乃木坂の風 01Nov13 ～ 「バレッタ」MVはセーラー服戦闘Vシネマ、でも曲が頭に入ってこない！

7枚目シングルの表題曲「バレッタ」、昨日、ミュージックビデオが公開されましたが、見終わった後、呆然とする凄まじい内容です(笑)。

若い女の子を誘拐、美しい人間剥製にして、お得意様に売りさばく。

初っぱなから、江戸川乱歩ばりの猟奇的世界が展開して、もうそれだけでゾッとするんですが(cみなみ)、恐ろしい闇組織のアジトが、無人島の地下とかジャングルの奥深くではなく、駅から歩いて数分くらいにありそうな、雑居ビル地階のショーパブといった、果てしなくユルいロケーションに、もう震えが止まりません(笑)。

そして、捕われた新センター堀未央奈を、なぜかセーラー服を着た八福神メンバーが、拳銃や日本刀を持って助けに行き、ランボーも真っ青の大量殺戮を繰り広げて、彼女を救出する。

セーラー服で拳銃をがんがん撃ちまくるシーンは、1981年公開、赤川次郎原作、薬師丸ひろ子主演の映画「セーラー服と機関銃」にインスパイアされた、というより、コンセプト丸ごと頂き状態ですが、これが一番の見せ場という形になっています。

まず、全体の感想を述べると、オリジナルビデオのB級アクションものとしては、堪らないB級感にインパクトがあって、面白いと思います。

しかし、MVとして評価すると、残念ながら、大きな問題があると言わざるを得ないです。

MVの基本を無視し過ぎている

致命的なのは、「バレッタ」の音楽が始まった後、曲とは関係のない、劇中の音や台詞が容赦なく入り込んでいることです。

とくに、間奏だけでなく、詞を歌っているところで、銃を撃つ破裂音や、登場人物の声が響いて、曲が聴き取れないところがある。

そのため、本来、「バレッタ」という楽曲を聴いてもらうためのMVなのに、「バレッタ」がドラマのBGMになってしまっています。

これは、MVとしては失格です。

もし、出荷するDVDをまだ刷っていないのであれば、せめて歌部分にかぶる劇中音は、消した方が良いと思います。

さらに、もう一つ気になったのは、「バレッタ」の歌詞が表現する世界が、ドラマが描く世界と、なんの関係もないことです。

乃木坂の過去のMVでは、5枚目「君の名は希望」の共通カップリング曲「シャキイズム」が、出色の出来だと思いますが、このMVは、「シャキイズム」の歌詞の世界を、忠実に再現しています。

歌と映像がキレイにリンクしているので、展開するドラマが、「シャキイズム」を聴く手助けになって、曲が目と耳の両方から入ってきて、心に滲みわたる。

一方、「バレッタ」は、どうやら、大きな「髪留め」をした美しいクラスメイトに恋をする少年の心情を歌っていて、当たり前ですが、美少女剥製、闇組織、銃撃戦といった要素は微塵もなく(笑)、ごく普通の日常が舞台のようです。

