かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2012.9.19 もうひとつの地域社会へ         -脱成長社会へ群馬県は地域モデルに!-

2012-09-19 02:01:52 | インポート
生活クラブ生協群馬の勉強会での、ジャーナリストの大江正章さんのお話は大変役に立つものでした。

テーマは「豊かさとは何か-食と農業をつなぐ地域の力」で、21世紀は脱成長社会、農的社会が主流になる、都市型社会に未来はないと明言してくれました。

その理由は、1960年代以降40年間(食料・エネルギー外部依存社会)が歴史的に見て異常で、4つの自給率は「食料-40%」「農地-27%」「穀物-26%」「エネルギー-4%」となっている。

この4つの数値が示していることは、① 日本は脱成長社会を目指すにしろ、当面は国際協調=戦争や紛争なき世界なくして存在できないということである。

逆にいえば、日本は平和国家として世界の平和のために行動しなければ、この国は生きていけないということである。

したがって、隣国である中国、ロシア、韓国との領土問題程度を平和的に解決できないようでは、日本は世界の中で生き延びることはできないということである。

日本が平和国家であるということは「理念」ではなくて、現在の日本の「現実」そのものであるからです。

② もうひとつは日本が平和国家として行動し、存在し続けたとしても、それでも世界的に戦争や紛争は起こるかもしれない。その「現実」に備えて、日本は4つの自給率を日本のまさに安全保障の根幹として位置付け、早期に向上させていかなければならない。

特にエネルギーは深刻です。原発の燃料であるウランを含め、化石燃料は100年で終わってしまう。

そうなれば「現実」の問題として、事実上無尽蔵である太陽光、風力など再生・自然エネルギーを増やしていく以外、未来の日本はないし、世界もない。

再生エネルギーへの移行は、これまでの原発、火力、石炭など、集中、大規模型から、分散、小規模型への転換なくしてありえないので、日本社会の「中央から地方」へ「集権から分権」の転換を同時に推し進めていきます。

このように考えていくと、群馬県は日本の分権化の中で「4つの自給率」を高めていく=脱成長社会としての日本をつくっていく地域モデルとしての可能性を持つ。

豊かな森と川、そして太陽。そして豊かな田畑等々です。

もっと考え方を膨らませていくと、脱成長社会が世界のキーワードとすれば、群馬はそのトップランナーになれる可能性を持つということになります。

すごいんです、群馬県は!

昨日は県議会本会議、記者会見。