長くなるので標題では省略したが、本書には、著者名の後に、かみゆ歴史編集部編と並記されている。このことを最初に触れておきたい。
本書は「図解」、「ビジュアル新書」とあることおり、肖像画(/写真)や歴史的写真の他に、イラスト図解によりビジュアルに歴史的時間軸での事象の動きや地域関係性を視覚的に把握しやすくする工夫が盛り込まれている。
「温故知新」という『論語』に淵源を発する古くて新しい成句がある。
日本は今まさに様々な課題を同時存在事項として抱えている。日本の領土関連についてだけでも、通年でニュース報道に必ず挙がってくる課題・事象のキーワードが幾つか存在する。北方領土(四島)、竹島、尖閣諸島、沖縄の米軍基地、排他的経済水域などである。また、従軍慰安婦問題、北朝鮮への拉致などもある。一方で、周辺諸国自体が抱える紛争問題で、日本にも影響がおよぶ問題もニュースで報道される。
同時存在するこれら諸問題の経緯が通年でニュースに取り上げられている。だがこれらのニュースを理解するためには、全世界と日本の関わり方まで視野を広げる前に、この東アジアの歴史の中でまず位置づけてみる作業をしなければならない。東アジアにおける歴史的経緯を「温故」するという土台の上に、国際外交関係、貿易戦争、地下資源、科学技術の進展などの視座を重ねて行き、新たに問題事象を捉え直すという作業が不可欠になのだ。つまり「知新」という作業を加えなければ、ニュース報道されている問題事象を真に理解ることは難しい。そうでなければ、上滑りしてしまう。まず「温故知新」する必要がある。本書はそんな観点から東アジアの歴史をまず最初の3章で通覧していく。
東アジアという地域に枠を広げ、歴史的な経緯を知ろうとすると、その時間軸の長さと地域の広がりに億劫な気分になるかもしれない。本書は、そこに一石を投じている。微に入り、細に入る歴史事実の展開ではなく、東アジア地域における日本と他国の関係をかなりマクロ視点で大きく捕らえて、過去から現在に繋がる歴史の道筋を捕らえようとする。かつ、できるだけ図解しビジュアルに把握しようと試みている。少し、荒っぽいかもしれないが、歴史を踏まえた東アジア地域における日本のポジショニングを試みようとしているものと受け止めた。
著者・編者が歴史的経緯の大枠を捕らえようとする意図は、本書の章立てに現れていると思う。以下、章毎に概括してご紹介する。
第1章 中華秩序と東アジアの歴史 有史~18世紀
この章の冒頭に、見開き2ページで、ざっくりと「有史~18世紀」という長期間のマクロな歴史事象が、「東アジア史年表」として、中国・朝鮮半島・日本・世界という4区分で抽出列挙されている。かなり荒っぽいが、逆に日本と諸国の関係および歴史の大きなうねりは把握しやすい。この方式は、第2章・第3章でも継承されていく。
18世紀までを大きくとらえれば、中国を軸とした中華思想、中華秩序というフレームワークの中で、日本は東アジアでの外交をしてきたことになる。日本と朝鮮半島との関わりの背後に、中国諸王朝が変遷を繰り返しながら、中華秩序で大きな影響を及ぼしてきた事実が動きが明らかにされている。
この章の末尾には、コラム「『皇帝』『天皇』『王』の称号はどう違うのか」という解説がある。「天皇」の号は、「中国の皇帝の臣下ではない独自の立場を主張するため、必要な措置でした」と解釈し、中華秩序から一線を画するための策と位置づけている。日本のスタンスはそこに現れているということだろう。
そして、この章の本文とは別に、この時代の東アジアを知るためのキーワードがいくつか、見開きページでまとめられていく。諸子百家・中華思想・東アジアの文字・任那日本府・謎の国家「渤海」・チベット仏教・アイヌの歴史・日中貿易・琉球王国・朱子学というキーワードのもとに、押さえておくべきことが語られている。
第2章 列強の進出と戦争の時代 1800~1945年
