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「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

また一つ「Jリーグオリジナル10」の灯、名古屋が消える。

2016年11月03日 20時12分38秒 | Jリーグ・三大タイトル
また一つ「Jリーグオリジナル10」の灯、名古屋が消える。
実はこのタイトル、さる7月25日の書き込みのタイトルです。この時は最後に「?」マークがついていました。

残念ながら、今日、「?」マークがとれてしまいました。

今年のJリーグ最終節、残留もあり、降格もありという中での試合、名古屋は勝てなければどうしようもない位置で試合に臨んだわけです。

前節の神戸戦の敗戦はまだしも、降格が決まっている湘南に道連れにされたのですから、惜しくも・・・などとは言えない結果です。

さっそく名古屋の久米社長という人が試合直後に謝罪挨拶をして「J2に落としたことは、私の人生は一代で終わりますけども、名は末代まで残る。名古屋を落とした社長は誰だ、久米だと。オリジナル10のメンバーでこれまでJ2に落ちていなかった名古屋を落としてしまったことは末代までの恥だと思っています」と述べたニュースに接しました。

久米社長の謝罪はそのとおりだと思います。
けれども、降格が決まったいま、それを認識するのではなく、7月下旬の段階、私が指摘した段階で、こうなった場合の厳しさを認識して手を打って欲しかったのです。

7月25日の書き込みで、私はこう書きました。
「今月中に名古屋の監督交代が決まらなければ、残留は難しいのではないかと思います。やはり物事には潮時とかリミットといったものがあるわけで、その最後の時期が「いま」ではないかと思うのです」

結局「まだ大丈夫」などという勝負の世界の厳しさを甘くみている認識が、こういう結果を招くのです。

久米社長は「J2に落として逃げるようにして出ていくのもどうかというのはあります。少し、自分自身の中で考えたい」と話したようですが、それは違います。

人心一新、一から出直しというのが組織再生の常道です。進退伺いなどではなくキッパリと責任をとるという姿勢こそが唯一の道です。

こうなってしまっては、引くも地獄、進むも地獄です。末代までの恥を受け入れなければ名古屋グランパスというチームの将来はありません。

運命の分岐点は7月末でした。それを1ケ月も先延ばしにしたのですから、潮時を逃してしまったのです。

およそプロサッカーの世界に身を置く人ならば、1試合の中でさえ試合の流れというものがあり、自分たちに流れがあるうちに点をとれないと、次第に相手に流れがいって思わぬ形で失点して、強豪でさえ足をすくわれることがあることを、知りすぎるほど知っています。

ですから、組織を預かるリーダーたる人は、決断の内容(方向性)もさることながら、決断の時期(タイミング)を誤らないということも資質として重要だということです。

まぁ、降格したことについては、これぐらいにして、来シーズン1シーズンで戻ってこれるかどうか、ヴェルディ川崎(東京)やジェフ千葉のようにJ2が定位置になるか、J2に陥落しても1年ですぐ戻ってこれるかどうかです。

1年ですぐ戻ってきたチーム、浦和、広島、G大阪がそうです。どうです。いまや毎年のように優勝争いに絡む強豪チームに脱皮しています。降格経験を糧にしているといえます。

オリジナル10の中で、こうも明暗を分ける降格したシーズンのありよう。これはもう選手のみならずフロント、スタッフ、サポーター全てが心を一つに厳しい1年間に向き合わないとダメだということを示しています。

名古屋が「あの1年があったからこそ、いまがある」と言えるように蘇ることを祈るばかりですが、7月25日の書き込みでも指摘した「名古屋グランパス独特の緩さ」がなくならない限り、厳しいかも知れません。

さきほど紹介した久米社長の挨拶「「J2に落として逃げるようにして出ていくのもどうかというのはあります。」という物言いも「名古屋の緩さ」を象徴していると思います。

繰り返しますが、今回の書き込みは、ほとんど7月25日の繰り返しです。その時のほうが、よほど熱く語っています。なぜなら「後悔先に立たず」だからです。興味を持たれましたら、ぜひ7月25日の書き込みを読み返してみてください。

最後に、皆さんに一つクイズを出しましょう。
「Jリーグオリジナル10」とは、どのチームでしょうというのが問題ではなく「その10チームのうち、今シーズンを終えて、まだ一度も降格していないチームはどこでしょう」という問題です。

ヒントを申し上げます。いわば引き算のヒントです。さきほど書きましたように、J2が定位置になってしまったヴェルディ川崎(東京)やジェフ千葉、1年ですぐ戻ってきた浦和、広島、G大阪、そして今年J2で戦っている清水と降格が決まった名古屋、これで7チームです。これがヒントです。

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「広島・森保監督論」書物を読んだようなNHK2番組

2016年08月30日 09時35分35秒 | Jリーグ・三大タイトル
昨夜(29日)NHK総合で放送された「プロフェッショナル~仕事の流儀」は、サンフレッチェ広島・森保監督が主人公でした。この番組、あらゆる分野の人を取り上げていますから、スポーツ関係の人は年に数回、サッカー関係の人となれば2~3年に1回ではないでしょうか。

そういう珍しい放送だと思いましたからライブで見たかったのですが、いかんせん夜遅すぎました。22時からだと思って頑張って起きていたのに、チャンネルを回したら始まらず、番組表を確認したら22時25分からでした。あきらめて寝て、今朝録画を見た次第です。

番組を見終わって感じたことを今回のタイトルにしたのですが「2番組」というのは、今回のと、さる3月21日に放送された朝の番組「ここから」の二つです。

「ここから」については3月21日に書き込みしておきました。今回の番組は、ちょうど3月に見た内容の延長線上にあるような感じでした。あたかも、2つの番組が前編・後編のような仕立てになっており「森保監督論」といった書物を読んだ気分でした。

したがって3月に感じたことの答えが今回出ていたり、3月には漠然としていた事について具体的なことがわかったので、それを書いてみたいと思います。

まず、3月の番組を見て、選手とのコミュニケーションについてこう書きました。
『監督の立場となれば、選手とは一定の距離を置くことも必要な中、いかに自分の方針を理解してもらい選手に最大限の力を発揮してもらうか、森保さんは「自分が伝えたいことが選手の中にスッと入っていくタイミングを見ることに心がけている」と話していた。』

この「自分が伝えたいことが選手の中にスッと入っていくタイミングを見ることに心がけている」というタイミングの見計らい方、そこが知りたいところですが、今回の番組で、その答えが出ていました。

練習場での森保監督、どの選手についても「やりとりしておきたいネタ」は持っており、あとは、その選手の心にスッと入っていけるタイミングだけを見ているようです。ですから、そのタイミングだと見たら、通路であれ駐車場であれ、どこでも、そしてどしゃぶりでも日が暮れて暗くても、気軽に声をかけるそうです。

しかも、その時は必ず選手に問いかけて話しを引き出すことから始めるといいます。そしてコミュニケーションの最後は必ず笑顔で終わる、選手がいいイメージで「やりとり」を終えたと感じられるようにするための重要な仕上げだといいます。

次に、3月の番組を見て、森保監督が学び取った二人の恩師からの教えについて、こう書きました。
『人間誰しも、学び取ることすら難しい、せっかく素晴らしい指導者から薫陶を受けても、なかなか自分のものにできない。

仮に自分のものにできても、それを今度は自分の仕事の中で、どう発揮していくか、次の難関だ。自分という人格が他者との関係性で、どう折り合いをつけながら自分の方針を貫いていくのか、言うは易し行うは難しだ。

そして、最終的に「結果を出す」というところまで持っていけるのは、大変な力量と言わざるを得ない。森保監督の人となりが結果を出せる指導者にふさわしい器量と資質を備えているのであり、凡人の域をはるかに超えたものなのだ。』

