「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

中村俊輔選手引退のニュースに思う

2022年10月20日 17時35分23秒 | サッカー選手応援
中村俊輔選手が引退するというニュースが、ネット、新聞、テレビ等で一斉に、しかも大きく報じられました。一人の日本人サッカー選手引退のニュースが、これほど大きく取り上げられたのは、いつ以来だろうと思いました。

中村俊輔選手より先輩の、1996年アトランタ五輪メンバー組、1998年フランスW杯メンバー組そして2002年日韓W杯メンバー組、さらには中村選手より後輩にあたる2006年ドイツW杯メンバー組、さらには中村選手の最後のW杯となった2010年南アW杯メンバー組、いずれも多くの選手たちが引退してきた中で、中村俊輔選手と同等以上の引退ニュースのインパクトがあったのは、中田英寿選手以来ではないか思います。

中山雅史選手、井原正巳選手、秋田豊選手、名波浩選手、前園真聖選手、城彰二選手、川口能活選手、宮本恒靖選手、柳沢敦選手ら、多くのビッグネームも引退の時を迎えましたが、やはり中村俊輔選手の引退ニュースは、そうした選手をはるかに凌ぐ大きなインパクトを感じざるを得ません。

実は、当プログが2012年に書き込みを開始した当時、中村俊輔選手は海外から横浜Mに戻ってチームの大黒柱として活躍していたのですが、すでに、この時期、日本代表組の主力が本田圭佑選手、香川真司選手、長友佑都選手といった海外で輝いている選手たちの時代に入っていたこともあって、中村俊輔選手について取り上げることが、極端と言っていいほど少なかったと思います。

自分自身の記憶の中でも「ほとんど取り上げなかった」という点が鮮明に残っているほどです。

今回、中村俊輔選手の引退について報じた、いろいろな記事を読んで特に感じたことは、中村俊輔選手が「選手という個の部分では不世出のファンタジスタ」と表現するにふさわしい、多くのサッカーファンを魅了する選手でしたが、日本代表と横浜Mという「チームの一員という部分では、悲運続きの涙のヒーロー」という選手生活だったことがわかります。

当プログでは、日本代表と横浜Mという「チームの一員という部分」で輝けなかった選手という結果だけが印象に残っている面がありますが、それは、例えば2002年W杯代表の落選、2006年W杯のグループステージ敗退、2010年W杯直前での控えに回った出来事など、いずれにおいても直前にパフォーマンスを落としてしまったりという「悲運に見舞われた点」をあまり理解していなかったように思います。

今回の一連のニュースで特に印象に残ったのは、2013年、横浜Mで自分として初めてのJ1制覇に迫ったにも関わらず、終盤に胆嚢炎を発症してチームも急失速。最終節で敗れて優勝を逃し時のことです。

中村俊輔選手は人目もはばからず号泣し、そして「どうして俺はこうなるんだろうね」と絞り出すように呟いたそうです。
まさに「悲運ここに極まれり」といった出来事です。

それでも「選手という個の部分では不世出のファンタジスタ」であることを見事に証明したのが、J1における唯一の「MVP2回の受賞者」という勲章であり、スコットランドリーグでも「MVP受賞」という実績です。国内外合わせて3度のMVP受賞歴は、中村俊輔選手の能力の高さを、これでもかと見せつけている偉業です。

そして数々のフリーキックによる名場面も勲章です。06-07シーズンの欧州CL、セルティックの10番としてマンチェスターUを相手に決めてみせた2本のフリーキックは、当「サッカー文化フォーラム」サイトが取り上げる「伝説のあの場面」にランクインされる、まさに「殿堂入り」クラスの名場面と言えます。

中村俊輔選手が、小さい頃から努力に努力を重ねて、ここまでの地位と実績を築き上げたことは、すでに、多くの書籍、雑誌特集などで紹介されていますので、ことさら、ここでは触れませんが、日本のサッカー少年の相当多くが「中村俊輔選手のようにフリーキックがうまくなりたい」と憧れていることを思うと、中村俊輔選手の小さな頃からの努力の日々のことが、もっと少年たちにも伝わり、少しでも近づく努力をして欲しいと願ってやみません。