西洋列強が東アジアに進出し、利権をむざぼる帝国主義の時代に、中国がその中心対象とされ、東アジア諸国がどのような影響を受け、変革を迫られたかについて、歴史がマクロにとらえられていく。中国が西洋列強に蚕食される状況を見つめつつ、日本はいち早く近代国家に脱皮し、脱亜入欧という思想により、帝国主語国家化を進めた。この章では、日本が降伏し、ポツダム宣言を受諾するまで、日中戦争・太平洋戦争が終結するまでの東アジアの歴史および日本の外交史の事実が語られていく。この150年弱の期間に現在の領土問題の大半の淵源があることが明らかにされる。
この章の最後は、コラム「『支那』の名称はなぜ差別語になったのか」である。著者は近代以降、日本と中国の力関係が逆転し、中国を蔑視する考えが生まれ、日本人が支那という用語に差別的な意味合いを含ませるようになったからだと言う。本来、支那という用語は、歴史的な「中国」の領域を表す用語として使用され、それは大凡歴史的な中華王朝、漢人が居住する地域を意味していたという。その意味で、著者は支那という領域概念と現在の「中国」という領域概念を混同しないように、注意を喚起している。
「大東亜共栄圏の実態」について、著者が述べる次の要約は、押さえておく必要があるだろう。「日本の統治は拙劣で、列強が作った統治機構をそのまま活用したため、実質的に支配者が白人から日本人に代わっただけでした。日本の東南アジア占領の目的は、結局豊富な資源の収奪に過ぎなかったのです。」(p97)
第3章 冷戦に翻弄された戦後東アジア 1945~1990年
1945年に朝鮮半島が政治的に南北に分割占領され、アメリカとソ連の冷戦時代が始まる。
中国は1946年に国共内戦が再燃することから始まり、文化大革命を経て1989年の第2次天安門事件まで、つまり国内問題を主体に蠢めき、強国化をめざす時代に入る。朝鮮戦争への対応は、中国本土と台湾との関係を分断し固定化する時代にもなる。また毛沢東路線を終え、鄧小平による文革路線の否定、「先富論」・「社会主義市場経済論」を打ち出していく時代に進む。
一方、日本と韓国の間では外交関係がクローズアップされる時期でもある。ここでは日本と韓国の国交正常化になぜ戦後から20年もかかったかが読み解かれている。
時代の区切りとして、1990年には韓国・ソ連間の国交回復が行われ、一方この年には東西ドイツ統一なされることで一つの節目にもなった。
この章末尾のコラムは「オリンピックは日中韓に何をもたらしたのか」である。著者はこの時期に東アジアでオリンピック関連の大会が次々に開催されてきた状況と経済的社会的背景を記述する。この状況が後世にどう評価されるか、とその評価は先送りにしている。
第4章 領土問題や国際紛争に見る東アジアの現在 1990年~現在
冒頭は、東アジア史年表に代えて、「東アジア諸国が抱える主な紛争地MAP」を掲載している。このMAPには、上記した日本が直接抱えている諸問題と、東アジア諸国が抱える諸問題がマッピングされている。具体的には、北朝鮮に関わる核開発問題、台湾問題、香港問題、南シナ問題(南沙諸島、西沙諸島、中沙諸島)、チベット問題、ウィグル問題および中国が目指す一帯一路と米中貿易摩擦である。これらが全てニュースに登場しているのはご承知の通りだ。
この最後の章では、前章までを踏まえて、これらの紛争問題のそれぞれについて、その歴史的背景やその後に新たに発生してきた要因を併せて記述している。
ここでは、日本の領土に直接関連している問題事象についてその見出しと要点と理解した内容を取り上げておこう。
*韓国と日本の外交問題・竹島問題
日韓は歴史・領土問題でなぜ歩み寄れないのか。
日韓の歴史的背景を踏まえ、従軍慰安婦問題の提起も併せ、その背景に韓国の
政治構造が一因であり、中韓関係の緊密性も要因になることに触れている。
*尖閣諸島問題
中国が尖閣諸島を狙っているのはなぜか。
中国が再び東アジアに覇を唱えようとする方向にある。地政学的にも海洋進出
を積極化している点と「一路」方針を見据える。地下資源の存在も示唆する。
*北方領土問題
ロシアが北方領土返還に応じないのはなぜなのか。