この「自分という人格が他者との関係性で、どう折り合いをつけながら自分の方針を貫いていくのか」という点について、今回、森保監督はぶれない考え方を示していました。

「監督として忘れてはならないこと、それは『選手の心を預かる仕事』だということです。采配においては選手を一つのコマとして扱わなければならない仕事ですが、選手はロボットではないので、試合に出るために日々努力を続けてくれていて、不安や葛藤を抱きながら頑張っている、そういう心を忘れないようにしなければならないと思っています」

そういう考え方があるから、コミュニケーションを大切にして、常に選手の心にスッと入っていけるタイミングを重視するという行動につながっているわけです。そこが森保監督の「人となり」ということだと思います。

選手が「監督はいつも自分を見てくれている、自分がいい状態になれば使ってくれる」と信じてくれる状況にしているということになります。

コミュニケーションの具体的な中身について監督はこうも語っています。
「パフォーマンスが落ちてしまった選手、なかなか結果が出ない選手とコミュニケーションをとる時は『逆境の時こそ自分の基本に立ち返れ』という考え方を伝えます。

選手は、なかなかうまくいかず試合にも出れない状況が続き、心が折れそうになります。けれども、やり続けなければ先がないサッカー人生だとしたら、自分の原点・基本に立ち返ることだと伝えるのです。自分の長所はなんなのだ、もう一度自分の特徴を生かすことに集中して、それを貫くしかないのだと・・・」

それで選手は自信をとり戻してくれるようです。

それは監督自身があの「ドーハの悲劇」を経験して、ポッキリと心が折れてしまった中で「それでも自分がサッカーを続けるとしたら、自分なりの基本に立ち返るしか道はない」と感じた経験からきています。

もう一つ森保監督が自分の経験から学んでいるサッカー哲学があります。それは「ミスは皆んなで修正する」という哲学です。「サッカーはスポーツの中で一番ミスの多い競技だと思います。ミスするのは当たり前、だから皆んなでカバーするんだという共通認識を大切にしています」

前回の書き込みの最後のほうで、私はこう書きました。

『最終的に「結果を出す」というところまで持っていけるのは、大変な力量と言わざるを得ない。森保監督の人となりが結果を出せる指導者にふさわしい器量と資質を備えているのであり、凡人の域をはるかに超えたものなのだ。

Jリーグ監督として3回優勝した初めての監督になった森保監督、私はもっと優勝して欲しいと思っているし、その実績をひっさげて日本代表監督に文句なしで推挙されて欲しいと思う。』

この、結果を出せる指導者にふさわしい器量と資質、凡人の域をはるかに超えた力量なるもの、実は森保監督の「自然体でやっていく」ところがキモになっているのかも知れません。

選手の心にスッと入っていけるタイミングを重視したコミュニケーション、心が折れそうになっている選手に語りかける「やり続けなければ先がないサッカー人生だとしたら、自分の原点・基本に立ち返ることだ」という話の内容、それらを自然体でやっていることが森保監督たるゆえんなのでしょう。

はためから見たら、細心の目配り、心配りをしているようには見えない自然体の行動、それこそが森保監督の器量と資質だと思います。

冒頭にも書きましたが2つの番組を見て「森保監督論」前編・後編を読み終えた感じです。それでも、実際の書物に出会えば、また新たな発見があるに違いありません。

今シーズンの広島、森保監督、ケガや移籍、リオ五輪等による選手の離脱で、なかなかチームとして形が作れず、どうやら優勝争いには絡めそうにありません。チャンピオンシップの出場権である年間3位以内が残された目標ですが、厳しそうです。

まぁ、なかなかうまくはいかないものです。6月にこのブログで「第三期黄金時代の到来か」と書き込んだ鹿島アントラーズがガタガタになっています。
まさに一寸先は闇という勝負の世界です。森保監督にはぶれずに続けて欲しいものです。

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また一つ「Jリーグオリジナル10」の灯、名古屋が消える? 

2016年07月25日 12時43分45秒 | Jリーグ・三大タイトル

Jリーグオリジナル10というのは、1993年にJリーグがスタートした時の参戦チームを呼ぶそうです。私はそのチームを「オリジナル」と呼ぶことに違和感を持っていて、過去にこの欄でも書き込んだことがあります。

むしろ「ファースト10」とか「スターティング10」と呼んで欲しいわけです。

それから23年間、一度もJ1から陥落したことのないチームは、徐々に減って鹿島、横浜M、名古屋の3チームだけになってしましました。

そして今年を終える頃には、おそらく名古屋のJ2陥落が報じられることでしょう。名古屋の純粋なサポーターの方からは「何と言うことを言うのだ、『サッカー文化フォーラム』はけしからん」とお叱りを受けそうです。もし、名古屋が残留を果たしたならば、その時はキチンとお詫び申しあげるつもりです。

けれども、今月中に名古屋の監督交代が決まらなければ、残留は難しいのではないかと思います。やはり物事には潮時とかリミットといったものがあるわけで、その最後の時期が「いま」ではないかと思うのです。

正直、先週土曜の後期5節終了後、名古屋から「監督交代」のニュースリリースがあるのではないかと、昨日、今日ネットを注視していますが、まだ、そのニュースは見ていません。

最近では、2012年シーズンのG大阪、昨シーズンの清水、そして今年は「名古屋よ、お前もかぁ」という感じです。

名古屋は2013年シーズン終了後、ストイコビッチ監督がチームを離れてから、また、昔の緩いチームに逆戻りしてしまったようです。2014年に西野明監督が就任して、優勝争い常連のビッグクラブへの道を歩むのではないかと期待していましたが、G大阪をそういうチームに育て上げた西野監督をしても「名古屋の緩さ」を打破できなかったようです。

では「名古屋の緩さ」とは何なのでしょう?「名古屋の緩さ」を形作っている要素は一つ、二つではないのだと思いますし、多かれ少なかれ他のチームにも言える部分があるかも知れません。

しかし、いまやJ1リーグ18チーム、世界で最も力の差が接近しているリーグと言う評論家もいるほど紙一重の戦いを演じているリーグでは、クラブ経営陣、監督を中心とする現場、そして選手の3本柱の一つでもガタガタの部分があれば、前年優勝争いしていたチームでさえも降格してしまうのが現実です。

今年の名古屋は3本柱のいずれもがダメになっていると言わざるを得ないでしょう。

世界ナンバーワン企業・トヨタに支えられた潤沢なクラブ資金を、クラブ強化に結び付けられないという昔からの悪癖が抜けていないという点も「緩い」ですし、「おらが街のチーム」という地元の熱いサポートを受けているが故に、選手が実力以上に「スター気分」「タレント気分」になっていく土地柄も「緩い」の一言でしょう。

そして監督としての力量云々より「チームの功労者」であることを監督選定の条件のようにしているクラブ経営陣の考え方も「緩い」そのものです。

実は、名古屋グランパスについては、過去2度ほど、この欄で触れたことがあります。かれこれ3年ほど前になりますが、クラブに対する心配と期待は、その当時と少しも変っていないので、ここで再録してみたいと思います。

一つは2012年12月13日の書き込みです。タイトルは「HDD化作業は、半年で400本を達成です」

これは、当時作業していた、1993年Jリーグ全試合ビデオの、HDD変換収録作業の中で、試合画像を見ながら思った、同年のリーグ戦についての書き込みです。

以下のとおりです。 

1993年シーズンの、チームの強さ弱さを分けた要因は何か、それを考えてみると「監督力」に行きつき、特に外国人監督もしくはヘッドコーチにプロサッカーの世界を制する力量の差を見る思いがしました。

(中略)

この年、名古屋が年間12勝24敗、浦和が年間8勝28敗ということで、年間1位チーム、2位チームの勝ち数、負け数とほぼ逆の結果でした。この2チームは監督の力量とチーム戦力、両方とも相当劣っていたということになります。

なにぶんJリーグ初年度。どの程度のチーム作りで臨めばいいのか手探りだったのだと思います。けれども、浦和、名古屋ともJリーグ屈指の資金力を誇るチームです。外国人監督を招へいしたり、実力ある外国人選手を呼ぶことは可能だったのですが、特に浦和はJリーグに参戦するにあたってのチーム作りを、監督人選も含めて読み誤ったということでしょう。なにぶん名門と言われたチームです。順送りで功労者を監督に据えていかなければOBが黙っていないといったタイプのチームだったことが、初年度の結果を招いたのだと思います。

以上のように書いています。1993年シーズン、浦和はクラブOBの森孝慈氏、名古屋は日本サッカー界の重鎮・平木隆三氏が監督を務めています。長丁場のリーグ戦を戦った経験という点では、ほぼ未経験の監督を据えたわけです。

今シーズンの名古屋・小倉監督、トップチームの指導経験なしに、いきなりの監督就任でした。クラブOBの功労者だからという理由なのでしょうか?

