月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

ラッシュの電車に乗ると初心に返る

2012-03-21 | 仕事
太りたい放題である。
また2キロくらい太った。もうダメだ。

この2週間ほど本当に仕事が忙しく、料理を作る時間がない。
それでもすぐにお腹は減るので(本当にすぐに!)、簡単に食べられてお腹が膨れるという理由から、炭水化物ばかりを摂取してしまう。
おかずもほとんどないまま白ごはんをかき込むか、パンをかじりながら仕事をするかという感じ。
夜は酒を飲まないとやってられん!と、酒をあおる。
いや、別にストレスを感じているわけではない。調子に乗っているのだ(笑)
編み物芸人時代は稼ぎのない引け目からお酒を控えることも容易にできたが、「こんだけ仕事してるんじゃ!酒くらい好きに飲ませろや~」的なオヤジ調子でどんどん飲んでしまうのだ。

これで太らないはずがない

あと1週間。
取材が1件、4月1週目に延びたので、来週の月曜日くらいには一段落しそうな感じだ。
昨日もいいお天気の祝日だというのに、ずーっとパソコンに向かい続けていた。

でも、不思議と仕事がイヤで遊びに行きたいというのはない。ただただ仕事が楽しい。
「労働」という意味での仕事も好きだし、「文章を書く」というライターの仕事も好き。
「好きなことを仕事にしてよかった」とつくづく思う。
仕事でこれだけ文章を書いていて、まだこうやって自分の文章を書き散らす。私は一体どれだけ書くことが好きなんだろうか。

今やっている記事はどれも書いていてやりがいのあるものばかりで、自分で書きながら興奮したり感動したりしてしまう。
でも、そうでなければ嘘だとも思う。
書き手が感動できない文章で、他人が感動してくれるはずがない。

先日、カメラマンの人(35歳)とお話していたら、
「僕らの年代はまだ『フリーのカメラマンやってる』って言ったら、カッコイイ!とか自由でいいなぁとか言ってもらえますけど、今の若い人たちって、そういうのがないみたいですね。一流の会社に勤めていることのほうが重要で、フリーのカメラマンなんて何の魅力もないみたいですよ」
と言っていた。

彼が実感している話だと思うので、「へー、そうなんですか」と相槌をうったが、私は年代など関係ないのじゃないかと思う。環境の問題というか・・・。
私が高校や大学時代の同級生に、「フリーでライターをやってる」と言っても誰も「カッコイイ」なんて言わない。
バカにするまではいかないが、「へー、あなたらしいですね」という感じ。
中には「私たちが就職するときは氷河期って言われてたもんね。仕方ないよね」と本気で私を慰めようとしてくれた人までいた。
これには驚いた
私が普通に就職ができず、どこの組織に属す能力もなく、仕方なく社会的地位もないフリーライターになったと思っているのだ。マジで。そうでなければわざわざ「フリーライター」などというわけのわからない職種を選ぶ理由が思いつかない人も世の中には存在するのだ。

私は、仕事選びは、「何を優先するか」だと思っている。
社会的地位、給料、休み、労働時間、通勤距離、将来性、職種、人間関係・・・
そりゃ、すべてが自分好みにそろっている仕事に就ければ一番いいのだが、そんなにうまくはいかない。
では何を優先するのか? これだけは守りたいというものは何なのか?

大学生のときの私が答えを出すのは簡単だった。
「ラッシュの電車に乗りたくない」
「書く仕事をしたい」

それを優先したら、フリーライターになった。
だから、それ以外のことは手にはいらなくても仕方がないと思うことができる。
仕事の波が激しくて不安定さにビクビクするときでも、
「じゃあ、お前は毎朝ラッシュの電車に揺られる安定生活がよかったか?」と自分に問いかける。
イヤだ。絶対に。
それなら不安定は我慢すべきだと、言い聞かせる。

とはいえ、2月頃はあまりの不安定な生活に、「あー、安定がほしい・・・」と思うこともあった。
もう初心ブレブレである

でも、先週、近鉄奈良駅に朝8時半集合という取材の日があり、大学生のときに通った電車で同じ道のりを揺られていった。
ラッシュの電車でもみくちゃになるうちに、大学時代の決意がよみがえってきた。
これや・・・これがいやでフリーライターになったんやんけ!!

電車から降りると、しばらく精神状態が悪かった。
仕事じゃなかったら、イライラとウツで動けなかったかもしれない。
すぐに編集者の車に乗ったので、気持ちの切り替えができた。

しんどかったが、おかげで初心を取り戻した。
自分が優先したいものは手にはいっているのだから、他は我慢しようと思えた。
やっぱりブレない信念って大事だなぁ。私はすぐブレるけど・・・

では、今日も一日カンヅメで一歩も家から出ずに原稿書きます