昨日は、「気づいたら片想い」のMVについて感想を書きましたが、ツイッターのコメントで、「病院にいた堀未央奈は手に包帯を巻いている」と指摘して下さった方がいて、もう一度、MVを見直してみました。
すると、一瞬のシーンですが、堀ちゃんの左手首に包帯が巻かれているのが、確かに見えました。
ということは、彼女は何かの怪我で病院に来ていた可能性が高く、胃のレントゲン検査ではないようです(笑)。
ただ、西野七瀬の危篤を最初に知った堀未央奈に関して、「ちょっとした怪我で病院に来ていた」という背景設定があったのならば、視聴者にもっと分かり易く伝えた方が良いんじゃないかと思います。
運ばれてくる七瀬まるに気を取られて、堀ちゃんの手まで、普通は、なかなか注意が行かないので。
例えば、携帯動画を見ているシーンで、包帯を巻いた手を一度大きく映せば、「ああ!」と分かったかもしれません(笑)。
また、主人公が命を落とした原因や時期も、堀未央奈から電話を受けた白石麻衣が、「堀ちゃん?怪我大丈夫?明日からライブに向けた練習が始まるけど・・・、七瀬?事故?交差点?」などと聞き返せば、観ている側が状況を把握出来ます。
しかし、MVでは、こうした基本的なディテールがよく分からないまま、「新センターの西野七瀬はたんぽぽの綿毛が全部飛び散るまでの間だけ生きられる」というルールだけが与えられた世界が始まるので、物語に奥行きが乏しく、漠然と切ないのは確かだけど、実は、何が起こってるのか見えなくて、感情移入しづらくなります。
やはり、物語の輪郭を構成するディテールは、台詞や映像ではっきりと表現して、ある程度の世界観は作って欲しいですね。
ところで、ツイッターでご本人が明かしたところによると、「気づいたら片想い」MVの監督は柳沢翔氏のようです。
確かに、そう言われてみると、屋上にいた七瀬まるが階段を下りて、新センターが掲示されているレッスンルーム(?)に向かうシーン、ハンディカメラで彼女の動きを背後から追う手法は、7枚目「バレッタ」に収録されている堀未央奈の個人PV「milk」でも使われていて、映像表現に共通のテイストを感じさせます。
個人的には、七瀬まるの階段下りシーンを最初に観たとき、「ウルトラセブン」で、似た手法が使われていたことを思い出したのですが、あまりにも古い話なので、これ以上広げないようにします(笑)。
しかし、「シャキイズム」や「ガールズルール」を手掛けた柳沢さんは、驚くほど細かい設定を作って、緻密にストーリーを組み立てるという印象があったので、ディテール描写にやや物足りなさを感じる「気づいたら片想い」MVの監督というのは、少し驚きました。
また、曲を途中で中断するのは、どう考えても、柳沢氏の発想ではないような気がしたのですが、どうやら、このMVは、CMプランナーである澤本嘉光氏が企画を立てて、そこに柳沢さんが参加するという形で作られたようです。
なるほど、それなら合点がいきます。
柳沢翔氏のテイストとかなり異なる作品になっているのは、企画というMV制作全体を仕切る仕事を、別の人が担当したからじゃないでしょうか。
「バレッタ」MVもCMプランナーである権八成裕(ごんぱ なるひろ)氏が手掛けた作品で、ドラマを音楽より重視するという同じ発想が、二つの作品の根底にあるのも理解できます。
CMを作ってきた人たちは、音楽を、バックグラウンドミュージックとして、作品を盛り上げるツールの一つであると考える意識があるのかもしれません。
だから、歌が流れているのに、ドラマの台詞がガッツリ入ってきたり、曲を途中で中断して、ドラマを入れるといった手法が使われている。
また最近のCMは、澤本氏が手掛けた、犬のお父さんが登場するソフトバンク「ホワイト家族」や、仮面をつけた竹野内豊の東京ガス「ガスパッチョ」を見ても、宣伝したい商品を明確に打ち出すのではなく、視聴者にインパクトを与えて、強い印象を残そうとするものが多いです。