小倉隆史氏、選手時代は「モンスター」と呼ばれ1993年のJリーグ開幕の喧騒を見ることなくオランダに戦いの場を求めた日本サッカー界の期待のストライカーでした。

けれども、1995年2月のオリンピック代表候補合宿で大けがをしてしまい、アトランタ五輪もフランスW杯も出られずじまい、そして付いた代名詞が「悲運のストライカー」でした。私も2002年日韓W杯まで復活を信じて応援してきました。

選手引退後はTBSのサッカー番組「スーパーサッカー」のレギュラーを務めるなど、選手時代の悲運さを微塵も感じさせない明るいキャラクターが人気でしたが、今シーズン、いきなり監督就任のニュースが流れた時には驚きました。

彼のキャリアにキズがつかなければいいが、と思ったものです。まぁ、どちらかと言えば、自ら成績不振の責任を取る形で辞任を申し出て欲しいと思っています。

書き込みのもう一つは20131010日のものです。タイトルはNHK-BS ドキュメンタリー『宿命のライバル・マドリッドVSバルセロナ』に想う」です。

これは、前日に放送されたNHK-BSで「宿命のライバル・マドリッドVSバルセロナ」という番組を見て、日本サッカーにおける宿命のライバルはあるのか、ないのか? 将来、そう呼ばれるとしたら、それはどのチームか? といった興味で書き込んだ時のものです。 

以下のとおりです。

日本には、(レアル・マドリッドVSバルセロナのライバル関係はもちろんのこと)イタリアの各ダービーに匹敵するほどのライバル関係すら見当たらないから、むしろ、これからの長い歴史の中で、そういうチーム同士が生まれてくるかどうかというところだろう。 

Jリーグ20年の歴史をリードしてきたのは鹿島である。鹿島にはジーコという伝説となったシンボルがある。この先Jリーグで、ナショナルダービーと呼ばれるような関係が生まれる場合、今後20年ぐらいの中で、鹿島と同程度の実績をあげるチームが出ることが一つの条件になる。しかも、そのチームを強くしたカリスマが出ることも必要だろう。 

その場合、今後20年間、鹿島は、そのチームの後塵を拝することになるが、その後、覇権を奪回する時期が到来したら、その時一つの関係が生まれるに違いない。20年後、鹿島ともう一つのチームが激しく覇権を争う時代が来たら、それは立派なライバル関係と言えるだろう。 

10年前、鹿島と磐田が交互にJリーグ王者に就いた時期があったが7年で終焉した。磐田が、誰かの力によって復活して、ふたたび鹿島を凌駕する時代が来たら、というのも一つの楽しみだ。 

Jリーグでもう1チームあげるとしたら名古屋であろう。名古屋は、この20年でストイコビッチ(ピクシー)というカリスマを得た。そのストイコビッチはチームを離れることとなった。これまでのところ、チームにピクシーイズムといったものが植え付けられたようには見えない。また、ストイコビッチによって「名古屋のサッカー」といったものが確立したようにも思われない。

 もし、ストイコビッチが去ったのち、名古屋にピクシーイズム、名古屋のサッカーなるものが現れ出て鹿島を凌駕する時代を築いたら、という楽しみがないではない。なにしろ、名古屋は1993年5月16日の両チームにとっての歴史的なJリーグ第1戦、ジーコのハットトリックを含め5-0という屈辱的大敗を喫した試合からリーグの歴史がスタートしている。永遠のライバル足りうるドラマ性をはらんだチームなのだ。

以上です。

2013年10月の頃は、名古屋に対して大きな期待を持っていました。ストイコビッチが監督としてリーグ優勝にも導き、その後も優勝争いの常連になるのではという期待を抱かせた時期だったからです。

その名古屋に、長期的に見て「Jリーグの宿命のライバル」と呼ばれるチームの一翼を密かに期待したのですが、どうやら「勝者のメンタリティー」も「ピクシーイズム」もチームに根付いていなかったようです。

今年、ここまで来てしまった以上、あとはチームをどう立て直すかでしょう。G大阪が2012年に危機的状況に陥ったあと、見事にチームを立て直し、いまはもう、あの傷も癒えつつあるのではないかと思えるほどの回復ぶりです。

仮に名古屋がJ2に陥落しても、それはそれでしょう。大事なのは、そこからどう立て直すかです。これも前に触れたことですが、J2に陥落しても1年ですぐ戻ってきたチームは、その後、心配ないチームになっています。 浦和、広島、G大阪がそうです。

けれども1年で復帰を果たせなったチームのその後は厳しいです。ヴェルディ川崎(東京)、ジェフ市原(千葉)です。 今年J2を戦っている清水も正念場にいます。

いま名古屋には、さまざまなシミュレーションをしながら今年後半から来年に向けて、しっかりとした立て直しの青写真を描くことが求められていると思います。

今回は、以前の書き込みからの引用も交えましたので大変長くなってしまいました。

 

 

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Jリーグ放送権ビッグバン

2016年07月22日 18時25分01秒 | Jリーグ・三大タイトル

2016年7月20日、Jリーグの歴史において特筆されるだろうニュースが発表されました。このニュースを私は「Jリーグ放送権ビッグバン」と名付けたいと思います。

発表の内容は、すでに多くの方がご存じだと思いますが、2017年からJリーグ放送のメインを、従来のテレビ波ではなくインターネット配信によって行なうことするというものです。

これを「ビッグバン」と呼ばずして何と呼びましょうや。

もちろん、これまでのスカパーにしてもNHKなどの地上波、BS放送にしても、いわゆるテレビ波の放送が全てなくなるわけではないのですが、何と言っても全試合放送あるいは全試合ライブ放送がネット配信に置き換わるという点では、テレビ波時代の終焉といってもいい出来事です。

私は、世界の主要リーグで初めてJリーグがネット事業者と主契約を結んだ点を、世界に誇れる偉業だと思います。

いまや、スポーツ観戦もビデオオンデマンドの時代です。ネット経由でパソコン、スマホでどこでも見られる、この利便性にテレビはかないません。ますますネット経由で見るニーズが高まる流れにあります。

そういった潮流を見事にとらえる形でネット事業者と主契約を結んだJリーグ、それによって得られる巨額の放送権は、まさに先行者利益に他なりません。

10年という長期契約を結ぶことによって得られるメリットは、Jリーグ側もネット事業者であるイギリスの会社も計り知れないものがあるでしょう。

Jリーグの村井チェアマンは、今後の試合の視聴形態を「お茶の間から街にでる」と評したそうです。それは、とりもなおさず、テレビという、家などに定置された装置でサッカーを見なければならない不自由さから、モバイルタイプのタブレット・スマホなどで、どこでもサッカーが見られる自由を得たという意味です。

スタジアムにwifi環境が整えば、タブレットやスマホで試合解説を楽しみ、さらにはデータを確認しながら目の前の試合を楽しめるという、これまで夢だったことが現実になります。

このニュースが発表されたことで、さっそく巨額の放送権の使い道や、現在2ステージ制になっているリーグ戦のあり方などがサッカージャーナリズムの間で議論になっていますが、いずれ収れんしていくことでしょう。

