《河童》の旅メモ

富雄川流域探索

ちょこっと松江城「威嚇する狛犬」

2019年04月28日 | Weblog

城内・松江神社にある明治10年創建の狛犬。
尾っぽを逆立て威嚇している出雲型。
出雲型狛犬は大きく分けると「構え獅子型」と「蹲踞型」に分けられるが、
構え型を「出雲」、蹲踞型を「丹後」とも。
使われている石は、この地方で産出される凝灰砂岩「来待石(きまちいし)」。
これら砂岩系のもろい石で作成された狛犬は、
北前船により日本海沿岸に広く建立されていることから、
事前制作でほぼ規格品の公算が大きい。
この「来待石」は「石の寿命は人の寿命と同じくらい」と言われていることから、
いま、見ることのできる出雲型狛犬の多くは、
江戸後期奉納の狛犬が多いと言うことになるのか。

今日の暦:明治41(1908)年、第一回ブラジル移民団783人が出発する。


ちょこっと松江城「天守からの眺め」

2019年04月26日 | Weblog

最上層南側からは町の先に宍道湖の「嫁が島」が綺麗に見える。
宍道湖唯一のこの島は日本夕日百選に選定されており、
過去にはその夕日の撮影に行ったことがある。
島の名前の由来には、姑にいじめられた嫁が水死したとき、
神さんが浮き上がらせたなどの伝説がある。
今日は夕日の時間を気にせず、ゆっくりと「高みの見物」。

今日の暦:昭和14(1939)年、関門国道海底トンネルが開通。


ちょこっと松江城「ひねくれ物も使い方次第」

2019年04月24日 | Weblog

姫路城には「流し(台所)」があるが、
ここ、松江城の天守四階には「箱便所」があり
「便所のある天守は珍しい」とのこと。
いずこの天守も階段は狭いが、手摺には曲がった
自然木が使われているのが目についた。
人も同じ「適材適所」だ。

今日の暦:昭和40(1965)年、べ平連が発足し初のデモ行進を行う。


ちょこっと松江城「松江城と東大寺に現存する柱」

2019年04月19日 | Weblog

この松江城天守の特徴の一つが包板(つつみいた)と呼ばれる寄木柱。
両側に約8㎝+16㎝がそれぞれ2本の計約46㌢位の厚みがある。
「鎹(強大なホッチキス針)や鉄輪で”束”にしている、
寄木柱が現存するのは松江城と奈良東大寺大仏殿のみ」とか。
天守にある総数308本の柱のうち、130本が包板。
「割れ隠しなど不良材の体裁を整えるためのものと考えられる」とも。


ちょこっと松江城「歴史が語る桐の階段」

2019年04月18日 | Weblog

何処の天守の階段も勾配が大きい。
重い鎧を身に着けてこの急な階段を上り下りをしていたのだろうか。
角が丸くなった階段の板の厚さ約10センチメートル、
階段の幅1.6メートルで1階から4階の各階の間に設けてある。
階段を引き上げたり、防火防腐のために桐を使ったものもあり、
他の城では見られない「特殊なもの」だそうな。

今日の暦:昭和17(1942)年、米陸軍機B25(16機)が東京、名古屋、神戸を初空襲。