山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

人は干潮の時に死ぬ???

2020-01-28 | うんちく・小ネタ
 言い伝えで「人は干潮の時に死ぬ」というのがあります。そして、人は満潮の時に産まれてくる来るとも。
 このことを結構多くの人が信じているようです。私の周りにも何人もいました。そのことを話すときには異口同音に「確かに身内の人が亡くなったのは干潮の時だった。」と言います。
 このように言い伝えと自分自身の体験が重なるとより増幅され、もはやそのことが真実に映ってしまうようです。このようなことは他にも多くみられることでしょう。特に、人の恐怖心を刺激するような場合にはより顕著になるでしょう。

 このように偶然重なった事柄を真実と思い込むことは良くみられる現象です。百万分の一の確率でしか現れないような場合ならば、それこそ奇跡的な出来事ですので、体験者数も極僅かですから増幅されようがありません。しかし、十人に一人が体験したとするとこれは無視できないくらいの影響を及ぼすことでしょう。先の例で言えば、干潮は通常一日2回ありますから、その時刻の前後30分を入れると1/12の確率です。前後1時間とすれば1/6の確率となりますね。だから体験者が多いのも当然のことです。

 ちなみに”死亡時刻 潮の干満”というキーでググってみますと色々な見解を知ることができます。しかしながら統計的なデータを扱ったものでは因果関係なしとなっているようです。そして、信用している人のサイトでは、やはり個人的な体験談が多いようです。

 信じる信じないは人それぞれですから、はっきり言ってどうでも良いことです。しかし、主張に何らかの根拠を示せないならば、それは単なる占いの域を出ません。もっとも何の根拠もない占いを信じて人生の重大な決断をする人が多いのも事実ですが・・・。

 私も以前「種蒔き時期に月の引力が関係???」といった記事で疑問を呈しております。種蒔き時期は天候と自分の都合で決めており、満月や新月を意識したことはありませんし、しようとも思いません。

 信じるものは救われるとか申します。それを信じて救われるならば、それはそれで結構なことでしょうが、それで振り回されることだけは御免被りたいものです。

 それにしても「月」にまつわる迷信や言い伝えは多くあるようです。それは最も身近な天体であることからきているのでしょう。
月は美しいものです。やはり眺めて愛でるのが一番よさそうです。