我が「サッカー文化フォーラム&アーカイブス」は、Jリーグがスタートして以来20数年、Jリーグ試合の全試合映像収録をめざしてきました。

そして、それはテレビ放送との格闘の歴史でもありました。1993年のスタートから2年間はCS放送の「スポーツ・アイ」がそれを可能にしてくれました。その後、CS放送での全試合放送が途切れ、地上波それも全国のローカル放送局が流した試合映像を求めて、全国のサポーターの協力を得ながら何年かを凌ぎました。

その後「パーフェクTV」「ディレクTV」などでの放送を経て現在の「スカパー」による全試合放送に引き継がれてきました。

それもこれも、いわゆるテレビ波による「放送」でした。これからは「ネット配信」という形態に代わるわけです。一つの時代の終わりを迎えます。

当「サッカー文化フォーラム&アーカイブス」の収録活動も、役割を終えることになるのだと思います。寂しくもあり肩の荷を下す感じでもあります。

私は、さる6月21日の書き込みで「(Jリーグにおいて)明治安田生命との契約が終わったあとの2019年シーズンには、幾つかのクラブの、いわば不良債権が表面化しないだろうか、果たして財務改善は図れるだろうか等々。その年に向けて、どう対策をとっていくか、・・・・・・」と、Jリーグの近未来に一抹の不安をのぞかせました。

しかし、今回の契約によって、2019年以降2026年までのJリーグの展望も描けることになったと感じました。

またしても村井チェアマンの先見性、経営者としての構想力を目の当たりにしました。村井チェアマンをトップにしたJリーグ経営戦略の立案・意思決定のプロセスを、なんとしても、つぶさに知りたいものです。おそらく、それらについての、幾つかのレポートが徐々に上梓されることでしょう。楽しみにしたいと思います。

この「ビッグバン」ニュースと相前後して、2つの興味深いニュースが流れました。一つは世界中の人気を集めている「ポケモンGO」のニュース、モバイルゲームアプリの新しい時代の到来と言えるニュースです。

もう一つ、ひっそりと報じられたのは「VHFビデオデッキの国内唯一の製造メーカー・船井電機が生産中止を発表」というニュースです。

まさにアナログ時代の映像をしっかり記録し続けてきたVHFビデオデッキ、いまはもうブルーレイなどのデジタル録画機器にすっかり置き換わっていますから、新規に必要なものではないのですが、ビデオテープを保有しているマニアにとっては残念な、あるいは死活問題かも知れません。

当フォーラムにも、まだ膨大なビデオテープが残っていますから再生デッキが完全になくなってしまえばアウトです。でもまあ、中古も含めて、この先何年かはVHFビデオデッキが手に入るに違いないと高をくくっています。

その間に、いわゆる「HDD化」を進めて変換を終えたビデオテープを「長い間お疲れさん」といって廃棄処分にしようと思っている次第です。

VHFビデオデッキの生産終了、Jリーグ放送ののネット配信化、この2つのニュースは、まさに時代の転換を象徴する出来事なのかも知れません。

 

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鹿島優勝おめでとうございます。コパ・アメリカとEUROにもふれます。

2016年06月26日 09時19分57秒 | Jリーグ・三大タイトル

昨夜、Jリーグ前期最終節で鹿島が前期優勝を決めました。ここ数年の最終節と違い、やはり鹿島が首位に立った状況でのゲームには安定感が漂っています。相手が最下位の福岡だったこともアドバンテージだったと言えるでしょう。

今シーズン、当欄でJリーグチームで個別に取り上げたのは、柏と鹿島だけです。柏については5月9日にゴールデンウィークの話題の一つとして「あれよあれよという間に順位をあげて4位につけて」いると取り上げました。前期終了時点で5位以内にとどまれるか注目していましたが結果は7位、それでも健闘といえるでしょう。

鹿島については今月13日に「第三期黄金時代到来の予感」というタイトルで触れました。「もし前期、逆転でタイトルをとろうものなら早くも黄金時代到来になるかも知れません。」と書き込みましたが、最終節の勝ち方は、まさに王者そのものです。

昌司源、カイオ両選手を欠いてもしっかりと勝てる層の厚さも見せつけました。あとは主力選手のケガなどチーム作りに誤算が出なければ2~3シーズンは優勝争いの常連に名を連ねることでしょう。

さて、Jリーグ前期が終わり、あとはコパ・アメリカのファイナルとEURO2016の決勝トーナメントですね。

6月5日の書き込みでは「今年のEURO、注目度の低さは24年ぶり」とタイトルをつけて、今年はEUROよりコパ・アメリカを優先して観戦しますと宣言しましたが、バルセロナトリオ、レアルの10番といった看板選手のうち、メッシ一人だけの大会になってしまったコパ・アメリカ。拍子抜けもいいところです。

しかし、そのメッシ、FK2本で今大会をまともな大会にしてくれました。グループステージ・パナマ戦で見せたゴールポスト左上隅へのFK、そして準決勝アメリカ戦で見せたゴールポスト右上隅へのFK、左右両方の、ここしかないというところに決め切った2本だけで、今大会の価値は十分でした。

あとは明日の決勝で、メッシが優勝トロフィーを掲げることが最大の関心となりました。しかしチリがそれを阻めば、チリの台頭をいやがうえにも見せつけることになります。

一方のEURO2016、グループリーグは見ませんでしたが、ちょうどコパ・アメリカが一段落したところで決勝トーナメントに入るタイミングの良さに気づき、WOWOWに再加入しました。これでベスト16からの試合は全試合カバーできます。

グループリーグ段階では、まるで本大会前の地域予選のような感じでしたがベスト16にはドイツ、スペイン、イタリア、フランス、イングランド、ポルトガル、ベルギーといった強豪が順当に名を連ねました。ベスト16でつぶし合うイタリア、スペインのどちらかは脱落しますが、それ以外が無難に8強に勝ち上がれば、そこそこ、これまでのEUROらしくなります。

それにしても、もったいないですね。ベスト16でスペインかイタリアが大会を去ってしまうのは・・・。それからもう一つ、やはりオランダがいないのも寂しいですね。

どうやら、7月7日に決勝の顔ぶれが揃うまでに、もう一度EUROについて書き込みたくなりそうです。

EUROといえば、イギリス国民投票でのEURO離脱選択も衝撃的でしたね。欧州サッカー界にもさまざまな影響が出ることでしょうから、これについても、いつか書き込むことがあるでしょう。

いつもご愛読ありがとうございます。

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ナビスコカップ名変更、村井チェアマン英断の重み

2016年06月21日 19時54分23秒 | Jリーグ・三大タイトル

本日のニュースで、ナビスコカップの冠名が「「JリーグYBCルヴァンカップ」(略称:ルヴァンカップ)に変更になることを知りました。

ニュースのタイトルだけを見た時は、とうとうナビスコカップも終了か、と思いましたが、スポンサー会社が9月1日から社名変更することに伴う名称変更と知り、ホッとするとともに、なぜ大会途中での変更になったのか不思議でした。

ニュースを読み進むと、どうやらスポンサー会社からの強い要望ではなく、Jリーグ村井チェアマンからの提案だったようです。

これは凄いことです。通常なら「では、大会名変更は来季から」と提案するのはJリーグ側であり、「大会途中に変更では無理があるでしょうから」と渋々応じるのは会社側です。

それを、Jリーグ側から「決勝トーナメントから変えましょう」と言ってもらえるのですから、会社側もこんなありがたいことはない話です。

会社の商号変更が9月1日からだそうで、決勝トーナメントは前日の8月31日から始まるそうです。会社にとっては、これ以上ないタイミングで冠変更がスタートします。

村井チェアマンは記者発表の席で「(ヤマザキナビスコの)飯島社長とお会いした際、(商号変更は)社運を賭けた一大事業とお聞きし、来年からの変更ではなく、このタイミングで一緒に大会名称も変更させていただけないかと申し出た」と説明したそうです。