それを考えると、むしろ、これから先、当ブログも少年たちに向かって、中村俊輔選手の小さい頃からの努力の日々のことを伝える使命があるように思います。

おそらく中村俊輔選手の引退試合が、何らかの形で行われるに違いありません。願わくばグラスゴー・セルチックやレッジーナからも参加選手がいるようなゲームになればと思いますが、それは無理というものでしょうか?
それにしても引退試合、楽しみです。
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天皇杯優勝の甲府監督退任はやむなしなのか?

2022年10月18日 18時25分50秒 | Jリーグ・三大タイトル
天皇杯優勝の余韻冷めやらぬ翌日、甲府・吉田監督の退任が発表されました。
最初は「どういうこと? クラブ首脳陣は何を考えているの? 」と義憤気味でしたが、いろいろな論評を読んでみると、意外に「やむなし」「優勝置き土産の花道退任もまた良し」などの肯定的な論評も多く、そうなのか、と思い直しました。

甲府としては、今季こそ「J1昇格」が至上命題だったようで、それが「惜しくも」という程度ならまだしも18位では、弁解の余地のない結果ということのようです。

たまたま天皇杯を制覇したことから、やや検討の余地が出たという程度で「続投」というところまでは、到底いかなかったのでしょう。

それにしても、来季の甲府は、監督・コーチ陣も含めて、よほど戦力を整えない限り、惨憺たるシーズンになりかねません。

ACLは辞退というなら別だが、J2を戦いながらのACLとなると、リーグ戦も壊滅的なことになると思います。

来シーズンからACLは秋スタート、翌年春終了という日程のようで、グループステージは9月中旬から始まるようです。
J1のビッグクラブでさえ、JリーグとACLの同時進行は、過酷な対応になっています。

そこは、首脳陣にしっかり注文しておきたいと思います。
あまり来シーズンのことまで話すつもりはありませんでしたが、監督退任のニュースが少し響いているみたいです。
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敗れた広島に期待する「気持ちを立て直す」エネルギー

2022年10月17日 14時57分43秒 | Jリーグ・三大タイトル
昨日の天皇杯決勝で敗れた広島、甲府の粘り強い守備戦術に手こずった結果ということも大きな要因だと思いますが、テレビ観戦していても、何より「勝ちたい」という気迫が十分だとはいえなかったという気がしました。

当の選手たちは決してそうではなかったと思いますが、それを証明する機会がもう一つ与えられていることを幸運と思って欲しいと思います。

ぜひ気持ちを立て直して「勝ちたい」という気持ちが相手より上回るエネルギーを蓄えて欲しいと思います。

つい最近まで三冠の可能性をもって戦ってきたチームが無冠に終わるのは、かなり問題を抱えることになります。
ぜひ、そうではないことを証明するには、次の土曜日の戦いで勝つしかありません。気持ちの立て直しに期待します。
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甲府の天皇杯優勝はドラマ性満載の大偉業、100年に一度のまさに「大偉業」です。

2022年10月17日 08時48分48秒 | Jリーグ・三大タイトル
昨日10月16日行われた第102回天皇杯決勝、甲府vs広島戦、最後はPK戦の末、甲府が制しました。その試合経過はいろいろなメディア情報に譲ります。

当ブログは、今回の甲府の優勝までの道のりが、いかにドラマ性満載だったということを考えながら書きたいと思います。

映画やテレビドラマ、あるいは漫画でスポーツもの、サッカーものを作りたいと思った時、原作者は、ストーリーがよりドラマチックになるような設定をいろいろ考えます。

つまりフィクションだから出来る途方もない設定をいろいろと考えるわけですが、昨日の甲府の出来事は、そういった「フィクション」を超えた、リアルな世界で起きたということを記録しておきたいのです。

