《河童》の旅メモ

富雄川流域探索

ちょこっと津山城跡「自説として…」

2019年06月28日 | Weblog

画像左上は「鏡石」だが、右側の石は「笑い石」だろう。
これらは門を入っての正面に当たる「突き当り」にある場合が多い。
ところで、中国からもたらされた、「魔除け」の風習として、
道の三叉路(突き当り)に石柱を立てたものが、
沖縄県や鹿児島県で見かけられると言う「石敢當(いしがんとう)」である。
何時頃日本に入ってきたのかは定かではないが、
16、17世紀頃の石敢當が見つかっている。
風習としてはそれ以前からあったと思われる。
「"鏡石"や"笑い石"は石敢當と言う風習を利用したのでは…」と、
自説として、おもう昨今である。(完)

今日の暦:昭和23(1948)年、福井大地震おこる。


ちょこっと津山城跡「鏡石、遊び石、笑い石とも」

2019年06月27日 | Weblog

冠木門辺りの隅石は約2.2~1.9m×75~90㎝。
特に目に付いた石は2.4m×83㎝もあった。
津山城の石垣には大きな石が多く使われている。
画像中央の石も石棺の蓋のような石
(姫路城・備前門脇には石棺が転用されている)。
別の石垣では130㎝のストックの長さを越えている。
これらの石は「近くの山から切り出された」と受付の方の話。
このような石垣に組まれた大きな平らな石を
「鏡石」「笑い石」と言う。
石垣の機能とは無関係な「遊び」として施されることもある。
また、藩主の住む御殿への通路に置かれ、巨石を見せつけることで、
来る人に威圧いあつ感を与え、藩主の権力の象徴とも言われる。
鏡石は、また石工職人が巨石を切り出し運ぶ能力が高いことを
アピールする効果もたったらしい。
代表的な「鏡石」の一つとして大阪城・桜門正面に「蛸石」がある。

今日の暦:昭和29(1954)年、ソ連で世界初の原子力発電所が運転開始。


ちょこっと津山城跡「石垣の攻防」

2019年06月20日 | Weblog

備中櫓の「扇の勾配」の高石垣。
「石垣が出現した当初、
石垣のラインは直線に築かれましたが、
やがて下部穏やかな斜角で
上部に行くほど垂直に近づくような
曲線を描く石垣へと発達しました…。
敵が石垣を登ってくるのを見た場合、
直線の石垣では頭しか見えませんが、
曲線の石垣だと登り始めは背中が見えて、
狙いやすかった…」と、
千田嘉博著「石垣の名城」にある。
また直線に比べて長い「梯子」が必要になると言う説もある。

今日の暦:文政2(1819)年、米サバンナ号が蒸気船初の西大西洋横断に成功。


ちょこっと津山城跡「若者を呼び込む努力…」

2019年06月19日 | Weblog

天守台への石段右側に石蔵があったが、
今、「愛の奇石」として隠れた津山の観光スポットとなっている。
案内板には「天守台にあるこの石は、ご覧の通りハート型。
この奇石に振れたカップルは恋が成就すると
ひそかな恋愛スポットになっています」と。

今日の暦:(1933)年、日本鉄道最大の難工事、丹奈トンネルが開通。