長らく群馬県の高校野球界を指導者としてリードしてきた東農大二高野球部、齋藤章児元監督の出版記念パーティーが4月に高崎であり、300人を超える県内野球関係者が集まった。
齋藤さんは群馬県の高校野球に理屈と理論のある野球を持ち込んだ指導者だったと思う。
私は現役時代、齋藤さんが率いる東京農大二高野球部(農大二高)と対戦してきた訳だが、農大二高を春夏6回甲子園に導き、後に立教大学野球部の監督としても活躍されてきた偉大な指導者である。
私の現役時代は、西毛地区は農大二高、高崎商、富岡高が厳しい戦いを続けていた。春と秋に開催される西毛リーグの試合で対戦した時は、お互い手の内を見せない駆け引きがあった。
富岡高は当時、大須賀、広木と好投手がおり、東野威監督は農大二高や高崎商と対戦した時は、両投手にカーブを投げさせずストレート1本で試合を行ったものだった。
プライドを強く持っていたであろう齋藤監督としてみれば、富岡高にナメたことをしてくれると、多分カチンときていたのではないか。
しかし、齋藤さんの「おれの野球では勝てないのか」を読ませていただくと、監督としての苦悩が読み取れると同時に、群馬県の高校野球に対する限りない愛情、そして何よりも高校野球が大好きな思いが強く伝わってくる。
齋藤さんは現在、車イス生活を送っており、病気と闘いながらも上毛新聞にコラムを寄せている。
群馬県高校野球は桐生第一、前橋育英、健大高崎の活躍もあり、全国でトップクラスの力を維持している。
しかし、その下地をつくってくれたのは齋藤章児元監督をはじめ、先人の指導者の力があってこそである。高校野球というこの現場でも、継承、発展があるのだ。
偉大なる元指導者、齋藤章児元監督のこの本を、高校野球ファンにはぜひ一読を薦めたい。
齋藤さんは群馬県の高校野球に理屈と理論のある野球を持ち込んだ指導者だったと思う。
私は現役時代、齋藤さんが率いる東京農大二高野球部(農大二高)と対戦してきた訳だが、農大二高を春夏6回甲子園に導き、後に立教大学野球部の監督としても活躍されてきた偉大な指導者である。
私の現役時代は、西毛地区は農大二高、高崎商、富岡高が厳しい戦いを続けていた。春と秋に開催される西毛リーグの試合で対戦した時は、お互い手の内を見せない駆け引きがあった。
富岡高は当時、大須賀、広木と好投手がおり、東野威監督は農大二高や高崎商と対戦した時は、両投手にカーブを投げさせずストレート1本で試合を行ったものだった。
プライドを強く持っていたであろう齋藤監督としてみれば、富岡高にナメたことをしてくれると、多分カチンときていたのではないか。
しかし、齋藤さんの「おれの野球では勝てないのか」を読ませていただくと、監督としての苦悩が読み取れると同時に、群馬県の高校野球に対する限りない愛情、そして何よりも高校野球が大好きな思いが強く伝わってくる。
齋藤さんは現在、車イス生活を送っており、病気と闘いながらも上毛新聞にコラムを寄せている。
群馬県高校野球は桐生第一、前橋育英、健大高崎の活躍もあり、全国でトップクラスの力を維持している。
しかし、その下地をつくってくれたのは齋藤章児元監督をはじめ、先人の指導者の力があってこそである。高校野球というこの現場でも、継承、発展があるのだ。
偉大なる元指導者、齋藤章児元監督のこの本を、高校野球ファンにはぜひ一読を薦めたい。