それでは、これからリアルな世界で起きたドラマ性満載の出来事を「シナリオ」の形に整理し直して記録しておきます。

・ある地方都市をホームタウンにするJクラブがあります。このクラブはもともと、長年、地元出身者の社会人選手たちで構成されてきた地域クラブが母体となって発足したクラブです。

・大きな企業のバックアップを得たクラブでもなく、大都市の大きなスタジアムに大観衆を集められるようなクラブでもないことから、Jクラブとして発足してから間もなく、財政的に厳しくなり消滅の危機を迎えます。

・それでも地元の熱心なサポーターの存続に対する熱意を知っている地元大手企業が、クラブに役員を派遣するとともに財政的なバックアップを行ない、消滅の危機を免れたクラプです。

・その後、下のカテゴリーからトップカテゴリーに昇格を果たしますが、降格・昇格を繰り返し、5シーズン続けてトップカテゴリーで健闘する時期もありましたが、現在はJ2。再昇格をうかがう戦いを見せてはいるものの、今シーズンは下位に低迷しています。

・そんなクラブに20年も在籍しているレジェンドがいれば、学生当時無名だった選手が見いだされ育ち、世界に羽ばたいていった代表選手もいます。このクラブからJリーガーとしてのキャリアをスタートさせて強豪クラブにステップアップを図る役割を果たしています。

・また、このクラブは、上のカテゴリーで出場機会に恵まれない有望な選手をレンタルという形で受け入れ、活躍の場を与え自信をつけさせて元のクラブに戻し、飛躍させる役割も果たしています。

・そんなクラブには、降格しても変わらずに応援してくれる熱心なサポーターがいます。その象徴がいつも大きなチームブラッグを振り続けている白髪男性のお年寄りです。このクラブから巣立っていった選手たちを誇りに思ってくれる暖かいサポーターたちでもあります。

・選手たちは、これほどまでに応援してくれるサポーターたちに、低迷する成績を申し訳ないと思いつつ、どんな形でも何か報いたいと密かに心に誓っています。

・そんなチームを今年から指揮を執っている監督がいます。今年のリーグ戦の下位低迷は、チームとしての戦い方を浸透させる過渡期によくある現象ですが、リーグ戦とほぼ同時並行で進んだ第102回天皇杯の戦いの中で、少しづつ、その成果が見え始めてきたのです。

・監督は、自分のサッカーがチームに浸透してきていることに手応えを感じているためか、天皇杯の戦いで、上位カテゴリーのチームとの戦いでも、常に笑顔を絶やさず「楽しんでやろう」というメッセージを発しています。

・この監督は、かつてJ1で戦っていたこのチームを引き受けましたが、あえなく降格させてしまい翌年解任された経歴のある監督ですが、その後の経験値を買われて、今年再びチームを任されることになったのです。

・今年の天皇杯、J2クラブは2回戦から登場します。2回戦で格下チームを破ると3回戦からはJ1クラブとの対戦が始まります。

・J2クラブがJ1クラブを立て続けに破っていくことは、ままあることですが、3回戦、4回戦、準々決勝、さらには準決勝まで進み、そこでも勝って決勝に進んだとなると、すでに対J1チーム4連勝であり、通常であれば、これだけで十分、今大会の大健闘として称賛される決勝進出です。

・またJ2クラブのような下のカテゴリーのクラブが頂点に立つ例も、これまでいくつかありました。しかし決勝でトップリーグのクラブを下して優勝するという例は、Jリーグ発足後はありません。

・決勝の相手は、今シーズン新監督のもと、直前までJリーグ三大タイトルすべて制覇の可能性を残しながら勝ち上がってきた強豪。

・リーグタイトルの可能性こそなくしたものの、二冠に王手をかけての最初の決勝に臨む相手です。今シーズンの好調ぶりから考えて、いかなJ1クラブ4連勝の勢いをもってしても決勝を勝ち抜くのは至難の技というのが大方の予想です。

