ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

アイルランド: St Patrick's Day を伝える

2016-03-17 22:10:56 | 日記
2016年3月17日(Thu.) 今日もアイルランドの話題になってしまいます。 この日はアイルランドのナショナルデー(国民の祝日)になっていて、5世紀、キリスト教をこの国に伝えた聖パトリック(命日)を偲び・祝う日になっています。しかし、実際には、それ以上の深い意味・意義を含んだ日であると認識したほうが正しいのではないかと思います。



アイルランドが12世紀以降、約8百年に亘ってイングランド、そして、UKから受けてきた圧政と戦ってきた中で、19世紀には「 The Last Rose of Summer 」(庭の千草)が生まれ、20世紀初頭にはこれが世界的に流行したとも伝えられています。また、同じく1903年には、この St Patrick's Day がナショナルデーとすることが決りました。

これに先立つ1801年1月からは英・アイ(アイルランド)連合王国が成立しており、その中で、アイルランドはイギリスとは異なる文化を有する一国家であるとする、ナショナリストのうねりが高まりつつあった時期でもありました。そうしたナショナリストとしての想いが The Last Rose of Summer や St Patrick's Day などを通して、一層高まっていったとも伝えられており、その流れの先に、1916年の復活祭蜂起、その後の独立の動きへ続くことになります。(北アイルランドは、UKにとどまるわけですが・・・)



今、現地アイルランドではパレード等で盛り上がっている最中であろうと思います。現地から配信される情報が続いていますが、関連するものの一部をUPしておきます。











  

  


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THE IRISH TIMES のサイトには、下記のメッセージが大見出しで掲げられています。1916年の復活祭蜂起を忘れるな・・・としており、アイルランドの人々の強い気持ち・想いは、私達の想像を超えるものであるようです。

こうした想いを知るとき、私たち日本人にもあてはめることが出来るのではないかとも考えています。そうした意味で、アイルランドに関する文化・政治問題等を知ることは、日本そのものを見つめなおすキッカケにもなるのではないでしょうか・・・。

REMEMBERING THE 1916 RISING
The 1916 Rising was the first major revolt against British rule in Ireland since the United Irishmen Rebellion of 1798. Though some see it as an unmandated, bloody act by unrepresentative secret conspirators, for many it was the founding act of a democratic Irish state. Though the rebels surrendered and 16 of their leaders were executed, the 1916 Rising had a huge effect. It became the first stage in a war of independence that resulted in the creation of the Irish Free State in 1922 and, ultimately, the formal declaration of an Irish Republic in 1949.


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