これを読み「これこそがトップの決断だ」と快哉を叫びました。名称変更と簡単に言いますが、大会名を変更するとなれば、さまざまな分野で変更処理が必要になり、手続き・事務処理が膨大なことから、普通に考えれば組織としては、できるだけソフトランディングできる方法を選びたいものです。

けれども、それは内輪の事情であって、この場合、最も重要なのはスポンサーとのパートナーシップを強くすることです。

そこを理解しておられる村井チェアマンは、ヤマザキナビスコ飯島社長の話をお聞きになって、「自分たちさえその気になれば、社運を賭けた一大事業に共鳴することができると考えられたのだと思います。

この英断は実は大きな価値があります。ヤマザキナビスコ社(9月1日からはヤマザキビスケット社)とのパートナーシップをより強固にしたことは言うまでもありませんが、それにも増して、将来的なJリーグの価値を有形無形に高めるだろうと思います。

Jリーグは、数多くのスポンサーの支持なくして成り立ちません。それらスポンサーは「Jリーグ」という組織機構が、どこに軸足を置いて仕事をしているのか、いつも、じっと見ています。自己保身のスタンスが垣間見えたり、主客転倒の考え方を平気で披瀝するような組織機構なら、時間とともにスポンサーは少しづつ離れていきます。

Jリーグが隆盛を保つか衰退していくかは、今回のような時にどう振る舞うかによって違ってくるのです。

私は村井チェアマンの英断に心から敬意を表するとともに、多くのサッカーファンにも、その意味合いを理解していただきたいと思い、ニュースを知ったあとすぐに筆をとりました。

このブログで村井チェアマンについて取り上げたのは、4月5日に「AED背負い仲間の命救った甲府サポーター」について村井チェアマンが紹介されていた件以来2度目です。

4月5日の時は、村井チェアマンがスポニチアネックスというネット版スポーツ紙に持っておられる「村井チェアマン直言」というコラムを拝読したことから書いたものです。その後、しばらくコラムを読んでいませんでしたので、今回またコラムをたずねてみました。

すると6月14日付けで「直言」欄ではなく「村井チェアマン 社会貢献目指す姿こそパートナーシップ 」という取材記事が目に入りました。

その記事では、村井チェアマンがリーグ戦のタイトルパートナーである明治安田生命の根岸秋男社長と、J3リーグ第12節YS横浜―栃木の試合を観戦した時のことが紹介されています。

読んで気づいたのは「Jリーグは4年前から、協賛企業についての名称をスポンサーからパートナーに改めた。これは我々とパートナーとの関係が単なるお金と露出のトレードオフではなく、それぞれの成長をともに考えていきたいという思いからである。」という部分でした。

そのことを知らないでいた私は、今回も「スポンサー」と書いてしまいました。

村井チェアマンが、ナビスコカップ名を大会途中から変更しましょうと申し出たのは、実は、根っこにある考え方が、「我々とパートナーとの関係が単なるお金と露出のトレードオフではなく、それぞれの成長をともに考えていきたいという思い」にあるからなのです。

私は、この欄でしばしば、JFAなどの組織に対して厳しい書き込みをしてきました。2014年6月28日の書き込みでは、ブラジルW杯で日本代表が無残な結果に終わったことを受けて、日本代表バッシング一色だったこともあり、「W杯日本代表バッシングから、いくつか真摯に考えるべきこと」とタイトルをつけています。

そして、特に舌鋒鋭かった「日刊ゲンダイ」が項目としてあげているキーワードを中心に指摘したい、と書きました。その一番目が「Jリーグは恐らく解体」です。

その中で私は『膨らみ続けたチーム数が、経営悪化のため撤退続出となった時の社会的イメージダウンというリスクに、日本サッカー協会もJリーグも正面から向き合っていないと言われて久しい。その理由として、それらの組織に安住する「サッカー貴族」「サッカー官僚」といった、既得権益者たちが、自分たちの身を切ることに消極的だからという点も、批判の対象となっている。』と書きました。

その年、明治安田生命はJリーグトップパートナー、J3タイトルパートナーとしてJリーグとのかかわりを深め始めました。翌年からはJリーグ全体(J1,J2,J3)のタイトルスポンサーとしての契約を締結しています。

したがって、私が書き込んだ頃、もしJリーグ関係者がその書き込みを読んでいれば「言われなくとも着々と布石は打ってるよ、どこの馬の骨だか知らないが、何も知らないくせに」ぐらいに思ったに違いありません。

村井チェアマンは2014年1月に就任されており、私の書き込んだ6月時点では、いわば新機軸を打ち出す準備期間だったことと思います。

明治安田生命が4年間にわたるJリーグ全体のスポンサーとなったことで、経営事情の苦しいクラブも、この間は小康を保てると思います。おそらく村井チェアマンは「その後どうするか」を日々模索しておられるに違いありません。

私ならそのことで頭が一杯になります。明治安田生命との契約が終わったあとの2019年シーズンには、幾つかのクラブの、いわば不良債権が表面化しないだろうか、果たして財務改善は図れるだろうか等々。

その年に向けて、どう対策をとっていくか、村井チェアマンにとっても楽な道のりではないと思いますが、今回のナビスコカップ名変更の英断が、その時になってJリーグの助けに活きてくるような気がします。

 

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鹿島に第三期黄金時代到来の予感

2016年06月13日 09時29分32秒 | Jリーグ・三大タイトル

11日土曜日のJリーグは前期15節、優勝争いにかかわる大一番、浦和vs鹿島戦をテレビ観戦しました。

鹿島の試合をまともに観戦したのは久しぶりでした。結果はアウェーの鹿島2-0の勝利。(最初の書き込みで1-0としたのは間違いでした。お詫びして訂正します)

前期の優勝争いは次節にも決まる可能性があるようですが、結果的には最終節までもつれるのではないでしょうか。

鹿島の試合をじっくり観戦して感じたのは、いま鹿島は次の全盛期の前夜にあるのではないか、ということでした。

鹿島では、いまだ小笠原満男選手や曽ケ端準選手のような大ベテランがスタメンを張っているものの、それ以外は大幅に若返っていました。

フル代表経験のある柴崎岳選手をはじめ、土居聖真選手、センターバックの2枚看板、昌司源選手と植田直通選手という具合に20歳台前半の選手がスタメンに名を連ねていたのです。

また途中から出場した杉本太郎、鈴木優磨の両選手はまだ20歳とのこと、FWの鈴木選手に至っては自ら獲得したPKを決めてしまう気持の強い選手のようで、将来が本当に楽しみな選手です。

これらの選手たちの力量を見極め抜擢している石井正忠監督の采配ともあいまって、鹿島が今年も何らかのタイトルを手にすれば、昨年ナビスコ杯をとっていますから、いわゆる勝者のメンタリティを身につけ、クラブの精神的伝統であるジーコイズムをベースに第三期黄金時代に突入する予感がします。

さきにあげた若手選手たちが順調に伸びてくれれば、このクラブの伝統として、あまり鹿島を離れる選手がいないこともありチームが熟成していきます。

そこに効果的な外国人選手の配置ができれば強いチームになります。過去の鹿島の黄金時代はそうやって形成されました。

そういう意味では、今シーズン、どんな形でタイトルをとれるか、もし前期、逆転でタイトルをとろうものなら早くも黄金時代到来になるかも知れません。仮に前期とれなくても後期とれれば、年間通して安定したチーム状態を維持したという自信は大きいと思います。

前期は川崎の圧倒的な攻撃力に目を奪われていますが、鹿島も見逃せないチームになってきました。

ここ数年、広島、G大阪、浦和の3強時代が続きましたが、今年から、風向きが変わったのかも知れません。3年後、どういう時代だったと総括するでしょうか、楽しみです。

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スカパーさん1ケ月ぶりの視聴は無料放送日みたいでした。

2016年04月03日 15時24分50秒 | Jリーグ・三大タイトル

2月末をもって、スカパーのチャンネル契約を一旦終了したことを、3月1日の書き込みでお知らせしました。

理由は東京都内から山梨県に単身赴任したため、ということについても書きました。スカパーさんの基本契約だけは残していますので、都内に戻った日に無料放送があれば見るとか、録画したままの試合を見たりはできます。