MVは、歌とダンスのCMという側面もありますが、最近のテレビCMと同じように、商品そのものをダイレクトに伝えるのではなく、心に残るドラマやシーンを入れて、インパクト優先で作ろうとすると、歌やダンスが、よく聴こえない、よく見えないといったMVが出現してしまうこともあり得ます。
企画立案者がそういう考え方であれば、カット数を少なくしてダンスをじっくり見せるなんて発想は一蹴されてしまいそうです。
しかし、私は、歌とダンスをしっかり聴きたい見たいと思っているので、ドラマのインパクトが音楽より重視されているMVに、どうしても違和感を覚えてしまいます。
すべてのMVを、「制服のマネキン」のように、ダンス中心の作品にして欲しいのではなく、ドラマが面白いMVも勿論良いのですが、MVである以上、メインディッシュは音楽にして、インパクトはほどほどにしてくれたらと思っています。
「気づいたら片想い」MVは、「バレッタ」ほど、歌とドラマが乖離していなくて、まだ受け入れ易いけど、歌を中断したり、ダンスがじっくり見られないなど、気になる点は少なくありません。
そして、少し心配なのは、メンバーのパフォーマンスを楽しみにしている多くのファンが、「気づいたら片想い」MVを買うより、今後放送されるだろうテレビのスタジオライブを見た方が、歌とダンスを堪能出来ると考えるんじゃないかということです。
ドラマは無料公開の動画で鑑賞して、あとは、スタジオライブの録画を繰り返し観て楽しむ人が増えると、初回限定盤のCDセールスにも影響してきます。
それにしても、なぜ、7枚目「バレッタ」、8枚目「気づいたら片想い」と、電通のクリエーターが、乃木坂のMV制作に関わっているんでしょう?
よく分かりませんが、やはり、大人の事情ってやつでしょうか(笑)。
個人的には、乃木坂46をよく知っていて、「シャキイズム」「ガールズルール」など、ファンの評価が高い作品を複数生み出した柳沢翔氏に、MV制作を全面的に任せれば良いと思うのですが、今回は、そうなっていないようです。
「バレッタ」初回限定盤のCDセールスは、「制服のマネキン」以来続いていた右肩上がりがストップして、前作割れとなってしまいました。
「気づいたら片想い」の初回限定盤は、全国握手会の会場でCDを売る予定で、さらに、二期生のミニトークショー&ミニ握手会を特典に加えることが告知されていて、運営は何とか売り上げを回復させようと躍起になっています。
しかし、肝心のMVの内容が、もしファンの要求に応えきれていないのだとすれば、CDセールスを伸ばしていくのは難しいという気がします。
もちろん、メンバーが演じるドラマに期待するファンもいるだろうし、歌やダンスに期待するファンもいるでしょう。
面白いドラマを展開させつつ、パフォーマンスもしっかり見せる。
「シャキイズム」や「ガールズルール」を作り上げた柳沢翔氏であれば、それが可能だと思うのですが、今後も、乃木坂のMV制作は、電通のクリエイター主導で作られていくのでしょうか。
運営には、「大人の事情」より、「ファンの事情」をもっと考えて欲しいのですが、まあ、それが出来ないから「大人の事情」なんでしょうね(笑)。
さて、最後に、表題曲以外のMVについて、公開スケジュールを予想してみましょう。
次の表は、4枚目から7枚目までの各シングルについて、MVの公開日程を示したものです。
「A0」は表題曲、「A1」は共通カップリング曲、「B」と「C」はTypeBとTypeC収録の限定曲(いわゆる三番目曲)です。
また、「*」はアンダー曲であることを表しています。
4枚目 制服のマネキン
A0=>14日=>A1, C*=>7日=>B
5枚目 君の名は希望
A0=>18日=>A1, B*=>7日=>C
6枚目 ガールズルール
A0=>6日=>A1=>10日=>C=>7日=>B*
7枚目 バレッタ
A0=>7日=>A1=>14日=>B, C*
まず、表題曲MVの次に公開されるのは、共通カップリング曲のMVで、その後、TypeBかTypeCの限定曲、どちらかがアンダー曲ですが、と続いていくパターンになっています。