・それでも、このJ1クラブ、こと天皇杯に限って言えば、かなりタイトルから見放されているクラブという歴史を持っていることも事実です。

・この30年の中で、過去4回決勝進出を果たしながら、いずれも決勝で苦杯をなめているというクラブです。5度目の挑戦にして今度こそ初タイトル。まぁ、大方のサッカーファンがそのように予想するに違いありません。

・J1クラブを4度破って5度目の挑戦となるJ2クラブ、これまで4度の決勝進出を果たし5度目にして初タイトルを目指すJ1クラブという「5度目」が共通する構図の決勝です。

・実は準決勝でJ1クラブを撃破した立役者で、今大会好調だったMFが決勝を前にした練習でケガをしてしまい無念のリタイア。イレブンには「彼のためにも」という静かな闘志が宿っていました。

・対するJ1クラブには、選手としてのキャリアを相手チームでスタートさせた選手や、レンタル移籍で力をつけた選手が合わせて4人もいて、試合前はお互いの健闘を祈りつつも、かつてはチームメイトだったお互いの選手たちに少し複雑な思いを抱かせたことも確かです。

・そんな、さまざまな思いと因縁が絡み合った中で決勝のホイッスルが鳴ります。J2クラブは、監督が1年かけて浸透させた戦術が機能して互角に戦いを進める中、前半26分、見事に先制します。

・しかし、後半じりじりとJ1チームの地力に押されていくと、後半38分、同点に追いつかれます。そのまま試合は延長へともつれ込みます。

・選手交代で余力を残していたJ2クラブは、延長に入って次々とフレッシュな選手を送り込みJ1クラブの圧力に耐え続けます。延長後半8分には、在籍20年のレジェンドDFをピッチに送り出します。長い間チームの精神的支柱としてピンチの時も落ち着きをもたらしてきた彼の力を知る監督の決断です。

・ところが延長後半終了間際、悪夢の瞬間が訪れます。ペナルティエリア内で相手選手が蹴ったボールが、このレジェンドの左手に当たってしまったのです。故意ではないにしてもPKの宣告です。

・なんということでしょう。よりによって投入されたばかりのレジェンドDFがPKをとられたのです。もはや延長戦終了間際のことです。PKが決まれば万事休すです。

・やはりJ1の壁をすべて突き崩すのは無理なことか・・・。多くのサッカーファンがそう思ったことでしょう。

・しかしドラマにはまだ続きが待っていました。相手選手のPKを、GKが乾坤一擲の横っ飛び。右手の先っぽにボールを当てることに成功して阻止したのです。簡単なボールではありませんでした。何かの力に後押しされなければ、止められないPKでした。

・長い間チームを支えてきたきたにも関わらず、ここにきて悪夢を見ようとしているレジェンドに対する「あのまま終わらせるわけにはいかない」という思い、前の試合まで大活躍していながら決勝を前にしてリタイアしてしまった若武者に対する思い。そして日本最大のスタジアムに詰めかけてくれた多くのサポーターの声援に応えたいという思い、さまざまな思いが彼の横っ飛びに力を与え、はじき出す指に力を与えた、そうとしか思えないセーブでした。

・この日、このスタジアムには37,000人もの観客が入ったそうです。J2クラブと比較的地味なJ1クラブの決勝にも関わらず、という感じです。詰めかけた大観衆は、幸運にも稀にみるドラマの目撃者になりました。

・そして、ドラマのクライマックスが近づいてきました。いよいよPK戦による決着です。両チーム3人目までは淡々と蹴り込みましたが、見ているほうは、1人蹴るごとに次第に息詰まってきます。

・そして4人目、先に蹴ったJ1チームのキックを、またしてもGKがストップします。J2クラブは4人目も成功、ついに最後の5人目となります。相手チームが成功させたあとJ2クラブの5人目は、あのPKを献上してしまった在籍20年のレジェンドです。

