昨年の3月ころ、右肩が痛くなり、手を伸ばして物を取ることや、着替え、寝がえりなど、痛みで不自由になった。
しかし、FP2級の受験があったので、クリニックに行くことはしなかった。
過去にも月日は掛かったが、自然に治ったことが何度かあったからだ。
5月末の試験が終わり、6月末の発表まで、肩の痛さでつらかったのはあったが、積極的な治療は受けずにいた。
発表の後、7月に、駅前の整形外科に行き、治そうと思った。
駅前にある整形外科に行って話すと、五十肩(肩関節周囲炎)と言われ、肩を温めるためにマイクロ波と低周波を当てることと、鎮痛剤と胃薬(胃を守る)を出してくれて、しばらく温めに通うように言われた。
その日の診察のあと、白衣を着たパートのおばさんたちが行う治療を受けた。
なんか、これで効果あるのだろうか、という疑心暗鬼で、その日だけで、通わなかった。
9月の初旬になっても、五十肩は改善しなかった。
ちなみに、60代でも五十肩というらしい。
また同じ整形外科に行った。
「治療受けてないね。通わなければ治らないよ、運動もして」
と言われ、今回はしばらく通ってみようと思って、7回、数日おきに治療を受け、9月の末になった。
このようなことを続けても、どうなのかなぁ、と思い、テレビの健康番組やネットで、情報を集めたところ、もしも、肩の痛みでも、腱板が切れている場合には、レントゲンでは見つけられず、それはMRI撮影が必要だと言っていた。
友人が腱板断裂だったことがあり、その心配も出てきた。
通っている整形外科ではレントゲン撮影だけだった。
ほかの整形外科にも、行ってみよう、と思って、ネットで、調べてみた。
整形外科のクリニックで、ホームページにMRIのことも載っているところを見つけた。
Web予約をして、申し込んだ。それが、10月初旬。
そのクリニックは、とても混んでいた。
長く待って診察を受けた。
レントゲン撮影をして、別日にMRI撮影のため、指定の撮影専門のクリニックに予約をして撮影してきてください、ということになった。
初日の診断は、五十肩の中等度だと言われた。
「今の状態は、安静にするよりは、動かして治す状態です。MRIとは別に、
同時に、ここの理学療法士によるリハビリを受けてください、今日、このあと、リハビリにキャンセルが出て空いているので、受けますか?」
となり、五十肩ではリハビリを受けたことがなかったので、即座に
「受けます」
と答えた。

このクリニックには、理学療法士のかたが、何人もいらっしゃった。
若い青年たちだった。
リハビリは1単位20分間だった。
次の回の予約を取ることから始め、施術を受けた。
すぐに結果が出るものでもないが、筋肉をほぐしてもらって、気持ちが良かった。
それから、週1回のペースで通っている。
数人の理学療法士の方が診てくれた。
着実に回復に向かっている。
このクリニックは拡張していっている。
その年の12月には、横浜にも開業した。
今は、理学療法士の方がここだけで7人おられる。
そして、20分間の1単位で、1時間に3人診て、7時間勤務で、1日に21人診ている。
医療にひたむきに精励し、青年たちは頼もしく、こういうクリニックがあるんだ、と、認識を新たにした。
このクリニックの初診から5か月経ち、ほぼ回復してきた。
自宅での運動もある。
MRIでは、腱板に問題はなかった。
最初に痛みが出てから、1年が過ぎた。
まだしばらくは通うことになるが、リハビリのチカラを借りて、きちんと治していきたい。