しかも、ドラマの中に、「髪留め」が重要な意味を持つような場面は、見い出せません。

ここまで、楽曲と無関係なドラマを見せられると、劇の世界と歌詞の世界が完全に対立して、「バレッタ」がさっぱり頭に入ってこない。

曲が流れている最中に、無関係な劇中音が入り、さらに、歌詞とドラマの内容もまったく関係なし。

「バレッタ」を聴く手助けとなるはずのMVが、「バレッタ」を消し去って、「バレッタ」鑑賞の邪魔になっている。

これでは、曲のプロモーションにならないでしょう。

ボスのキャラが立ち過ぎている

曲が始まる前、ドラマの冒頭で、闇組織のボスが、アジトに誘拐され、椅子に縛り付けられている伊藤万理華を相手に、濃ゆ～い演技を見せます。

なんでそんなに怯えているの
芸術品になるのよ～
喜ばなくちゃ～
今回もいい出来になりそうだわねえ～

口の中がイガイガするようなオネエ言葉でしゃべり、ポンポンと伊藤万理華の太腿を叩きながら、至近距離から、ネッタリとした視線を彼女に絡みつかせます。

仲間由紀恵と阿部寛主演の「トリック」に登場する、「ミラクル三井」を彷彿とさせる強烈なキャラで、演技とはいえ、まりっか、ご苦労様です(笑)。

この方、TBSドラマ「半沢直樹」にも出演した、「手塚とおる」という51歳の役者さんだそうです。

劇団出身のベテラン俳優らしく、やり過ぎ感満載の演技で、設定の荒唐無稽さに気づく間を与えず、観客をぐいぐいドラマの世界に引き込んでいきます。

めちゃめちゃキャラが立っていて、めちゃめちゃ演技が上手いです。

というより、上手過ぎです(笑)。

乃木坂さんは、基本的に演技は素人なので、冒頭に、ここまでインパクトのある芝居をされると、最後まで、ガッツリ心に残って、ややメンバーのことを忘れそうになります。

「バレッタ」が流れ始めて、メンバーが踊るシーンでも、あのボス、いやマエストロが出て来て、一緒に踊るんじゃないかと、妙な期待感が頭から離れない(笑)。

そうなると、手下たちも全員ダンスを始めて、インド映画みたいになるのかな、などと考えていました。

アイドルのMVを観る姿勢としては、そういうのは完全な雑念なわけで、敵役であるボスのキャラが立ち過ぎていて、一人で「持っていっちゃった」感が半端なかったです(笑)。

力のある俳優さんを起用するのは良いんですが、「シャキイズム」の嶋田久作氏や「ガールズルール」の市長さんくらいの存在感に止めておかないと、手塚とおるウィズ八福神プラス1になって、MVの主役が誰なのか、ぼやけてしまいます。

簡単に人を撃ち過ぎ

『乃木坂の風 30Oct13 ～ 堀未央奈の「バレッタ」物語は「ロックの学園 2013」から始まるのか』で、「バレッタ」は「バレエ」とオーケストラ付き歌劇である「オペレッタ」を足して割ったものかと書きましたが、少なくともMVのドラマは、銃撃戦中心のアクションもので、全然違うイメージでした。

敢えて語呂合わせをすると、「弾丸」の英語「bullet」を「バレット」と日本読みすることがあり、また、「ベレッタ」はイタリアの武器メーカーで、ベレッタM92など「拳銃」で有名です。

弾丸の「バレット」と拳銃の「ベレッタ」を足して割ったのが「バレッタ」とすれば、ドラマの世界と符合はします。

ところで、銃を撃つシーン、あまりに簡単に人を殺し過ぎです。

アジトに乗り込む際、店の入り口に立って門番をしているチンピラの頭に、若月佑美が銃を突きつけて、

一人で遊んでな

といきなり撃っちゃいます。

いやいやいや、堀未央奈が本当にここに捕われているのか、分からないんだから、銃で脅して案内させるとか、Vシネの世界といえども、手順があるんじゃないかと。

もし、勘違いで、アジトが隣のビルだったりすると、取り返しがつかないですからね(笑)。

ところが、「野獣死すべし」の松田優作もびっくりの勢いで、最初っから銃を撃ちまくりです。

ドラマとしても、さすがに、もうちょっとタメが欲しいところですが、「セーラー服と銃」というテーマに一気呵成になだれ込んでいきます。

そして、劇のメインディッシュである銃撃戦が始まるのですが、八福神メンバーはなぜ銃を入手出来たのか、そもそも彼女たちのグループは何なのか、そんな些細なモヤモヤを吹き飛ばすかのように、ばんばん闇組織の手下たちが撃たれていきます。

ここまで来ると、アクションシーンも、下手にカッコ良くしない方が、B級感が引き立って、かえって観やすい。

とくに、西野七瀬のガン捌き、良いですよ～、アクションというより朝の太極拳です(笑)。

ゆったりした動きから、四人ほど撃ち殺した後、ゆったりと体を反転させると、入り口に魅入られたようにもう一人現れ、軽く撃つと、「タイミングが合って良かった！」とでも言わんばかりに、安堵の雰囲気すら漂わせながら、倒れていきます。

このアクションシーン、何だか、気持ちが落ち着きます(笑)。

そんな中、橋本奈々未さん、アウトです。

物陰に身を隠して、銃の弾倉を交換するシーン、ちょっとカッコ良過ぎです。

「BAD BOYS J」と「SUMMER NUDE」での女優経験が生きちゃって、早く弾を込めたいという内面の焦りが表現されて、緊迫感のあるシーンになってます。

ななみん、一人でアクションシーンのクオリティを上げないで下さ～い(笑)。

まあ、銃撃戦と言っても、血しぶきが飛んだりする生々しいものではなく、アクションもユルいので、お伽話のような感じですが、それでも何人も死んでいくわけで、良い子は真似しちゃいけないし、そもそも観ない方が良いかもしれない。

