なかなか判りにくいのだが五重塔の各層の四方の通肘木という所に木札が4枚づつ打ち付けられている。これは「避雷符(ひらいふ)」という雷よけのお札で西大寺の叡尊(えいそん)という偉い坊さんが書かれたもので、高い塔を落雷から守るお守りと言われている。稲妻を両断する「鎌」だけでは不安だったのだろう。自然災害には勝てないがそれでも防ぎたい願いが込められている。均整の取れた美しい五重塔ではあるが、あわせて鑑賞してみてはいかがだろう。
(今日の歴史=1930年アメリカ人トンボーが冥王星を発見する)
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