ジャン・アレチボルトの冒険

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乃木坂各論第2話、若月佑美 ~ 相克の美少女アーティスト

2013-05-08 18:31:21 | 芸能
4月28日に「乃木坂各論第1話、生田絵梨花 ~ 天才少女がやって来た!」を掲載しましたが、今回はその続きで、各論第2話です。

もともと第2話では、星野みなみさんを取り上げる予定でしたが、「16人のプリンシパルdeux」など、最近、若月佑美さんが、ぐいぐい来ているので、まずは若月さんを取り上げようと思います。

星野さんは、次回第3話に予定しています。

(第2話)

輝ける原石がゴロゴロしている乃木坂の中でも、若月佑美の持っている素質には、眼を見張るものがある。

彼女の魅力は、相反する二つのものを、同時に抱え込んでいる矛盾性にある。

印象的な大きく美しい瞳には、柴咲コウばりの「め力」が宿っている。

しかし、ふとした瞬間に「め力」が消えて、柔らかく、人懐っこい笑顔が現れる。

強く激しい「め力」と優しく甘い表情。

交互に織りなすこの二面性が、若月佑美の常軌を逸した美人ビジュアルを作り上げている。

若月佑美が最初に注目を集めたのは、「二科展」デザイン部に芸能人として初入選という、アイドルとしては一風変わったニュースだった。

彼女には優れた絵の才能があるようで、「君の名は希望」初回限定版DVDに収録された、個人PVにおいても、自ら描いた数枚の絵を披露している。

また、ブログによると、どうやら日常的に、絵を描いているらしい。

表現したい何かが、次から次へと内面に溢れ出てきて、それを絵画で吐き出しているかのようだ。

「君の名は希望」の発売時、音楽情報サイト「ナタリー」に、なぜか若月佑美への単独ロングインタビューが掲載された。

一度は目を通しておこうと、このインタビューを読もうとしたのだが、最初のページで飽きてしまって、どうしても最後までたどり着けない。

数回チャレンジしたが、まだ成功していない(笑)。

言い訳をすると、とにかく何かが胸焼けするほど過剰で、もう暑苦しいのなんのって(笑)。

おまけに、それでもまだ語り足りなかったようで、「ナタリー」の続きを、自分のブログでやり始めて、もうこの辺で勘弁して下さいと、なぜか謝りたい気分になった(笑)。

しかし、内面に過剰な何かを、外に出したくてたまらないものを、常時抱えているというのは、女優のようなパフォーマーには、もっとも必要な素質と言えるだろう。

おそらく「ナタリー」の記者も、そういった若月の過剰な何かを感じ取って、インタビューを設定したのだと思う。

ただ、トークの技巧がまだ未熟で、その何かを、絵画ほどには、上手く出せていないだけである(笑)。

実は、若月佑美のすごいのは、ここからだ。

これほど過剰な内面を持っている人物というのは、多くの場合、自分勝手で、自己主張の強い性格をしていることが多いのだが、若月は、驚くほど内省力が強く、謙虚である。そして、人の話をよく聞いて、相手に配慮する力を持っている。

文化放送「乃木坂の「の」」(毎週日曜20:30~21:00、関東圏)は、毎回、メンバーが3人登場して、トークを繰り広げるラジオ番組で、現在、5回目をこなしたところである。

もともと、2回一区切りで、3人を全部入れ替えて進めて行くという話だったはずだが、若月だけ、5回すべてに出演している。

ラジオを聴けばすぐ分かるのだが、若月は聞き手として人の話を引き出すのが、とても上手い。また、しゃべりが少ないメンバーに配慮して、話を振る細やかさを備えている。

つまり、MC能力が高く、彼女がいないと番組が成り立たないということだ。

過剰な内面を抱え、もがきながら、それを表現し続け、一方では、謙虚に自分を見つめ、聞き役になることが出来、周りへの細かな配慮も出来る。

内から外への激しい奔流、そして、外から内への静かな流れ。

心の中に、充実した逆方向の二本の流れがあって、ここにも見事な二面性が存在している。

ビジュアル面でも、精神面でも見いだせる、こういった矛盾性や相克性が、若月佑美の最大の特徴であり、誰にも真似できない強烈な魅力となっている。

この二面性は、様々な人間感情に共感する多くの引き出しを、心の内に持っていること、さらに、それらを表現できる多彩な表情のバリエーションを、外面に備えていることを意味している。

つまり、ものすごく女優に向いているということだ(笑)。

「16人のプリンシパルdeux」では、「明田川太郎」や「沢村小坊主」といった男役を中心に、5日目を終わった時点で、不戦勝なしの5回選出を達成。生田絵梨花と橋本奈々未が不戦勝1回の6回選出でトップであることを考えても、素晴らしい成績である。

また、先日放送されたEテレ「Rの法則」の乃木坂特集では、山下敦弘監督による映画オーディション、物を売るエチュードにおいて、若月佑美の演技が素晴らしすぎて、相手俳優が監督の許可なしにバケツを買ってしまったことが紹介された。

さらに、日本テレビ「BAD BOYS J」(毎週土曜24:50~25:20)では、レディースのトップ役で出演したAKB48の板野友美が、一番印象に残った乃木坂の共演者として、若月佑美の名前を挙げたそうである。

乃木坂でデビューして、1年半。

いよいよ若月佑美が頭角をあらわし始めたということだろう。

女優としての素質という点では、乃木坂の中で比較して面白いのは、星野みなみである。

星野みなみもとんでもない才能の持ち主だが、彼女はいわば「天性のヒロイン」で、登場した途端、画面の隅から隅までを、「星野みなみ」一色に染め上げてしまう。

一方、若月佑美は良い意味で存在感に適度な弱さがあるので、ドラマ全体の流れの中で、その光り輝く一部分というスタンスを取ることが可能である。

これは幅広い役柄を演じられることを意味していて、制作者側から見て、ついつい起用したくなる女優ということだ。

そう遠くない将来、スクリーンやテレビ画面で、しょっちゅう、彼女の躍動する演技を見るようになる気がする。

若月佑美は現在まだ18歳で、

これからが本当に楽しみである。

最後に、若月さん、プライベートで、めちゃめちゃモテると思う。

「恋愛禁止」はジョークとしては面白いけど、それを避けて生きていくのはほぼ不可能だし、

そんな生き方はまったくつまらない。

むしろ、そういった経験を、上手く自分の内面に取り込んで、より大きく成長していって欲しいです。

まあ、大きなお世話か(笑)。

若月佑美の公式ブログ
ナタリー「君の名は希望」特集、若月佑美ロングインタビュー他
乃木坂各論第1話、生田絵梨花 ~ 天才少女がやって来た!

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乃木坂の風 06May13#2 ~ 「プリンシパルdeux」、リンゴ娘松村沙友理の憂鬱
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