アイドルのMVとしては、暴力的過ぎて、不適切な気がします。

MVを作る際に、R指定が議論されるようなものは、極力避けるべきで、ちょっと配慮が欠けている印象を受けました。

ガチのセーラー服とバレエっぽいダンス

銃撃戦の一方、ショーパブのステージを使って、セーラー服姿のメンバーがダンスを披露するのですが、年長組と年少組で仕様を変えた7枚目の新制服ではなく、薬師丸ひろ子が「セーラー服と機関銃」で着ていたような、紺スカート、白シャツ赤リボン、紺裾紺襟白三本線というマジの女子高制服です。

19歳以上が6人いる八福神、このタイプは厳しい気がするし、ショーパブの花道でダンスとなると、いよいよナイトショーの雰囲気が出てしまって、アイドル感が薄れていきます。

また、ダンスは、明らかにバレエの動きを取り入れていて、「バレッタ」から「バレエ」への連想は、あながち間違ってないのかもしれません。

ただ、バレエの摺り足や手の表現は、ある程度修練を積んだ人がやらないと、滑稽な感じになって、お笑いの要素が入ってしまいます。

伊藤万理華や生田絵梨花であれば、上手くこなすと思いますが、全員で踊るのは、大きなチャレンジでしょう(笑)。

11月16日(土)と23日(土)に放送予定の「MUSIC FAIR」も、衣装から考えて、MVと同じような、バレエ的なダンスを披露するのだと思います。

練習を積んで、なんとか頑張って完成度を高めていって欲しいですね。

堀未央奈はなぜ白石麻衣を撃ったのか

このドラマにおける最大の謎は、救出された堀未央奈が、最後に、なぜ白石麻衣を撃ったのかという点です。

物語の冒頭、まりっかが剥製にされるシーン、闇組織に協力して、少女をおびき出す役をしているのだろう、セーラー服の人物が登場します。

謎を考える上で重要なのは、この人物は誰かということです。

正直、よく分かりませんが、二つほど、可能性があります。

一つは、それが白石麻衣であって、誘拐された堀未央奈は協力者が誰かを知っていたので、最後に、彼女を撃ったというものです。

ただ、そうであれば、堀未央奈が白石麻衣に、携帯で助けを求めるシーンとは矛盾するかもしれません。

闇組織の協力者に連絡しても、握りつぶされるでしょう。

もう一つの可能性は、堀未央奈が協力者だったというものです。

ボスにもっと少女を連れてこいと言われたのだが、もうこれ以上は無理で、そうなると、自分が剥製にされてしまう。

窮地を脱するために、自分が内通者であることを隠して、白石麻衣に助けを求め、八福神をアジトにおびき寄せた。

もし、八福神が捕まれば、自分は剥製を免れるかもしれない。

また、八福神が組織を壊滅させてくれれば、自分も助かる。

そして、後者の結果になったのだけど、少し時が経てば、生き残った自分が協力者だった事がバレてしまう。

そのため、白石麻衣を撃って、彼女が協力者だったと偽装したかった。

うん、今、書いてて思ったんですが、そんなに真剣に考えることじゃないかもしれません(笑)。


「バレッタ」のMV、八福神と堀未央奈が活躍するオリジナルビデオとしてなら、それなりに評価出来るんですが、肝心の曲がBGMのような扱いになっていて、ドラマと歌詞の世界観も大きく違うので、曲が頭に入ってこない。