おそらく、メガシャキのCMソングである「ロマンスのスタート」が8枚目の共通カップリング曲だと思われるので、そのMV公開がまず行われると思われます。
そして、日程なんですが、「ガールズルール」以降、乃木坂運営の体制が変わった感があって、電通クリエーターの起用などを見ても、その体制が続いているようなので、8枚目「気づいたら片想い」は、6枚目、7枚目と似たスケジュールでMV公開が進む可能性が高いんじゃないでしょうか。
上表によると、6枚目、7枚目いづれも、共通カップリング曲MVは、表題曲MV公開の一週間程後に公開されているので、「気づいたら片想い」MVのYouTube記載公開日である3月6日(木)から計算して、3月13日(木)あたりに「ロマンスのスタート」MVが披露されると予想出来ます。
次に、アンダー曲を含む、TypeBとTypeCの限定曲です。
ジャケット写真が公開され、TypeCにアンダーメンバーが写っていることから、おそらく、TypeCにアンダー曲が入る可能性が濃厚です。
つまり「C*」ということです。
「B」と「C」に関しては、6枚目と7枚目でやや日程が異なっています。
ただ、7枚目「バレッタ」は、7th選抜の発表からCDリリースまでの期間が通常より短くて、MV公開スケジュールもあまり参考にならない気がします。
「突貫工事」的なシングル制作になってしまった理由が、堀未央奈のセンター就任発表を、昨年10月6日(日)の代々木ライブまで先延ばししたということなのか、あるいは、彼女のセンターそのものが決まるのが遅かったためなのか、よく分からないのですが、発売日まで非常にタイトなスケジュールとなっていて、特殊なケースと見なした方がいいと思います。
従って、「ガールズルール」のスケジュールが一番参考に出来て、共通カップリング曲MVの公開から10日後にアンダー曲でない方、それから7日後にアンダー曲という流れが考えられます。
ところが、アンダーメンバーを初めてジャケットに起用するなど、8枚目では、運営にアンダー重視の姿勢が見えているので、「ガールズルール」と順番が逆になって、アンダー曲「C*」のMVが共通曲の後に公開され、最後に、「B」となるのではないかと思っています。
予想をまとめると、
8枚目 気づいたら片想い
A0(3月6日)=>6日=>A1(3月12日)=>10日=>C*(3月22日)=>7日=>B(3月29日)
( )内の日付は、YouTube記載のMV公開日で、オレンジ色は予想という意味です。
さすがに、4枚目と5枚目のように、共通曲MVとアンダー曲MVを同時に公開するというところまでは踏み込まないと思いますが、もし、10日以上経過しても次のMVが公開されなければ、その可能性も出てきます。
公式ブログを読んでいると、アンダー曲MVの公開を楽しみに待っているメンバーが多いようです。
アンダー曲のMVは、「13日の金曜日」「扇風機」「初恋の人を今でも」など、出来の良いものが多いのですが、制作に参加したメンバーが手応えを感じていて、今回も作品に期待出来そうで、とても楽しみです。
関連サイト
「気づいたら片想い」のMV (YouTube)
# クリックすると、すぐに動画が始まるので、音声にご注意下さい
乃木坂公式サイトで発表された8枚目シングルのジャケット写真
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
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ただ、西野七瀬の危篤を最初に知った堀未央奈に関して、「ちょっとした怪我で病院に来ていた」という背景設定があったのならば、視聴者にもっと分かり易く伝えた方が良いんじゃないかと思います。
運ばれてくる七瀬まるに気を取られて、堀ちゃんの手まで、普通は、なかなか注意が行かないので。
例えば、携帯動画を見ているシーンで、包帯を巻いた手を一度大きく映せば、「ああ!」と分かったかもしれません(笑)。