・なんという筋書きでしょう。なかなか、こうまで描きたくても描けないシナリオです。見ているほうからすれば、さぞかしプレッシャーで押しつぶされそうなのではないかと思います。

・一度どん底に落とされそうになったところを、味方GKのスーパープレーによって救われた選手に、今度は自分のキックで、チームに栄光をもたらすチャンスが巡ってきたのです。

・静かにボールをセットした彼は、「魂のキック」を迷いなく蹴りこみました。勝負を決するPKを、彼は成功させました。その瞬間、100年に一度の大偉業は達成されたのです。これほど数々のドラマが詰まった試合、最後は筋書きのないドマラそのもの試合を「優勝」という形で完結させたのです。

・フィクションの世界のような、いくつもの「ありえない」ようなことリアルの世界で起きて、その結果、弱小クラブのハッピーエンドという形で物語が完結する。その物語を私たちは共有したのです。

・「サッカーを愛する人たちすべて」に贈られた珠玉のドラマ、珠玉のサクセスストーリー、それが今回の「甲府・第102回天皇杯サッカー」優勝だったと思います。

・この快挙については、J2クラブが5度もJ1クラブを撃破して頂点に上り詰めた「史上最大の下剋上」といった見出しが躍るに違いありません。インパクトの強さを狙えば、そういう表現になるのでしょうけれど、それだけでは「ドラマ性に満ちた、このJ2クラブの偉業」を表し切ったとは言えません。やはり「大偉業」と評されるべきであり「100年先まで語り継がれる大偉業」「100年に一度の大偉業」と評されるべき出来事だと思います。

日本代表・森保監督の感想は「カテゴリーが上のチームが絶対勝つ」などという「絶対」はあり得ないんだということを、あらためて実感した、というものでした。

まさに11月に開催されるカタールW杯で置かれている日本代表の立場は、甲府と似たようなものだと思います。当ブログは日本代表の健闘を密かに願いながらも、ドイツ、コスタリカ、スペインと続く戦いには、そう多くを期待するのは禁物という気持ちになっています。

しかし指揮官が「絶対」はあり得ないんだという気持ちをさらに深めてくれたのは心強いことです。
来週のルヴァン杯決勝、そしてJリーグ残り2試合、ドラマにつぐドラマを共有したのち、カタールW杯というもう一段の筋書きのないドラマに酔いしれることになります。

鳴呼(ああ)、サッカーの世界の素晴らしさよ、感動的なことよ。



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Jリーグ最終盤に挟まる大きなイベントが横浜M、川崎Fに与える影響Part.2

2022年10月16日 07時34分26秒 | Jリーグ・三大タイトル
前回の書き込みで、12日(水)のJリーグ試合後、次の試合まで17日間の間隔が空くことで首位・横浜Mと2位川崎Fに、いろいろと微妙な影響が出るドラマ性に満ちた期間になると述べました。

この17日間、書き込んだ時は、どうして17日間も空くのか、あまり考えていませんでしたが、Jリーグ三大タイトルの残り2つの決勝が組まれていたのですね。

本日、天皇杯決勝、そして22日(土)にルヴァン杯決勝。リーグ優勝を争う2チームは、どちらのタイトルにも無縁となりました。天皇杯は広島と甲府、ルヴァン杯は広島とC大阪というカードだそうです。

広島に二冠の可能性があるということですね。広島は直近の試合に敗れてJリーグ制覇の可能性をなくしたものの、それまでは三冠の可能性を残して勝ち上がっていたことから、広島サポーターの間では横浜Mや川崎Fのことなど論外で盛り上がっていたのだと思います。

確かに二冠達成であれば、十分にニュースバリューがあります。17日間というリーグ戦中断のあいだの最大の注目は、それだということです。

ところで広島が、ここで二冠達成ということになると、Jリーグ三大タイトル獲得数も気になりますが、広島は森保現日本代表監督が広島監督時代に3度のリーグ制覇を果たしてはいるものの、天皇杯とルヴァン杯(旧ナビスコ杯)タイトルはゼロで、今回2つを積み上げても総数で5に伸びるだけで、まだまだというところです。

