小学生の頃、世田谷区に住んでいた。
7年離れた弟が生まれた。
弟は先天的に消化器に病気があって、手術が必要だった。
それは、無事に済み、予後も良かった。
だが、小学生の姉と私のためにも、母は勤めていた仕事を辞めて、専業主婦になった。
両親はもう亡くなったので、書いても良いだろうと、思い出したことがあるので、書くことにした。
何年経ったか ある日、母が小学生だった私に「新聞取ってきてよ」と玄関まで夕刊を取ってくることを頼んだ。
私が夕刊を取ってダイニングに戻ると、母が「ありがとう」と受け取ろうとした。
そのとき、私は「お父さんが先」と言って、夕刊を父に渡した。
母は「え!?」だったか、理由を聞いた。
私は、「お父さんは働いているから、お父さんから」と言った。
父は喜んで受け取った。
母は、今思うと、父に怒った。
「あなたがそう思っているからよ」
父は、「思ってないよ」
母は、「私は、働いてないのかよっ!」
と言った。
母は別の部屋に行ってしまった。
父は私たちにとってつけたように
「お母さんはみんなの世話をしたり、料理や洗濯をして働いているんだよ。」
どう言ったか詳しくは覚えていないが、そう話した。
両親は仲が良くなかった。
晩年まで仲が良くなかった。
父方の祖母も同居していたし、叔父一家も2階に住んでいたときもあった。
うち中、大人は仲が悪い最悪の環境の中で育った。
穏やかな家庭に育った人が今でもうらやましい。
7年離れた弟が生まれた。
弟は先天的に消化器に病気があって、手術が必要だった。
それは、無事に済み、予後も良かった。
だが、小学生の姉と私のためにも、母は勤めていた仕事を辞めて、専業主婦になった。
両親はもう亡くなったので、書いても良いだろうと、思い出したことがあるので、書くことにした。
何年経ったか ある日、母が小学生だった私に「新聞取ってきてよ」と玄関まで夕刊を取ってくることを頼んだ。
私が夕刊を取ってダイニングに戻ると、母が「ありがとう」と受け取ろうとした。
そのとき、私は「お父さんが先」と言って、夕刊を父に渡した。
母は「え!?」だったか、理由を聞いた。
私は、「お父さんは働いているから、お父さんから」と言った。
父は喜んで受け取った。
母は、今思うと、父に怒った。
「あなたがそう思っているからよ」
父は、「思ってないよ」
母は、「私は、働いてないのかよっ!」
と言った。
母は別の部屋に行ってしまった。
父は私たちにとってつけたように
「お母さんはみんなの世話をしたり、料理や洗濯をして働いているんだよ。」
どう言ったか詳しくは覚えていないが、そう話した。
両親は仲が良くなかった。
晩年まで仲が良くなかった。
父方の祖母も同居していたし、叔父一家も2階に住んでいたときもあった。
うち中、大人は仲が悪い最悪の環境の中で育った。
穏やかな家庭に育った人が今でもうらやましい。