日本が北方四島を獲得し、その同盟国アメリカがオホーツク海に侵入できるよ
うになる事態を、ロシアが許すことはないという観点を著者は指摘する。
*沖縄の基地問題
米軍基地を抱える沖縄の行く末とは
アメリカによる1950年のアチソン・ラインの提唱を踏まえ、アメリカの防衛に
とっての沖縄の軍事的意義は不変という視点に触れる。一方米軍基地が沖縄の
経済発展の足かせになりつつある現実という視点と沖縄の近現代史を理解する
必要が不可欠であると強調する。
本書の末尾を以下の文で締めくくっていることをご紹介しておきたい。
「現代を生きる私たちに求められるのは、正しい歴史を知り、客観的な事実から未来を見据えることではないでしょうか」
ご一読ありがとうございます。
本書に関連して、関心事項をネット検索してみた。一覧にしておきたい。
北方領土問題とは :「内閣府」
北方領土 日本の領土をめぐる情勢 :「外務省」
北方領土問題とは、そもそも何? わかりやすく解説 【今さら聞けない】:「HUFFPOST」
北方領土問題
池上彰が説く「北方領土問題」の歴史、超基本 :「東洋経済ONLINE」
【徹底討論】「沖縄問題」としての基地問題の来歴と現状 :「iRONNA」
普天間基地移設問題 :ウィキペディア
基地問題 :「沖縄タイムス」
シンポジウム「沖縄とヤマトの狭間で―新崎盛暉の半生から考える―」2017.4.15:「IWJ」
竹島 日本の領土をめぐる情勢 :「外務省」
竹島問題は「一歩前進、二歩後退…もう辞めたい」 研究者の悲痛なる警鐘 :「FNNPRIME」
竹島問題 :「コトバンク」
竹島は島根の宝わが領土 Web竹島問題研究所 :「島根県」
尖閣諸島 日本の領土をめぐる情勢 :「外務省」
尖閣諸島の歴史 :YouTube
尖閣諸島問題
一帯一路 :「コトバンク」
一帯一路 :ウィキペディア
コラム :5分で分かる「南シナ海問題」 :「REUTERS」
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本書は「図解」、「ビジュアル新書」とあることおり、肖像画(/写真)や歴史的写真の他に、イラスト図解によりビジュアルに歴史的時間軸での事象の動きや地域関係性を視覚的に把握しやすくする工夫が盛り込まれている。
「温故知新」という『論語』に淵源を発する古くて新しい成句がある。
日本は今まさに様々な課題を同時存在事項として抱えている。日本の領土関連についてだけでも、通年でニュース報道に必ず挙がってくる課題・事象のキーワードが幾つか存在する。北方領土(四島)、竹島、尖閣諸島、沖縄の米軍基地、排他的経済水域などである。また、従軍慰安婦問題、北朝鮮への拉致などもある。一方で、周辺諸国自体が抱える紛争問題で、日本にも影響がおよぶ問題もニュースで報道される。
同時存在するこれら諸問題の経緯が通年でニュースに取り上げられている。だがこれらのニュースを理解するためには、全世界と日本の関わり方まで視野を広げる前に、この東アジアの歴史の中でまず位置づけてみる作業をしなければならない。東アジアにおける歴史的経緯を「温故」するという土台の上に、国際外交関係、貿易戦争、地下資源、科学技術の進展などの視座を重ねて行き、新たに問題事象を捉え直すという作業が不可欠になのだ。つまり「知新」という作業を加えなければ、ニュース報道されている問題事象を真に理解ることは難しい。そうでなければ、上滑りしてしまう。まず「温故知新」する必要がある。本書はそんな観点から東アジアの歴史をまず最初の3章で通覧していく。
東アジアという地域に枠を広げ、歴史的な経緯を知ろうとすると、その時間軸の長さと地域の広がりに億劫な気分になるかもしれない。本書は、そこに一石を投じている。微に入り、細に入る歴史事実の展開ではなく、東アジア地域における日本と他国の関係をかなりマクロ視点で大きく捕らえて、過去から現在に繋がる歴史の道筋を捕らえようとする。かつ、できるだけ図解しビジュアルに把握しようと試みている。少し、荒っぽいかもしれないが、歴史を踏まえた東アジア地域における日本のポジショニングを試みようとしているものと受け止めた。
