暮らしの差し色

慢性腎臓病の夫と二人、静かな生活です

静かなまぼろし♪ 昔の恋

2017-02-19 12:30:40 | 日記
松任谷由実さんのアルバムで「流線形’80」のカセットを20代の頃買った。

私は今61歳だが、これをずっと聴き続けている。

その中に「静かなまぼろし」という歌がある。

歌詞の最後は、

  昔の恋をなつかしく思うのは
  今の自分が幸せだからこそ
       もう 忘れて


という一節が出てくる。

店の中にいると、ドアがあいて、昔の彼が入ってきて、誰かとメニュウを選ぶささやきが聞こえるが、振り向く勇気がない、という場面の歌なのだ。

音楽はBGMで聞き流すことが日常なので、歌詞を分析してみたりはしない性格だったのだ、私は。



『昔の恋をなつかしく思うのは』今の生活で満たされないものを感じていて、あの頃がどうしても忘れられないから、思い出してしまうのじゃないかと思っていた。

しかし歌詞を聴いていて、実はユーミンの歌詞のほうが正しいのかもしれないな、と思った。


2年前にNHK短歌2015年2月号に、拙歌が掲載されたが、そこにつながるのだ。

   ドライブで君と聴いてたユーミンのカセットが棚に三十年ある


何かで聞いたのだが、Facebookで、昔の恋人を探している人は、後ろ向きな人、と。

ネットを使って、私は昔の片想いだったカレの消息を探していた。

ずっと、ずっと。


最近、なにかの拍子で、ローマ字で入力したら、当人とおぼしき人が、Facebookに出てきたのだ。

写真もなく、プロフィールは詳しく出てないが、登録されている友達の、学校や会社の経歴がいかにもカレの友達なのだ。

2014年には、登録されているようだった。

カレは高校の上級生で、出てきたその人は、高校名だけは掲載していた。

まさにその高校だった。



<追記>


どうして今までネットで見つからなかったのだろうか。

このカセットは、もともとカレが車で聞かせてくれたもので、自分で同じものをそのころ買ったのだ。


私は失恋して、強烈なダメージで、心を病んだ。

2年4か月、家から出られなかった。


光り輝き、楽しいであろう20代後半の青春を、私はその期間失った。

コメント
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