「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

「男女揃って五輪2大会連続決勝トーナメント進出は、唯一日本だけ」という真実。全世界に誇れる、そして日本中に知って欲しい真実。

2024年08月11日 12時59分14秒 | サッカー日本代表
8月11日(日・祝)の今日、パリ五輪も最終盤のようです。サッカー競技は男女とも終わり、男子はスペイン、女子はアメリカが金メダルを獲得したとのことです。

日本五輪代表は、グループリーグ突破後の第一戦となった準々決勝で、男女とも金メダルをとった国に行く手を阻まれた形となりました。

いつも思うのですが、勝ち上がるための組み合わせの妙は、一つでも上に行くのに欠かせないファクターです。どの段階であれ、いずれは倒さなければならない相手だと思えば、準々決勝で当たったからと言って残念に思う必要はないという話がよく出ますが、気持ちとしては複雑です。

男子の場合、オーバーエイジを使わない戦力で、どの程度やれるのか期待半分不安半分の評価を、見事なまでに覆す3連勝で堂々たる1位通過、その結果として準々決勝はC組2位と対戦というわけですが、よもやスペインが来るとは・・・、です。

それでもエースストライカーの細谷真大選手が放った振り向きざまのゴールは、VAR判定で取り消されたとはいえ、よくやったと思うゴールでした。こうした不運も勝敗の行方を左右したと思いますから、結果だけ見れば完敗のようですが紙一重のように思います。

我らが辛口評論家のセルジオ越後氏にすれば「大きな壁があったね。細谷の1ミリで悔しいと思うなら、その考えは根本的に間違っている。スペインとは1メートル以上の実力差があった。(中略)悔しいけれど、完敗だ。」という総括になってしまいますが、当フォーラムは、そう言って選手たちを迎えようという気にはなりません。

「よくやったですね、お疲れさま。悔しい気持ちを今後の糧にして飛躍してください。」という言葉で迎えたいと思います。

今回指揮をとった大岩剛監督、五輪カテゴリーとはいえ国民の注目度の高い代表監督を引き受けたご本人にも、その力量を信じて託した協会にも、拍手を送りたいと思います。大岩監督がこれからどのようなキャリアを歩むのかわかりませんが、今回の経験は大きな財産になったと思いますし、それが生きるキャリアを歩んで欲しいものです。

一方の「なでしこジャパン」、こちらも準々決勝は結果的に金メダル獲得のアメリカでした。この試合を見ていて、東京五輪サッカー・男子準決勝の日本vsスペイン戦を思い出しました。スペイン戦は延長後半でのマルコ・アセンシオ選手の1発でしたが、「なでしこジャパン」は延長前半終了間際のトリニティー・ロドマン選手の1発でした。
どちらも選手の位置、ゴールの角度・コースがそっくりだと感じたのです。

「なでしこジャパン」の場合は、力のある選手が大会前から離脱して、大会に入っても清水梨沙選手が離脱するなど、ベストメンバーで試合させてあげたかったという思いを強く持ちました。
それでもグループリーグ第2戦のブラジル戦で、劇的な逆転ゴールを決めた谷川萌々子選手やDFの古賀塔子選手など、次々と高い能力を持った選手たちが堂々とピッチで躍動している姿は、本当に素晴らしいと思います。

2011年W杯優勝の時もそうでしたが、やはりベストメンバーが揃い、試合が進むごとに代わって入った選手も活躍するといった、すべての条件が整わないとメダルに届かないのが最高峰の戦いのようです。

「なでしこジャパン」には、次のW杯、次の五輪で、また、そのような条件が揃うことを期待したいと思います。
キャプテンの熊谷紗希選手の、代表での去就はどうなるのでしょうか。精神的支柱という言葉が
よく似合うキャプテンでしたから、次を担う人材のことが気になりますが、おそらく清水梨沙選手が引き継ぐのではないかと想像しています。

「なでしこジャパン」の皆さんも、男子と同様、「よくやったですね、お疲れさま。悔しい気持ちを今後の糧にして飛躍してください。」という言葉で迎えたいと思います。

これはもう何度も書いていることですが、つくづく私たち日本のサッカーファンは幸せです。男女とも五輪出場を果たし、男女とも決勝トーナメントに進出する国は、今回の場合日本のほか3ケ国(スペイン、フランス、アメリカ)しかありません。

前回東京大会の時は、男女とも決勝トーナメントに進出した国は日本とブラジルしかありませんでしたから、2大会連続で男女とも決勝トーナメントに進出した国は、世界広しといえども、私たちの日本しか成し得ていない快挙なのです。

驚きですよね、全世界に誇れる快挙ですし、日本中の皆さんに知って欲しい真実です。ですから私たち日本のサッカーファンは幸せなはずです。世界一幸せなサッカーファンです。





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