著者・編者が歴史的経緯の大枠を捕らえようとする意図は、本書の章立てに現れていると思う。以下、章毎に概括してご紹介する。
第1章 中華秩序と東アジアの歴史 有史~18世紀
この章の冒頭に、見開き2ページで、ざっくりと「有史~18世紀」という長期間のマクロな歴史事象が、「東アジア史年表」として、中国・朝鮮半島・日本・世界という4区分で抽出列挙されている。かなり荒っぽいが、逆に日本と諸国の関係および歴史の大きなうねりは把握しやすい。この方式は、第2章・第3章でも継承されていく。
18世紀までを大きくとらえれば、中国を軸とした中華思想、中華秩序というフレームワークの中で、日本は東アジアでの外交をしてきたことになる。日本と朝鮮半島との関わりの背後に、中国諸王朝が変遷を繰り返しながら、中華秩序で大きな影響を及ぼしてきた事実が動きが明らかにされている。
この章の末尾には、コラム「『皇帝』『天皇』『王』の称号はどう違うのか」という解説がある。「天皇」の号は、「中国の皇帝の臣下ではない独自の立場を主張するため、必要な措置でした」と解釈し、中華秩序から一線を画するための策と位置づけている。日本のスタンスはそこに現れているということだろう。
そして、この章の本文とは別に、この時代の東アジアを知るためのキーワードがいくつか、見開きページでまとめられていく。諸子百家・中華思想・東アジアの文字・任那日本府・謎の国家「渤海」・チベット仏教・アイヌの歴史・日中貿易・琉球王国・朱子学というキーワードのもとに、押さえておくべきことが語られている。
第2章 列強の進出と戦争の時代 1800~1945年
西洋列強が東アジアに進出し、利権をむざぼる帝国主義の時代に、中国がその中心対象とされ、東アジア諸国がどのような影響を受け、変革を迫られたかについて、歴史がマクロにとらえられていく。中国が西洋列強に蚕食される状況を見つめつつ、日本はいち早く近代国家に脱皮し、脱亜入欧という思想により、帝国主語国家化を進めた。この章では、日本が降伏し、ポツダム宣言を受諾するまで、日中戦争・太平洋戦争が終結するまでの東アジアの歴史および日本の外交史の事実が語られていく。この150年弱の期間に現在の領土問題の大半の淵源があることが明らかにされる。
この章の最後は、コラム「『支那』の名称はなぜ差別語になったのか」である。著者は近代以降、日本と中国の力関係が逆転し、中国を蔑視する考えが生まれ、日本人が支那という用語に差別的な意味合いを含ませるようになったからだと言う。本来、支那という用語は、歴史的な「中国」の領域を表す用語として使用され、それは大凡歴史的な中華王朝、漢人が居住する地域を意味していたという。その意味で、著者は支那という領域概念と現在の「中国」という領域概念を混同しないように、注意を喚起している。
「大東亜共栄圏の実態」について、著者が述べる次の要約は、押さえておく必要があるだろう。「日本の統治は拙劣で、列強が作った統治機構をそのまま活用したため、実質的に支配者が白人から日本人に代わっただけでした。日本の東南アジア占領の目的は、結局豊富な資源の収奪に過ぎなかったのです。」(p97)
第3章 冷戦に翻弄された戦後東アジア 1945~1990年
1945年に朝鮮半島が政治的に南北に分割占領され、アメリカとソ連の冷戦時代が始まる。
中国は1946年に国共内戦が再燃することから始まり、文化大革命を経て1989年の第2次天安門事件まで、つまり国内問題を主体に蠢めき、強国化をめざす時代に入る。朝鮮戦争への対応は、中国本土と台湾との関係を分断し固定化する時代にもなる。また毛沢東路線を終え、鄧小平による文革路線の否定、「先富論」・「社会主義市場経済論」を打ち出していく時代に進む。
一方、日本と韓国の間では外交関係がクローズアップされる時期でもある。ここでは日本と韓国の国交正常化になぜ戦後から20年もかかったかが読み解かれている。
