公益社団法人日本吟道学院発行の月刊誌「日本吟道」令和2年4月号に
千葉県吟道会所属SK氏が徳富蘇峰吟詠訓全12項を投稿されていました。
彼は原点に帰ることも大切である、との前書きで投稿されていました。
私も同様で「目から鱗がが落ちる」ことが2,3ありました。
そこで、記載されていた全12項を4項づつ3回に分けて紹介しますので
どうぞ各項を十二分味わってください。
徳富蘇峰吟詠訓
第1項:詩の読法を吟味し、正確にすべき事。
注①読法(どくほう、読み方)
第2項:詩は風教に益あり、人の精神を涵養し、性情を陶冶し、気象を
清爽ならしむるものを選択すべき事。
注②風教(徳によって人民を良い方へ導くこと)
注③涵養(自然に水がしみこむように徐々に教え養うこと)
注④性情(内面的な心)
注⑤陶冶(とうや、人格や能力を鍛え上げること)
注⑥気象(人の性格や気質を指して用いられ、現在の「気性」と同じ意味)
注⑦清爽(清くさわやかなこと、さっぱりして気持ちが良いこと)
第3項:詩を吟ずるには、先ずその作家の何人なるか、いかなる場合に作りたるか、
何故に作りたるかを明らかにし、その作者に代わりて之を唱吟する心得あるべき事。
第4項:詩を吟ずるには、千篇一律ならざるよう、その詩の個性を生かすべき事。
注⑧千篇一律(たくさんの詩文を同じ調子で吟じること)
以上が第1項から4項です。続きは次回以降に。
ではまたお会いしましょう。