掴もうとすればするりと抜ける。正にどじょう宰相の面目躍如ということでしょうか?
業を煮やした自民党も首相が掲げた3条件を丸呑みしてしまいそうな状況です。デッドロックを打開するために政権与党が野党の案を丸呑みするという話は聞いたことがありますが、これでは本末転倒というべきでしょう。
自民党が条件を丸呑みしても、果たして衆議院解散を勝ち取れる保証はあるのでしょうか。新たなる条件を持ち出す可能性は充分に考えられます。景気対策などといったこともちらほらと布石が打たれているようですし・・・。
ここは国民生活に影響が大きい特例公債法案は別として、安易な妥協をすべきでないと思います。どの道、民主党は解散引き延ばしのため妥協が出来ないようなことを次から次へ持ち出して、酢だの蒟蒻だの屁理屈をこね回すことでしょう。
要は、ひたすら解散時期を引き延ばしたいというの勢力が民主党の中には多いのですから、例え首相が解散を決意したとしても全力で引き止められるでしょう。下手をすれば、先の見通しも無いのに野田おろしが先鋭化するでしょう。民主党議員の保身に振り回される国民こそ哀れと言うものです。しかし、その民主党議員を選んだのも国民です。
この上は、民主党内の良識ある勢力に期待するしかありません。駄々っ子を黙らせるには、これしか手が無いように思います。10人以上の勢力が離党をちらつかせ、「二言目には・・・」で書いているように内閣総辞職の上、下野することしか民主党の生き残る道はありません。今までの失敗を認め、解党的出直しをするしか方法が無いでしょう。でなければ民主党は壊滅の道しか残されていないと思います。
最初に掲げた民主党の理想、それが何故失敗したのか。この現実と民主党議員は真摯に向き合っていただきたいと思います。これまでの反省と新たな理念を掲げて出直すくらいの姿勢が無い限り、民主党の再生はあり得ないと考えます。
どうかこれ以上国政を混乱させないようにしていただきたいと考えます。そのためにも民主党に残っているだろう良心に期待します。