ちなみに、スカパーさん放送の試合を録画した場合、もし基本契約すらも解約してしまうと、録画したものも見れない仕組みになっているのです。基本契約の料金は月々400何十円かなので、録画したものを見たい時の権利料のようなものです。

そんなわけで、山梨県にいるうちはスカパーさんとはお別れと思っていましたが、なんと借りている店舗にスカパーさんのアンテナがついてるではありませんか。最近落ち着いて建物の回りを見て歩き気づきました。

これはラッキーという感じです。さっそく先週都内に車で戻りスカパーチューナーほかワンセット運搬してきました。

そして今日、電気屋さんに手伝ってもらいアンテナから伸びているケーブル線をチューナーに接続することに成功、見事映像が出ました。

チャンネルをいろいろ回していたら、どうやら今日は無料放送の日らしくJ2各試合のナマ放送も見せてもらえました。昨日はどうだったのか、昨日も無料放送日だったらJ1も見れたのかも知れないと思うと、もったいないことをした気分ですが、もう終わったことは仕方ありません。

さっそくチーム応援番組を何本か録画予約するなど1ケ月ぶりのリモコン操作を味わいました。

これだったらJ1全試合録画を復活させてもいいかなと思う嬉しさです。幸い3月は日本代表ゲームがはさまった関係で、まだ4節が終わったばかり。

(ここまで書き込んで中断、スカパーにTEL、JリーグMAXプレミアムに加入手続きのため30分話し込みました)

スカパーさんに電話してJ1リーグ全試合録画再開に必要な手続きをしました。

今回電話口に出たオペレーターの方は、電話応対のキャリア豊富な方のようで、私の契約履歴をみながら「15年間契約を継続してくださっているので、スカパーとして最大の特典を受けられる状態にあります」と、いままで聞いたことのない特典を教えてくれたのです。

そして、こうも聞いてきました。「Jリーグの中で特に応援しているチームはありますか?」

「いや、私は特定の応援チームを持たないJリーグ全般応援の人間です」

「あぁ、それは残念ですね、いまJリーグのお好きなチームを指定していただければ、毎月いただく視聴料の一部をそのチームに支援金として還元する仕組みになっていて、契約期間が長いほどその支援金も多くなるんです」

「なるほど、スカパーさんのペイパービュー契約をする人というのは、どこかのチームのコアなサポーターが中心だと聞いてます。私のように特に応援チームを持たない契約者というのは少数派でしょうね」

「はい、支援金の対象チームが特にないという方は初めてですぅ」

「私としては個別のチームへの支援ということでなくJリーグ全体の支援になるようなメニューもあればいいと思うので、視聴者からそういう要望があったとスカパーさんの社内にレスポンスしておいてください」

「わかりました。ご意見として承ります。」

このような話しに発展して、スカパーさん視聴再開はハッピーな手続きになりました。

お読みいただき、ありがとうございます。ではまた。

 

 

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武蔵丸が五郎丸ポーズ、ナマで見れた川崎F・鹿島サポ、どんだけ大爆笑!!

2016年04月02日 18時49分36秒 | Jリーグ・三大タイトル

yahooのトップページのほぼ真ん中にに小さな写真ニューススペースがある。そこに「武蔵丸の五郎丸ポーズ」というキャプションの写真が載った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160402-00000063-jijp-spo.view-000

ズームアップして見ればみるほど楽しい写真で、しばし笑いがとまらなかった。そして、それがラグビーの試合ではなくJリーグ川崎Fvs鹿島戦でのキックオフセレモニーだとわかって、どうしても書き込みたくなった。

なぜなら、これをナマで見れた川崎Fと鹿島のサポーターはどんだけ大爆笑したことか、想像するだけ楽しいからだ。ナマで見た読者の方がいらっしゃったら、ぜひコメントをください。

それにしても、この演出、川崎Fのフロントスタッフ、なんと粋な人たちだろう。なかなか湧いてこない発想でしょう。

五郎丸はラグビー、武蔵丸は相撲、サッカーとは何の脈絡もないのに、あえて川崎のユニフォームを着せて引っ張り出す。これこそ演出の極意でしょう。

武蔵丸もそこをわかって見事に演じてくれる。その結果、素晴らしいショットがネットにアップされる。このあとのキックがどうだったのかとか、あまり気にならない。このポーズまでで勝負ありだと思う。

今夜のNHK-BS「Jリーグタイム」をはじめ、いろいろな番組が取り上げてくれるだろう。見るのが楽しみだ。

短い書き込みですが、楽しかったです。

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ずいぶん前の書き込みも読んでくださる人が多い驚き

2016年04月01日 10時19分28秒 | Jリーグ・三大タイトル

このブログのポータルサイト「gooブログ」は、毎週メールで「先週のハイライト」、そして書き込んだ日から1年後にもメールで「1年前の記事」というお知らせをくれます。

先週、久しぶりに「先週のハイライト」メールを開けて、いろいろ読んだら、アクセスの多かった記事ランキングという資料がありました。

これまで知らなかった資料で驚いたのと、そのランキングの中味にも驚きました。通常は直近に書き込んだ順からアクセスが多いものだと思ってましたら、二番目に多かった記事は2015年1月つまり1年3ケ月も前に書き込んだ「ジーコつば吐き事件のルーツとなった試合を振り返ります」でした。

ブログをお読みいただく方がどういう流れで当ブログにたどりつくのかを知る一つの手かがりになります。

「ジーコつば吐き事件・・・・・」は「サッカー文化フォーラム&アーカイブス」の自主企画のようなレポート形式になっています。サッカーを愛する人たちの世代も移り行き、ジーコの現役時代を知らない方、あるいはJリーグ開幕当初のことをご存じない方も増えている中、話には聞いたことがある出来事の中身を知りたいという方が検索してくださるのかも知れません。

当ブログでは、そういう皆さんの期待に応えるようなレポートを多く掲載していきたいと思ってきました。レポートのテーマもいろいろ発掘していました。

例えば、①1997年日本代表加茂監督から岡田監督への交代に至る危機管理の甘さ、②1998年カズ代表落ちに見る岡田監督がはまった陥穽、③2002年日韓W杯、トルシエ監督が決勝トーナメント進出を決めたあと緩めてしまった集中力、等々

残念なことに、いま当フォーラムが所蔵している膨大な映像・文献の数々をひもとき、それらの深層に迫る作業ができません。

でも、いつも言うのですが手元にある資料は逃げたりなくなったりしないので、私が再び作業に取り掛かることができれば、いつの日か皆さんにレポートをお届けできると思います。

それまで、時々チェックがてら当プログへのアクセスを続けていただきますよう、よろしくお願いします。

では、また。

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サッカーの世界、次々と新しい情報を検索して知りました。

2016年03月26日 11時58分28秒 | Jリーグ・三大タイトル

当ブログを訪問してくださる方に感謝しつつ、今日は何か話題があったかな、と思い巡らす愉しみ。サッカーの世界の窓をあけておくことの喜びを感じています。

今日は、これまで知らなかったことを、次々と検索してみて驚いたという話題です。

今朝、テレビのチャンネルをあちこち回していたら、東京MXという、いわば東京ローカルのUHF局がFC東京のチーム応援番組をやっていました。

見ると、どうもトップチームではなくU-23チームのことを話題にしているらしく、しかもJ3のカテゴリーでリーグ戦を戦っているというのです。知りませんでした。

U-22日本選抜がJ3に参戦していたというのは知ってましたが、検索してみると今シーズンから単独クラブのU−23チームを年間を通してリーグ参戦させる方針に転換、FC東京、G大阪、C大阪の3クラブが2016年のJ3を戦うことになったようです。

