暮らしの差し色

慢性腎臓病の夫と二人、静かな生活です

文房具店で店員だった時

2020-12-06 18:58:49 | 日記

30代の前半、まだ結婚して数か月のころ、夫が病気で休職していたので、狭いアパートに二人きりで一日中いるのも良くないかなと、パートに出ていた時期があった。

印刷屋さんの店舗に求人の貼り紙を見つけて、雇ってもらえるかお聞きしてみた。

常務と面接が後日あって、印刷屋さんの勤務の前に、その駅からは3駅ほどの住宅街に、文房具店を開店したので、まずそこでパート店員をしてほしいと言われた。

パートが始まってしばらくしたころ、お客さんでご年配の女性が、画仙紙はないか、と尋ねられた。

店の奥に倉庫があり、そこから、毎朝発注伝票にしたがって、品出しをしていたので、「画仙紙」の名前は憶えていた。

画仙紙



それを取りに行ってお客さんに見せると、

「そう、それだけど、大きさはハガキのサイズのがあるんですよ」

と言われた。



こういうものらしい。見たことはなかった。

絵手紙か、書を書くためにか、使うものなのだろう。

「ハガキサイズのをお店に置いてください」

とその老婦人はおっしゃった。

「ご注文でしょうか」

「注文じゃなくて、お店に置いてほしいの」

とおっしゃるのだ。


でも、考えてみていただきたい。

そのように、一般的によく売れるものでもなく、マニアックなものを店に並べるということは、在庫がだぶついて、普通置かないとは思えないだろうか。

紙の専門店へ行けばたやすく手に入りそうだし、住宅街の文房具店に常時置くようなものとも思えない。

「伝えておきます」

と言ったと思うが、店長に伝えたかどうか、30年も前のことで憶えてない。

それにしても、そういうことを店に頼むというのは、常識的ではないのでは?


私自身は、2007年のこと、資生堂のアイブロウ(眉墨)の替え芯をデパートの化粧品コーナーで、買いたい旨 話したことがある。

古いブランド(当時より20年以上前に販売していた商品)だったけれど、取り寄せができるということで、2ケース以上からの発注となりますが、いいですか、というので、お願いした。

珍しいものは、そのようにして、お店に頼むものじゃないだろうか。

読者のみなさんは、その老婦人のことをどう思われるだろうか。


本日も、慢性腎臓病の夫のある日の食事記録表を1枚、掲載します。




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