また、主人公が命を落とした原因や時期も、堀未央奈から電話を受けた白石麻衣が、「堀ちゃん?怪我大丈夫?明日からライブに向けた練習が始まるけど・・・、七瀬?事故?交差点?」などと聞き返せば、観ている側が状況を把握出来ます。
しかし、MVでは、こうした基本的なディテールがよく分からないまま、「新センターの西野七瀬はたんぽぽの綿毛が全部飛び散るまでの間だけ生きられる」というルールだけが与えられた世界が始まるので、物語に奥行きが乏しく、漠然と切ないのは確かだけど、実は、何が起こってるのか見えなくて、感情移入しづらくなります。
やはり、物語の輪郭を構成するディテールは、台詞や映像ではっきりと表現して、ある程度の世界観は作って欲しいですね。
ところで、ツイッターでご本人が明かしたところによると、「気づいたら片想い」MVの監督は柳沢翔氏のようです。
確かに、そう言われてみると、屋上にいた七瀬まるが階段を下りて、新センターが掲示されているレッスンルーム(?)に向かうシーン、ハンディカメラで彼女の動きを背後から追う手法は、7枚目「バレッタ」に収録されている堀未央奈の個人PV「milk」でも使われていて、映像表現に共通のテイストを感じさせます。
個人的には、七瀬まるの階段下りシーンを最初に観たとき、「ウルトラセブン」で、似た手法が使われていたことを思い出したのですが、あまりにも古い話なので、これ以上広げないようにします(笑)。
しかし、「シャキイズム」や「ガールズルール」を手掛けた柳沢さんは、驚くほど細かい設定を作って、緻密にストーリーを組み立てるという印象があったので、ディテール描写にやや物足りなさを感じる「気づいたら片想い」MVの監督というのは、少し驚きました。
また、曲を途中で中断するのは、どう考えても、柳沢氏の発想ではないような気がしたのですが、どうやら、このMVは、CMプランナーである澤本嘉光氏が企画を立てて、そこに柳沢さんが参加するという形で作られたようです。
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だから、歌が流れているのに、ドラマの台詞がガッツリ入ってきたり、曲を途中で中断して、ドラマを入れるといった手法が使われている。
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MVは、歌とダンスのCMという側面もありますが、最近のテレビCMと同じように、商品そのものをダイレクトに伝えるのではなく、心に残るドラマやシーンを入れて、インパクト優先で作ろうとすると、歌やダンスが、よく聴こえない、よく見えないといったMVが出現してしまうこともあり得ます。
企画立案者がそういう考え方であれば、カット数を少なくしてダンスをじっくり見せるなんて発想は一蹴されてしまいそうです。
しかし、私は、歌とダンスをしっかり聴きたい見たいと思っているので、ドラマのインパクトが音楽より重視されているMVに、どうしても違和感を覚えてしまいます。
すべてのMVを、「制服のマネキン」のように、ダンス中心の作品にして欲しいのではなく、ドラマが面白いMVも勿論良いのですが、MVである以上、メインディッシュは音楽にして、インパクトはほどほどにしてくれたらと思っています。
「気づいたら片想い」MVは、「バレッタ」ほど、歌とドラマが乖離していなくて、まだ受け入れ易いけど、歌を中断したり、ダンスがじっくり見られないなど、気になる点は少なくありません。
そして、少し心配なのは、メンバーのパフォーマンスを楽しみにしている多くのファンが、「気づいたら片想い」MVを買うより、今後放送されるだろうテレビのスタジオライブを見た方が、歌とダンスを堪能出来ると考えるんじゃないかということです。
ドラマは無料公開の動画で鑑賞して、あとは、スタジオライブの録画を繰り返し観て楽しむ人が増えると、初回限定盤のCDセールスにも影響してきます。
それにしても、なぜ、7枚目「バレッタ」、8枚目「気づいたら片想い」と、電通のクリエーターが、乃木坂のMV制作に関わっているんでしょう?