それじゃ、J3は何チームでやってるの?ということが知りたくなり検索すると、凄いことに16チームで戦っているのですね。えぇ、そんなにあるの?、という感じでしたが、すでに2015年シーズンに13チームで戦ったのですから、私の感覚が相当古くなっていたようです。

すると今度は「じゃぁ、全国にJリーグチームは何チームあるの?、各都道府県に一つできるところまで来たの? 」ということを知りたくなり「全国Jリーグチームマップ」というキーワードで検索してみました。

すると、日本地図にJ1、J2、J3のカテゴリー別に色分けされて丸印をつけてある画面が出てきまきた。この地図にはJ1、J2、J3だけでなくJFLのチームも印をつけてあるので、現時点の全国レベルのサッカーリーグを戦っている全チームが網羅されています。

凄いですねぇ、欲しい情報がキチンとネット上にあります。この「すぐれもの」のサイトを作ってくれたのはどういうところ?、ということが知りたくなりました。すると「ultra-zone」というところで、いろいろなデータベースを紹介している中に「全画面地図」という項目があって、その中で紹介されているのです。

この「ultra-zone」、トップページを開くと、いくつかのグローバルナビの下には「サッカー」という項目が設定されていて、特にワールドサッカーのいろいろな種類の情報がわかるサイトのようです。

さぁ、「全国Jリーグチームマップ」に戻って、各都道府県でまだこの4つに該当しない県がいくつ残っているか見ましょう。Jリーグ自体が100年構想の中で、すべての都道府県にJリーグチームができることを目標にしていますから、私も毎年進み具合を見ているのです。

北から北海道・東北にはすべて揃いました。青森県にあったのかなぁ、という感じでしたが「ヴァンラーレ八戸FC」というチームが2014年からJFLに参戦してたのですね。

関東・甲信越から近畿まで見ていきますと、近畿地方に空白県が目立ちます。三重県、和歌山県、福井県がまだです。中国・四国では島根県、高知県。九州・沖縄にはすべてあります。

こう書きながら、1年前の今頃のことを思い出しました。東京・平河町の都道府県会館の地下通路にある各県のPRパネルコーナーが、3月のJリーグ開幕に合わせて1ケ月間、わが県のJリーグチーム紹介という企画を打っていたのです。昨年3月28日の書き込みでは、その写真を何枚か載せながら紹介しました。

それを改めて見直しましたら、今回空白県になっている福井、高知、和歌山のチームの写真が載っていました。チームは頑張っているけれど、JFLまでは勝ち上がれていないということになりますね。

つまり、「空白県」と紹介するのが正しいのではなく、なかなか全国のカテゴリーまでたどり着けないでいる地域というのが正しいようです。ただ、各カテゴリーにもチーム枠がありますから、どこかのチームが昇格を果たせば、どこかのチームが地域リーグに落ちてしまうという悩ましさもあります。

Jリーグチームとして、スタジアムの条件や会社組織としての条件を満たすこともハードルとして残っていますので、やはりまだ、全国すべての都道府県にJリーグチームが生まれるのは先のことかも知れません。

次に知りたくて検索したキーワードは「ファン・ウェルメスケルケン・際」です。今朝のテレビでもちっと見ましたが手倉森監督率いるリオ五輪代表がU-23メキシコ代表との試合に勝ったというニュース、ネット記事を読んでいましたら「初招集のファンウェルメスケルケン際(ドルトレヒト)を右サイドバックで起用」という文言が出てきました。

誰この選手?です。ドルトレヒトだって初耳です。検索すると、オランダ人の父と日本人の母を持つ21歳で、中学、高校時代はヴァンフォーレ甲府の下部組織に所属していたとのこと。ドルトレヒトはオランダ二部リーグで戦うチームだとわかりました。

今回は五輪代表がポルトガルに遠征した関係でファン・ウェルメスケルケン・際選手を初招集したとのことで、手倉森監督はすぐ使ったわけです。いいですね、手倉森監督のこのこだわりのなさ、実にフラットに選手を見てます。オランダの二部でやってる選手だろ、などと軽く見たりしません。

というわけで、結局今回も長い書き込みになりました。読んでくださる方が、長くとも楽しんでくださると勝手に信じてます。

また、スミマセンが下のブログランキングバナーのクリック、よろしくお願いしますね。

 

 

 

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NHK番組「ここから」に広島・森保監督

2016年03月21日 11時05分30秒 | Jリーグ・三大タイトル

今朝、NHK総合朝6時台で「ここから」という番組をやっていた。平日が祝日になった日限定の番組だと思う。

今朝取り上げた人は広島・森保監督だった。ラッキーなことだ。以前「いずれ森保監督の人となりを紹介した本が出ると思うので楽しみにしたい」と書き込んでおいたこともあり、本ではないにしても関心をもって見た。

私自身、番組を反すうする気持ちと、ご覧になれなかった方のためにあらすじを紹介する気持ちで内容を書いてみたい。

高校時代、全国的には無名の選手だった森保選手のもとを、サンフレッチェ広島の前身チーム・マツダでスカウトを担当されていた今西和男さんが訪ねてきたという。

今西さんは森保さんに「足が速いわけでもない、テクニックに優れているわけでもない、身体能力に恵まれているわけでもないキミだが、いいところは視野が広いところだ。周りをよくみてプレーしている。そこに自信をもって努力していくといい」と話してくれたという。

森保さんは、この体験から「その選手が持っているいい面、個性を引き出してやり伸ばしてやること」を、その後の指導者としての信条に据えたという。

いま森保監督の「個性を引き出す」指導のもとでメキメキ力をつけているのがFWの浅野琢磨選手。森保監督は浅野選手の「ゴールに向かい、シュートを放つ」という部分を高く評価して、「少々結果がでないからといって、そのスタイルを崩したりせず、続けるように」と指導したそうだ。その結果、浅野選手は五輪代表でも重要な働きができるほどに成長している。

もう一人、指導者としての森保さんの信条に影響を与えた人、それはハンス・オフト監督。森保さんがマツダに入団してからオフト監督の指導を受けた。

オフト監督から学んだ信条は「コミュニケーション」、オフト監督は厳しかったけれども、選手が納得できる形でコミュニケーションを図る人だったと振り返る。

監督の立場となれば、選手とは一定の距離を置くことも必要な中、いかに自分の方針を理解してもらい選手に最大限の力を発揮してもらうか、森保さんは「自分が伝えたいことが選手の中にスッと入っていくタイミングを見ることに心がけている」と話していた。

今西さんも、オフトさんも日本サッカーに多大な貢献をした指導者だ。その二人から指導者として最重要ともいえる信条を学び取った。

人間誰しも、学び取ることすら難しい、せっかく素晴らしい指導者から薫陶を受けても、なかなか自分のものにできない。

仮に自分のものにできても、それを今度は自分の仕事の中で、どう発揮していくか、次の難関だ。自分という人格が他者との関係性で、どう折り合いをつけながら自分の方針を貫いていくのか、言うは易し行うは難しだ。

そして、最終的に「結果を出す」というところまで持っていけるのは、大変な力量と言わざるを得ない。森保監督の人となりが結果を出せる指導者にふさわしい器量と資質を備えているのであり、凡人の域をはるかに超えたものなのだ。

Jリーグ監督として3回優勝した初めての監督になった森保監督、私はもっと優勝して欲しいと思っているし、その実績をひっさげて日本代表監督に文句なしで推挙されて欲しいと思う。

そしてワールドカップでも新しい歴史を作って欲しい。そういったことを託せる監督ではないかと思っている。

もう一つ、私がひそかに期待していることがある。それは、今西さん、オフト監督、森保監督という広島の指導者像の系譜を引き継ぐ人物としての青山敏弘選手の将来だ。

選手としてJリーグMVPという頂点を極めた青山選手。指導者としての器量や資質は選手のそれとは別物だが、森保監督が青山選手をキャプテンに据え、その結果MVPに輝いたのは決して偶然ではなく、森保監督が彼の資質を見抜いた結果であろうと考えるのが自然だ。