従って、楽曲のプロモーションビデオとしては、低い評価になってしまいます。

また、人がバンバン撃たれて倒れるシーンは、あまり気分の良いものではないので、一回、二回観ればもう十分という気持ちになります。

正直、「君の名は希望」と同じように、「Dance & Lip」バージョンのMVを作った方が良いと思います。

今の運営は、「乃木坂は変わらなければ」という言葉に囚われ過ぎて、「何をどう変えるのか」、よく吟味しないまま突っ走って、一種の迷走状態に入っている気がします。

どういう乃木坂を作るのか、その基本方針が定まらないまま、その場、その場の思いつきで路線変更を繰り返していたら、ファンがどんどん離れていってしまいます。

「変化」という言葉に固執する、運営の考え方こそ、「変化」させて欲しいものです。


関連サイト

「バレッタ」のMV(YouTube)
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11月16日(土)と23日(土)、堀未央奈センターの7th選抜が、フジテレビ「MUSIC FAIR」に出演して、7枚目表題曲「バレッタ」を歌います。スタジオ収録ですが、「生演奏」ということです。詳しくは、
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毎週木曜日の19:30から、テレビ東京「NARUTO -ナルト- 疾風伝」のオープニングテーマとして、乃木坂46が歌う「月の大きさ」が流れています。番組内には、乃木坂のコーナーもあるようです。詳しくは、
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// 見なきゃ損だと思う乃木坂メンバーのブログ (10月31日分)

10月31日23:48 川村真洋
新衣装は「MUSIC FAIR」に出演の際に着ていたものかな？確かに、「きくちP」の日記掲載写真では、ピタッとしたイメージだった。アンダー曲、楽しみにしています。

10月31日23:30 深川麻衣
「バレッタ」MVの裏話満載で、読んでて楽しい！こういう撮影秘話を書いてくれると、本編が一層魅力的になるんだよね。それにしても、1枚目、相変わらず、お美しいです。

10月31日22:42 生駒里奈
1枚目、かえって顔の甘さが引き立って、可愛さが増量されてる気がする。2枚目、ナチュラルかな(笑)。

10月31日20:30 西川七海
すべての写真、登場する人物が全員、可愛いです。撮るの上手いよね。もちろん、元が美人だからだけど(笑)。「今後そういう色々なイベントにも、二期から誰か出演する、ということになったら、一番に呼んでもらえるように」、エライです、その心構え。確かに、芸能活動って経験値が大きくて、場数を踏めば踏むほど、スキルが上がっていくから。例えば、代々木体育館と小さなライブハウスでは、質的に必要な能力が違うので、もう経験するしかなくて、とにかく出演することが一番なわけで。頑張って下さいませ。

えくせれんとブログ

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// 星野みなみの溢れる魅力

本人のブログとみなみの写真や情報が載ったブログ

10月30日23:06 斉藤優里
10月30日18:54 川村真洋
2枚目、前列右に革ジャンみなみ。ハードテイストなのに、笑顔でピースが可愛いです。

10月30日21:06 畠中清羅
3枚目、黒の革ジャンみなみ。真剣な表情で美人です。むしろレディースのリーダー役をやると、ハマるんじゃないかと。

10月28日22:48 宮澤成良
最後6枚目、みなみは、好きな相手だと、笑顔のグレードが違う！溶けちゃいそう。

10月26日22:36 中田花奈
若月、中田、星野の超美形スリーショット！みなみの袖ピースが果てしなく可愛い。

10月24日19:00 星野みなみ
写真が全部、とびきり可愛い笑顔！とくに、安心感100%のときの表情って、弾け飛んでるよね。

10月24日伊藤かりん
星野みなみは安藤美雲のこと、もの凄く慕っていたから、思い入れが強いんでしょうね。報告するのも、されるのも、そこに思いがあって、いい話です。

10月20日20:30 斉藤優里
1枚目、牛久ライブ出演メンバーの集合写真。中央にまあやと仲良く。

10月19日23:54 斎藤ちはる
5枚目、集合写真の前列中央に笑顔溢れるみなみ！

10月19日22:18 永島聖羅
1枚目、みなみがハグされ、「キャッ！」となってるのがナイスです(笑)。相手は和田まあや？能條さん初め、他のメンバーの表情も良くて、見ていて楽しい。

10月17日14:54 星野みなみ
「早くみんなに見せたい！！笑」、元気一杯で、楽しそう！それにしても、星野みなみはこういう場でも、隠しきれないオーラがあって、主役感がバンバン出てるのがスゴい。

グラビア

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10月22日00:30 和田まあや
2枚目、アンニュイな美しまあや！

10月20日20:30 斉藤優里
1枚目、牛久ライブ出演メンバーの集合写真。中央にみなみと仲良く。

10月18日15:06 深川麻衣
1枚目、集合写真。笑顔に囲まれる愛されまあや

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3枚目、ツーショット。二人とも、可愛い可愛い。手を頬に当て、見つめるまあや

10月11日22:48 伊藤万理華
まりっかとおすまし顔のツーショット

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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています