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亀田司法書士ブログ

越谷市の亀田司法書士事務所のブログです

お墓参りと空家問題

2014-06-03 17:13:00 | 司法書士の日記

妹夫婦が上京して,墓参りと親戚巡りに行ってきました。お墓は足利市にあります。 先ずお墓のある父の生家に行きました。6月だというのに,真夏の暑さでした。

家主は,80歳を超え,長女には若くして既に孫ができました。長男は,東京で働いています。敷地で数多くの野菜を作って生活しています。

次いで,子供の頃,大変かわいがってもらった仁井田家に行きました。栃木県いちごの創始者の家です。何でも栃木県出身のお笑い芸人「U字工事」が,栃木県を紹介する旅番組でいきなり訪ねて来てインタビューをしたとのこと。それを放映した番組を録画したものを見せてもらいました。

ネットでは,仁井田一郎(にいだいちろう) 栃木県でイチゴのビニール栽培を広めた人物。U字工事の漫才の中ではイチゴ農家のカリスマと呼ばれるとの事だが,実際には栃木県に住む人にあまり知られていない。イチゴ農家を営まれている方々の中では有名なのかもしれない。と紹介されていました。

次いで,母の実家へ,ここも80歳を超える母の弟が一人暮らしをしています。敷地は一番広く,12年くらい前に60坪位の家に建て替えたそうです。こんな広い家に一人暮らしではさぞかし大変でしょう。幸い体はいたって健康なようです。

全て共通するのは,仕事の関係で子供達は全員家を出て,家には高齢者のみが住みんでいること。家は広くてもゆったりした環境にあるが,交通の便がよくないため,子供が勤めている間は容易に子供達と同居できないと思われることです。

皆,野菜を作ったり庭の手入れをしたりの悠々時的な生活の為,平均寿命を超える長生きをしそうな人達ですが,いずれ亡くなった時は,空き家になってしまいます。

そうすると,子供が家に戻ることができなければ,空き家になってしまい,人に貸すかいっそのこと売却するしかありません。ただ, 売却するにしても広すぎるため,特殊な人達しか対象として見ない気がします。

このような現象は,全国のどこの地方にも起こっていることだと思います。この現実をどのように考えたらよいでしょう。

貴重な家屋が廃屋と化してしまうかもしれない現実を何とかしなくてはならないと思います。

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河口湖サイクリング

2014-05-29 15:47:15 | 司法書士の日記

週末河口湖へサイクリングに行ってきました。渋滞も少なく2時間余りで最初の目的地忍野八海に着きました。忍野忍野八は二度目ですが,以前来たときに比べて全体が狭い印象を受けました。といっても,前回は修学旅行で来たわけではありませんので,年齢と共に感動も少なくなり狭く感じるのでしょうか? でも,今年の富士山は未だ雪が多く感動的ではあります。 そこに聞き慣れない言語のツアー客が。中国・台湾からにしては中国語のイントネーションじゃないと思っていたら,なんとタイからの観光客でした。

タイといえば,軍によるクーデター勃発のニュースを聞いていたので,この時期日本観光に来ることができる層の人達が存在することに驚きました。

風景で気づいたのが,軒先にトウモロコシを干した束が吊してあったこと。食用なのか虫除けなのかよく分かりません。今まで見たことの無い風景でした。

次いで,宿泊地の民宿に車を留め自転車を組み立て,河口湖~西湖~本栖湖のコースをサイクリングで周遊しました。全行程で約50キロです。道中,時折長い登り坂があって,還暦を過ぎた人ばかりのおじさんサイクリストにとっては苦難の連続でした。本栖湖は,連れの一人がよくテント泊のキャンプをしている所です。

さて,河口湖から見る富士も絵になる風景です。

民宿は,昔の反映今何処といった風情の所でしたが,正面に富士を望む部屋続きの広い部屋。たっぷりの料理。加えてタラの芽とこしあぶらの天ぷらのサービスが有りました。老夫婦の経営する人情のある宿でした。

なお,部屋から花火が見えると思われる日の空き具合を聞いた所,その日はエージェントに押さえられて空きがありませんとのことでした。・・・残念。

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書士会電話相談

2014-05-28 15:20:38 | 司法書士の日記

昨日は,所属する司法書士会の成年後見に関する電話相談担当日でした。午後1時から4時までの3時間,書士会からの転送電話に答える形で行ったのですが,トータル5件以上の相談を受けました。この盛況さは一頃の多重債務の相談を思い出します。

成年後見に関することなので内容が複雑な案件も多く,一人当たりの相談時間が30分近くなる場合もありました。

パターンとして,一人暮らしをしていた親(母が多い)が,施設に入所し自宅に戻る可能性が皆無か低く,医療費の支払が嵩むため,居住していた不動産を処分する為や預金の払戻手続きに面倒である等の理由で,後見制度の利用を検討しているとのことでした。

一方で,後見人になると,定期的に家庭裁判所に報告する義務を負い,この手間の問題や,これにより財産を他人に見られてしまうことや,被後見人の財産の支出についての制約や,専門家後見人が選任されると報酬の負担が生じる事等をマイナス要因として考えているようです。いずれも,他の相談を受けたり,自分で調べたりして,一定の知識を持った上で相談をしていることが感じられました。

私は,債務整理は,他の同職に先駆けて業務を行っていましたが,成年後見はあまり乗り気では無く,債務整理がらみの関係の人の後見を引き受けたのが最初でした。

しかし,もはや,高齢化の波は日常業務に深く関係し,登記に関連する物件変動の原因となる契約の発生時の意思確認の際,後見制度の理解・利用が避けられない状態になってきました。

冗談のような話になりますが,私が後見人として活躍できる期間は限られていると思っています。その終期は,私自身の判断能力の減退により,適正な業務を行えなくなった時です。

後見業務の事例を参考に,くれぐれも周囲に手間・迷惑をかけないように備えたいと思います。

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書士会定時総会

2014-05-21 11:03:13 | 司法書士の日記

17日は埼玉司法書士会の定時総会でした。総会は,いつもより早く午後4時半に終了しました。恥をさらすようですが,会則変更の出席要件を満たす委任状が集まらなかったため,会則変更の議決さえできませんでした。

さて,行楽には最高の季節である休日に,会員が関心のある議題が無い総会に出席する必要性を感じないことは理解できます。しかし,出席できなくても,委任状を提出することは容易であると思うのに,委任状さえ出さない会員が過半数を超えたのです。わずかの数の不足でしたが,総会の機能を損なう程の情けない状態になってしまいました。

議案は,会員の事務負担の軽減を図る内容ですので,反対する理由は恐らく無いと思われます。にもかかわらず,委任状の提出すらしないということは,議案に全く無関心であることを証明するようなものです。

会の活動は,司法書士界を巡る環境を把握し,時期に応じた国民のニーズを捕らえるとともに,これに対応すべき法改正や組織改善を意図して行われるものであります。

司法書士は自営業者であり,自身の事業に衷心することは当然なのですが,他の業界と同様,立つ基盤の整備にも心を配らないと,国民からそっぽをむかれ,職域の崩壊・職業の不要論にまで発展する危険性を孕んでいるような気がします。

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冠婚葬祭互助会積立金の解約手数料

2014-05-14 18:15:48 | 司法書士の日記

将来の冠婚葬祭の費用に充るための掛金の積立を行う互助会が全国に多くあります。主にお年寄りの加入が多いのですが,掛金の積立契約を解除し積立金の返還を求めると,約款による高額の解約手数料を積立金から差し引かれます。

これに対し,適格消費者団体である京都消費者契約ネットワークが提起した訴訟で,冠婚葬祭業者の解約手数料約款が消費者法契約法9条(消費者が支払う損害倍書額を予定する条項の無効),同10条(消費者の利益を一方的に害する条項の無効)に該当して無効であるとの判決が,京都地裁で平成23年12月13日に出されました。この裁判は控訴され,大阪高裁でもほぼ原告勝利の判決が出て,現在上告中です。

ところが,業界団体である全日本冠婚葬祭互助協会に加盟する業者の多くは,依然として高額な解約手数料を定めた条項のまま契約を続けています。この解約手数料は,概ね,2~3万円のため,一人一人が訴訟を返還を求めて訴訟を起こすには少額過ぎ,法律家に依頼して行う場合には,消費者団体等による集団訴訟を選択せざるを得ません。

さて,京都地裁で認められた損害金の範囲は,口座振替による支払手数料1回58円のみでした。これによりますと,仮に20回積立時に解約すると,1回目は口座振替では無く現金払いなので,認められる損害金は19回×58円=1102円です。

これをどのように感じるかは各人の感覚なのでしょうが,過払金と同様,業者は最終的に冠婚葬祭が行われるまで,積立金の半分(半分は保全措置を執るため)を運転資金として利用できるのですから,損害金などもらわなくてもこの間の利息を支払わなくて良いだけメリットがあると言えないでしょうか?

加えて,積立金で賄えるのは,祭壇や霊柩車等のみでお料理や返礼品,生花等は含まれていません。当然,会員はこの業者を利用せざるを得ないため,業者にとっては,とてもうまみのある契約であると思います。

この判決を受けて,経済産業省は,解約手数料研究会を立ち上げ適正な解約手数料を模索しています。

約款どおり差し引かれるのは不満であるが,さりとて,訴訟で取り戻すには大変な金額なので,早く適正な手数料の約款を決めていただきたいものです。

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