 

 

 

 


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