時代の区切りとして、1990年には韓国・ソ連間の国交回復が行われ、一方この年には東西ドイツ統一なされることで一つの節目にもなった。
この章末尾のコラムは「オリンピックは日中韓に何をもたらしたのか」である。著者はこの時期に東アジアでオリンピック関連の大会が次々に開催されてきた状況と経済的社会的背景を記述する。この状況が後世にどう評価されるか、とその評価は先送りにしている。
第4章 領土問題や国際紛争に見る東アジアの現在 1990年~現在
冒頭は、東アジア史年表に代えて、「東アジア諸国が抱える主な紛争地MAP」を掲載している。このMAPには、上記した日本が直接抱えている諸問題と、東アジア諸国が抱える諸問題がマッピングされている。具体的には、北朝鮮に関わる核開発問題、台湾問題、香港問題、南シナ問題(南沙諸島、西沙諸島、中沙諸島)、チベット問題、ウィグル問題および中国が目指す一帯一路と米中貿易摩擦である。これらが全てニュースに登場しているのはご承知の通りだ。
この最後の章では、前章までを踏まえて、これらの紛争問題のそれぞれについて、その歴史的背景やその後に新たに発生してきた要因を併せて記述している。
ここでは、日本の領土に直接関連している問題事象についてその見出しと要点と理解した内容を取り上げておこう。
*韓国と日本の外交問題・竹島問題
日韓は歴史・領土問題でなぜ歩み寄れないのか。
日韓の歴史的背景を踏まえ、従軍慰安婦問題の提起も併せ、その背景に韓国の
政治構造が一因であり、中韓関係の緊密性も要因になることに触れている。
*尖閣諸島問題
中国が尖閣諸島を狙っているのはなぜか。
中国が再び東アジアに覇を唱えようとする方向にある。地政学的にも海洋進出
を積極化している点と「一路」方針を見据える。地下資源の存在も示唆する。
*北方領土問題
ロシアが北方領土返還に応じないのはなぜなのか。
日本が北方四島を獲得し、その同盟国アメリカがオホーツク海に侵入できるよ
うになる事態を、ロシアが許すことはないという観点を著者は指摘する。
*沖縄の基地問題
米軍基地を抱える沖縄の行く末とは
アメリカによる1950年のアチソン・ラインの提唱を踏まえ、アメリカの防衛に
とっての沖縄の軍事的意義は不変という視点に触れる。一方米軍基地が沖縄の
経済発展の足かせになりつつある現実という視点と沖縄の近現代史を理解する
必要が不可欠であると強調する。
本書の末尾を以下の文で締めくくっていることをご紹介しておきたい。
「現代を生きる私たちに求められるのは、正しい歴史を知り、客観的な事実から未来を見据えることではないでしょうか」
ご一読ありがとうございます。
本書に関連して、関心事項をネット検索してみた。一覧にしておきたい。
北方領土問題とは :「内閣府」
北方領土 日本の領土をめぐる情勢 :「外務省」
北方領土問題とは、そもそも何? わかりやすく解説 【今さら聞けない】:「HUFFPOST」
北方領土問題
池上彰が説く「北方領土問題」の歴史、超基本 :「東洋経済ONLINE」
【徹底討論】「沖縄問題」としての基地問題の来歴と現状 :「iRONNA」
普天間基地移設問題 :ウィキペディア
基地問題 :「沖縄タイムス」
シンポジウム「沖縄とヤマトの狭間で―新崎盛暉の半生から考える―」2017.4.15:「IWJ」
竹島 日本の領土をめぐる情勢 :「外務省」
竹島問題は「一歩前進、二歩後退…もう辞めたい」 研究者の悲痛なる警鐘 :「FNNPRIME」
竹島問題 :「コトバンク」
竹島は島根の宝わが領土 Web竹島問題研究所 :「島根県」
尖閣諸島 日本の領土をめぐる情勢 :「外務省」
尖閣諸島の歴史 :YouTube
尖閣諸島問題
一帯一路 :「コトバンク」
一帯一路 :ウィキペディア
コラム :5分で分かる「南シナ海問題」 :「REUTERS」
インターネットに有益な情報を掲載してくださった皆様に感謝します。
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