青山選手が指導者として広島を引き継ぐとしても、あと10年ぐらい先だと思う。でもサッカーを愛する者としての楽しみもそこにある。

 

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日本サッカー待望の有力指導者候補

2015年12月06日 19時56分17秒 | Jリーグ・三大タイトル
2015年Jリーグがほぼ終了した。三大タイトルのうち残すは天皇杯だけだ。

リーグタイトルは広島、それにしても森保一監督の4年間で3度のタイトルというのは驚異的な実績だ。おそらく、これからしばらくのサッカージャナリズムは、森保監督論で盛り上がるに違いないし、当然、森保監督著の「監督論」「マネジメント論」が発売になろう。

そして、当然、いずれかのタイミングで日本代表監督の声もかかるであろう。岡田監督のあとを任せられる待望の日本人指導者の有力候補といえる。

私はテレビの画面を通じてしか、森保監督の人となりを知る機会がないので、ぜひ監督の考えに触れたいと思う。それができるような著書が待ち遠しい。

今年のJリーグチャンピオンシップは2004年まで11回行われたものが11年ぶりに復活したのだという。
そのイレブンに縁の深い今年の決勝は広島のG大阪、西の2チームが戦った。過去のチャンピオンシップ、磐田と清水の戦いが一度あったが、さらに西のチーム同士の試合は史上初めてだ。

11年前ならリーグ関係者やテレビ局、スポンサーなど多くの関係者が、盛り上がらない試合と嘆いただろう。しかし、もはや広島とG大阪の試合を盛り上がらないと言う人たちは少数派ではなかろうか?

2チームの人気、実力は、そう思わせるに十分なものがある。
東の鹿島、浦和にはせめて天皇杯で決勝まで勝ち上がってほしいものだ。

まもなくJリーグアウォーズが行われるだろうが、今年のMVPは誰になるのだろうか?


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日本のサッカー、時代の移り変わりを感じて

2015年11月27日 20時46分39秒 | Jリーグ・三大タイトル
今シーズンのJリーグ、レギュラーシーズンが終わり、いろいろなことが見えてきたが、総じて感じるのは、23年間という時間の流れだ。

今、リーグを牽引しているチームといえば、まさにチャンピオンシップを戦う3チーム、広島、浦和、G大阪であろう。いずれもJリーグスタートの1993年は中位以下にいたチームだ。

一方で、とうとう清水はJ2に落ちた。オリジナル10と呼ばれるスタート時の10チームの一つがまた屈辱を経験した。

サッカー王国・静岡では清水に代わって磐田がJ1を戦う。これも時代の流れを感じずにはいられない。

そのような栄枯盛衰の流れの中、鹿島はナビスコカップを制し、栄光のクラブ史に、また新たな1ページを加えた。本当に凄いチームだ。

鹿島からは、一つニュースが飛び込んできた。長らく背番号10を託されてきた本山雅志選手がチームを去って新天地を求めるとのこと。選手との契約に関して、決して情に流されることをしない鹿島らしいニュースだが、本山選手が鹿島ファミリーの一員から決別することではないということも、鹿島のカラーであろう。

以前、私は50年ぐらいたったJリーグに「Jリーグに宿命のライバル」「Jリーグのクラシコ」と呼ばれるような代表的なクラブが育つだろうかと書いたことがある。スペインのバルサ・レアル、プレミアのマンU・リバプールなどのような・・・。

いま、一つのチームとして鹿島が確かな地歩を築いている。けれども後が続かない。あと10年は待つ必要があるかもしれない。

あと2年でJリーグも四半世紀になるが、まだまた歴史を重ねたというには短いといわざるを得ないということか。

そんなことを思いながらレギュラーシーズンの終わりを迎えた。



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たとえ早逝しても幸せな男「松田直樹」、田中隼磨が受け継いだ魂

2015年02月15日 21時08分31秒 | Jリーグ・三大タイトル
BS-TBSの番組に「裸のアスリートⅡ」というスポーツドキュメンタリーがある。
昨日、2月14日は、昨シーズン、J2から見事J1昇格を果たした松本山雅のDF田中隼磨(はゆま)選手を取り上げていた。

田中隼磨選手は、横浜M時代、長く松田直樹選手とディフェンスラインでコンビを組み、その間、5歳年上の松田直樹選手からプロフェッショナルとしての生き方を学んだという。

そして、時は流れ、田中隼磨選手は名古屋に移籍、残った松田直樹選手は戦力外となり、当時JFLだった松本山雅に活路を見い出した。

ところが松田直樹選手に突然の悲劇が襲い、34歳の若さで生涯を閉じた。

田中隼磨選手が、名古屋を去ることになった時、選んだ先が松本山雅だった。この時、田中隼磨選手には「松田直樹先輩の志を継いで松本山雅をJ1に昇格させる力になる」という明確な目標を持てたという。

もらった背番号3は松田直樹選手がつけていた番号で、田中選手は「この番号は松田選手そのものだと思ってつけている」と語っていた。

そして、2014年シーズン、松本山雅は悲願のJ1昇格を果たした。田中隼磨選手の思いは見事に結実した。

2015年シーズン、J1を戦う田中隼磨選手に2つの意味でいいシーズンであればと願う。一つは松本山雅が堂々たる戦いぶりでJ1の生存競争に打ち勝てるといいのだがという点、もう一つは田中隼磨選手自身がレギュラーとして充実したシーズンを送れればという点である。

私は、この「裸のアスリートⅡ」という番組を見て思ったのは、松田直樹選手の、なんと幸せな男か、ということだ。

松田直樹選手は、後輩の田中隼磨選手が、自分の志をこれほどまでに引き継いで、しかも実現してくれると、どれほど手ごたえを持っていただろう。もし自分が健在でいたら、同じように松本山雅をJ1に引き上げる力になれていただろうか?

そんなことを考えながら見ていた。

田中隼磨選手という、松田直樹の志を律義なまでに受け継ぎ、その実現に闘志を燃やした後輩のおかげで、松田直樹の「魂」は生きた魂となったのだ。だから、松田直樹は、たとえ早逝しても幸せな男になった。そう思わずにはいられないのだ。

人生にとって何が幸せなことか。いろいろな考え方があるのは確かだが、松田直樹の人生、これもまた一つの幸せのカタチだと思う。

彼は一途に「サッカー小憎」的な生き方を全うした。その生き方の中で、彼自身が意識したかどうか別にして田中隼磨選手という後輩が、彼をサッカー選手としての手本だと受け止めてくれた。不幸にして松田直樹自身は早逝したが、彼の魂と志を引き継いでくれた後輩が、見事なまでに全うしてくれたのだ。

私は松田直樹選手のことを思う時、いつも中田英寿選手のことを思い浮かべる。なぜなら、彼らはU-17世代当時から世界大会を共に戦ってきた、日本サッカーの歴史でも稀有の経験値を持つ二人だからである。

中田英寿選手は、その後、日本サッカーのエースとして長らく君臨するとともに、海外でも華々しい活躍をした。

しかし一方で、中田英寿選手の「魂」とか「志」を引き継いでくれた選手はいるのだろうかということも考えてしまう。

松田直樹選手には海外での実績もない、日本代表での実績も中田選手には及ばないかもしれない。しかし、彼の「魂」と「志」はまぎれもなく受け継がれた。

どうしても、そう考えてしまうのだ。松田直樹選手と中田英寿選手と並べて論じることには、いろいろな意見が出ると思う。中田英寿選手だって、そんなことを比べられても当惑するかも知れない。

いや、中田英寿選手のことだ。きっと「それは人それぞれの考えだから、自分がどうのこうの言うことはない」とクールに反応するに違いない。

「裸のアスリートⅡ」を見て、最終的には、共感を呼ぶ生き方とはどういうものか、ということを考えさせられたのだ。
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