《河童》の旅メモ

富雄川流域探索

石大工・嗽楽を探して「宝山寺21」

2014年03月28日 | Weblog

嗽楽を後にして中門へと進みました。中がくりぬかれた四角い石。かつてはロウソクや油皿で明かりを採っていたのでございますが、いまは電球が入っております。この部位名を「火袋」といい、六角型したものもあるのでございまして、それを六角型と云います。その火袋を受けるような平べったい石がございますがこれを「中台」と云うのでございます。中台には家紋や神社名などが彫られているものが有りますが、この燈籠にはなぜか「大根」と思われる野菜が彫られているのでございます。


石大工・嗽楽を探して「宝山寺20」

2014年03月27日 | Weblog

ありましたっ。探していた「南都石大工嗽楽」の石燈籠がっ。天保12年(1841)に建立された四角バチ型の石燈籠でございます。東側のものは形も大きさも同じで奉納者も同じく大阪の方でございますが、文政8年(1825)と西側の物と比べて古く、石工名はありませんので嗽楽かどうかはわかりません。ここ宝山寺にはこの一基だけが確認されたのでございます。見つかるかどうか確信はなかったのでございますが、案外早く確認することが出来たのでございます。