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ひな祭り

2015-03-03 05:59:12 | 日記
 
 
 

小生の家から電車で飯能は極く身近、だが天覧山や能仁寺、飯能河原を訪れるのは数年か数十年に一度、時折秩父へ行く時の通過点に過ぎなかった、依って池袋や都心へ出るより遠い感じがしていた、疎遠による遠距離感かも知れない。

  10年前から飯能雛飾り展が開かれていたが全く関心がなかった、だが今年は何故か心引かれ行ってみようと思った、どうせ行くなら好天が良い。

 春に3日の好天なしと言われる、春の天気は目まぐるしく変わる、週間予報を見ると3月2日が好天その日以外は曇 雨などで良い日はない、よしこの日に決めた。

 遠いと感じていた飯能、快速急行に乗ると僅か15分で着いてしまう、えっ飯能ってこんな近かったんだと再認識する。

 駅前の道を直進して道の両脇をキョロキョロするが、雛飾りは全くない、日にちを間違えたか道を間違えたか不安になるが、てくてく歩いて交差点へ出た、直進は余り賑やかでなさそう、左折して歩くうちにウインドウに雛飾りが有るのを見つけて、アア遣っているんだと安心した。

 或る店のウインドーに雛飾り有り、店内にも飾りが有る、勝手に写真を写していいのか躊躇われ、恐る恐る店に入り声を掛けた、御当主が出てきて外から写すとガラスで反射するから店内でゆっくり撮りなさいと言って呉れた、その後雛飾りマップを持って来てくれて、何所の店は江戸時代の雛飾りが有る、商工会議所や「絹甚」の蔵造りなどは雛段を纏めて展示しているから行きなさいと案内してくれ、残念ながら飯能は月曜日に休みが多くて良い物が見られない、何処から来たのかと聞かれ、所沢と答えたら近いから次回8日の日曜日にまた来なさい、最終日で楽しいイベントが有りますよと言った呉れた、御主人と10分以上話しこんでしまった、旅に出て見ず知らずの人に親切にされる事は本当に嬉しい、楽しい会話が出来る最高に楽しい事である、外は季節風が強く寒かったが、心はホノボノ温かく、北風を感じなかった。

 商工会議所の人にも親切に案内され、飯能唯一残された「店蔵」には多くの雛段が展示され、案内のおばちゃん達が蔵に付き説明もあり、お雛様の説明、吊るし雛を作るお母さんが子供に対する愛情をj込め一つひとつ丁寧に作っていくなどの話を聞かせて貰った。

 

 「絹甚」の店蔵、1階の屋根の両端に有る「防火壁」「梲(うだつ)」自家にこれを作れるのは相当なお金持ちでなければ作れない、これを作れない人を「梲が上がらない」と言った。


 此の店蔵の中に沢山の雛段が飾られている。

 
強い風の中吊るし雛が揺れていた
 
立派なお宮作りの中に内裏さまが
 

昭和30年代 戦後間もなくの雛段、戦争で疲弊した日本でこんな立派な雛段が作られた

 
 
昭和初期の豪華な雛段 ガラス越しで反射してしまった
 
 

パッチワーク風の子供の雛まつり衣装、子供の幸せを祈り、おめでたい布を縫い合わせ代々の子供に着せた衣装

 
明治30年代のお雛様 瓜実顔が特徴
 
昭和初期の雛段
 
平成になると顔立ちも大分変ってくる
 
吊るし雛 
 
豪華なお宮風雛飾り

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