ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツ発(datelined Germany): Roundup cancer case

2019-03-20 14:39:51 | 日記
2019年3月20日(Wed.) 今日の気温は21℃まで上がると予報されています。 春の到来は嬉しくもありますが、少しばかり気温が高すぎるのでは? と思っています、一時的かも知れませんが。(愛知県平野部)
それにしても、気候変動に対するアクション不足を訴える世界の動きについて、日本国内での報道は少な過ぎるように思えます。



さて、物議を醸している除草剤 Roundup (発ガン性が疑われているグリホサートが主成分)に関係した判決が下されたようです、USで。 ( ニュースソース: DWーDE 3月19日発 )

<原文の一部>
Roundup cancer case: US jury deals blow to Bayer
ラウンドアップの癌のケース: USの陪審は、バイエル(注:モンサント社の親会社)を揺るがしています。(意訳)

German chemical giant Bayer may have to pay damages to a California resident who developed cancer after years-long use of the herbicide Roundup. The trial could now determine the settlement of hundreds of similar cases.
(抜粋)ドイツの巨大化学薬品メーカー・バイエルは、カリフォルニアの一人の住人に対して大きな代償を支払うことになりそうです。 この人は長年にわたって除草剤ラウンドアップを使用して癌を発症したとされています。 この判決によって、多くの類似案件に影響を与えそうです。(一部、意訳)



A US jury concluded on Tuesday that the Roundup weed killer was a "substantial factor" in causing cancer in a 70-year-old California man.
The ruling is a blow to Bayer, whose subsidiary Monsanto makes the herbicide. The trial could pave the way for more cases linking glyphosate in Roundup to the development of cancer.

(超抜粋)火曜日、USでの陪審の結果は、この除草剤が発癌原因の実質的な要因になっていると見なしました。 70歳になるカリフォルニアの男性に関するものです。
この裁定は、除草剤を作っているモンサント社の親会社であるバイエルを揺るがすものです。 そして、この判決は、ラウンドアップに含まれるグリホサートが発癌に関与しているとする道(方向性)を整える( pave the way for )ことになりそうです。

・・・ 以下、転載省略。 原文サイトはこちら ・・・

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多くの科学者達が警告してきていることでもあり、不確定要素を残してはいるものの、グリホサートの危険性を認定したことになるのではないでしょうか。

100%ではないにしても、安全ではないとの知見が得られたのであれば、早い段階で安全サイドへ舵を切りたいものです。 その点、日本の政治・行政は、圧倒的に後手になっていると思います。 ラウンドアップ(グリホサート)や、殺虫剤のネオニコチノイド(通称: ネオニクス、これは受粉虫を死滅・絶滅させる)、さらに、GMF(遺伝子組み換え食品)などへの規制強化や表示義務の徹底などなど・・・。

多くの事柄に関し、日本の政治・行政は、一体、誰のための仕事をしているのかと疑問が湧くことばかりです。まるで、国民への裏切り行為を続けている政権に牛耳られているかのようです。

*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。



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