スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

徳富蘇峰「吟詠訓」の紹介(3回シリーズの1回目)

2021-07-03 09:00:00 | 月刊吟道への投稿原稿

 

公益社団法人日本吟道学院発行の月刊誌「日本吟道」令和2年4月号に

千葉県吟道会所属SK氏が徳富蘇峰吟詠訓全12項を投稿されていました。

彼は原点に帰ることも大切である、との前書きで投稿されていました。

私も同様で「目から鱗がが落ちる」ことが2,3ありました。

そこで、記載されていた全12項を4項づつ3回に分けて紹介しますので

どうぞ各項を十二分味わってください。

徳富蘇峰吟詠訓

第1項:詩の読法を吟味し、正確にすべき事。

 注①読法(どくほう、読み方)

第2項:詩は風教に益あり、人の精神を涵養し、性情を陶冶し、気象を

清爽ならしむるものを選択すべき事。

 注②風教(徳によって人民を良い方へ導くこと)

 注③涵養(自然に水がしみこむように徐々に教え養うこと)

 注④性情(内面的な心)

 注⑤陶冶(とうや、人格や能力を鍛え上げること)

 注⑥気象(人の性格や気質を指して用いられ、現在の「気性」と同じ意味)

 注⑦清爽(清くさわやかなこと、さっぱりして気持ちが良いこと)

第3項:詩を吟ずるには、先ずその作家の何人なるか、いかなる場合に作りたるか、

何故に作りたるかを明らかにし、その作者に代わりて之を唱吟する心得あるべき事。

第4項:詩を吟ずるには、千篇一律ならざるよう、その詩の個性を生かすべき事。

 注⑧千篇一律(たくさんの詩文を同じ調子で吟じること)

以上が第1項から4項です。続きは次回以降に。

ではまたお会いしましょう。

 

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