よく分かりませんが、やはり、大人の事情ってやつでしょうか(笑)。
個人的には、乃木坂46をよく知っていて、「シャキイズム」「ガールズルール」など、ファンの評価が高い作品を複数生み出した柳沢翔氏に、MV制作を全面的に任せれば良いと思うのですが、今回は、そうなっていないようです。
「バレッタ」初回限定盤のCDセールスは、「制服のマネキン」以来続いていた右肩上がりがストップして、前作割れとなってしまいました。
「気づいたら片想い」の初回限定盤は、全国握手会の会場でCDを売る予定で、さらに、二期生のミニトークショー&ミニ握手会を特典に加えることが告知されていて、運営は何とか売り上げを回復させようと躍起になっています。
しかし、肝心のMVの内容が、もしファンの要求に応えきれていないのだとすれば、CDセールスを伸ばしていくのは難しいという気がします。
もちろん、メンバーが演じるドラマに期待するファンもいるだろうし、歌やダンスに期待するファンもいるでしょう。
面白いドラマを展開させつつ、パフォーマンスもしっかり見せる。
「シャキイズム」や「ガールズルール」を作り上げた柳沢翔氏であれば、それが可能だと思うのですが、今後も、乃木坂のMV制作は、電通のクリエイター主導で作られていくのでしょうか。
運営には、「大人の事情」より、「ファンの事情」をもっと考えて欲しいのですが、まあ、それが出来ないから「大人の事情」なんでしょうね(笑)。
さて、最後に、表題曲以外のMVについて、公開スケジュールを予想してみましょう。
次の表は、4枚目から7枚目までの各シングルについて、MVの公開日程を示したものです。
「A0」は表題曲、「A1」は共通カップリング曲、「B」と「C」はTypeBとTypeC収録の限定曲(いわゆる三番目曲)です。
また、「*」はアンダー曲であることを表しています。
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5枚目 君の名は希望
A0=>18日=>A1, B*=>7日=>C
6枚目 ガールズルール
A0=>6日=>A1=>10日=>C=>7日=>B*
7枚目 バレッタ
A0=>7日=>A1=>14日=>B, C*
まず、表題曲MVの次に公開されるのは、共通カップリング曲のMVで、その後、TypeBかTypeCの限定曲、どちらかがアンダー曲ですが、と続いていくパターンになっています。
おそらく、メガシャキのCMソングである「ロマンスのスタート」が8枚目の共通カップリング曲だと思われるので、そのMV公開がまず行われると思われます。
そして、日程なんですが、「ガールズルール」以降、乃木坂運営の体制が変わった感があって、電通クリエーターの起用などを見ても、その体制が続いているようなので、8枚目「気づいたら片想い」は、6枚目、7枚目と似たスケジュールでMV公開が進む可能性が高いんじゃないでしょうか。
上表によると、6枚目、7枚目いづれも、共通カップリング曲MVは、表題曲MV公開の一週間程後に公開されているので、「気づいたら片想い」MVのYouTube記載公開日である3月6日(木)から計算して、3月13日(木)あたりに「ロマンスのスタート」MVが披露されると予想出来ます。
次に、アンダー曲を含む、TypeBとTypeCの限定曲です。
ジャケット写真が公開され、TypeCにアンダーメンバーが写っていることから、おそらく、TypeCにアンダー曲が入る可能性が濃厚です。
つまり「C*」ということです。
「B」と「C」に関しては、6枚目と7枚目でやや日程が異なっています。
ただ、7枚目「バレッタ」は、7th選抜の発表からCDリリースまでの期間が通常より短くて、MV公開スケジュールもあまり参考にならない気がします。
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ところが、アンダーメンバーを初めてジャケットに起用するなど、8枚目では、運営にアンダー重視の姿勢が見えているので、「ガールズルール」と順番が逆になって、アンダー曲「C*」のMVが共通曲の後に公開され、最後に、「B」となるのではないかと思っています。
予想をまとめると、
8枚目 気づいたら片想い
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さすがに、4枚目と5枚目のように、共通曲MVとアンダー曲MVを同時に公開するというところまでは踏み込まないと思いますが、もし、10日以上経過しても次のMVが公開されなければ、その可能性も出てきます。
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