新聞報道によれば、佐賀市立図書館の屋上や窓ガラスに断熱工事(断熱塗料、断熱フィルム)を施し冷房費用を削るそうです。館内のLED電灯約800個の設置と併せて、何と約1億930万円の事業費とのこと。
投資費用を回収するのに30年以上かかるそうで、最初から収支は度外視していて「多くの市民が集まる図書館を省エネのシンボルにできれば」ということらしいです。
そこで省エネの観点から少し突っ込みを入れてみたいと思います。
「省エネ・節電製品について思うこと」 で述べておりますように断熱工事そのものに疑問を感じます。
またLEDの発光効率がアップしてきて蛍光管より効率の高いものが出てきてはおりますが、全てのLED照明がそうだとはいえません。効率の低いLED照明が多いと思います。LED照明に関しては「LED照明による省エネルギー」を参照ください。
更に、工事費用が高すぎるように思います。
ということで、このような工事については税金の無駄使いのような気がしますが、如何でしょうか?
佐賀市民でもない奴が何を言うかと思われる向きもあるでしょうが、県の環境対策財源である「県地域グリーンニューディール基金」から3分の2出ているそうですから、私にも一言くらいは言う権利があると思います。
事業の効果自体には色々議論があるところでしょうが、いくら省エネ・節電のためとはいえ最初から収支を度外視していると開き直るような姿勢は如何なものかと思います。他に取るべき手段が無いならいざ知らず・・・。
是非、関係諸氏のコメントを頂きたいものです。断熱工事の有効性に関するもの、LED照明に関するコメントも大歓迎です。