Jリーグ最終盤に挟まる、もう一つの大きなイベントが11月1日に発表されるカタールW杯代表メンバー発表です。

26名の枠だそうですが、海外組が多くなってきた中で、国内組はおそらく一桁、横浜M、川崎Fからはそれぞれ多くても2人ぐらいだと思いますが、それでも当落が多少なりとも心理的な影響を与えることが考えられます。

W杯代表メンバー発表が、果たして横浜M、川崎Fどちらのチームにポジティブな効果をもたらすかにも注目したいと思います。
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J1リーグ最終盤、まさかの展開になってきましたね

2022年10月13日 13時19分49秒 | Jリーグ・三大タイトル
昨日12日(水)、J1リーグの試合が5試合行われたようで、そのうち首位横浜Mが磐田、2位川崎Fが清水とそれぞれ対戦しました。

結果は、横浜M敗戦、川崎F勝利で、先週土曜に続いて、また勝ち点が3縮んだのです。先週金曜時点で勝ち点差8、当ブログも10月2日書き込み段階で「川崎F、V3への挑戦は終戦模様ですね」と嘆き、同じ日の書き込みで「王者・鹿島への挑戦者は横浜Mなのか」と逆に横浜Mを見直していました。

先週土曜、勝ち点差5に縮んだものの「まだまだマリノス圧倒的有利な状況には変わりない」と書きました。

それが勝ち点差2まで縮んできたのです。
まさかの展開になってきました。

そして次の試合が16日後の29日土曜です。このシチュエーションは、いろいろなことが絡んだ実にドラマ性のある間隔です。

まず、16日間の間隔は両チームにどのような効果や影響をもたらすか。
まず戦力の回復という点で、少し川崎Fに光明が差すかもしれせん。10月2日の書き込みでは「札幌との試合を見ていて、とても優勝を争える戦力にはなっていない」と感じました。
果たしてケガをした選手がどれほど戻れるかわかりませんが、今よりは良くなっているように感じます。

次に対戦相手という点でばどうでしょうか?
横浜Mは浦和、川崎Fは神戸です。この両チーム、どちらも当面の目標や危機のない状況にあるクラブです。特に神戸が昨日の試合に勝ち、降格圏から脱出したというのは川崎Fにとっては幸運とも言える状況だと思います。

さらに、この16日間という間隔は両チームにどのような心理的な影響をもたらすでしょうか。今日現在は、横浜Mイレブンは、いやな気分を払拭することに精一杯でしょう。16日間という間隔は、平常心に戻すに十分な時間と言えるように思います。

そうなると、残り2試合、両チームの対戦相手の因縁のようなものが明暗を分ける可能性があります。
神戸は、次節川崎F、最終節横浜Mとの対戦になっており、このチームがカギになりそうです。

川崎Fの最終節はFC東京ということで、いわゆる「多摩川クラシコ」という因縁もありそうです。

凄いドラマ性に満ちた16日間、そして残り2節ということになりましたね。
試合のない次の1週間にも何か変化がありそうで、目が離せない感じです。
また書き込みたくなるに違いありません。

では、また。


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川崎F、横浜Mと勝ち点5差、終戦模様から少し押し返したが・・・。

2022年10月09日 17時23分25秒 | Jリーグ・三大タイトル
Jリーグ31節、川崎Fが逆転勝ち、横浜Mは零敗で勝ち点が3つ縮まり5差に。残り3試合でのこういう変化は、首位に立つチームにはかなりのプレッシャーになる。

横浜Mのように、高い攻撃力を誇るチームであれば、力でねじ伏せるサッカーができる。だから、攻撃が上滑りというか雑にさえならなければ2勝は十分可能で、まだまだマリノス圧倒的有利という状況には変わりない。

川崎F、最後まであきらめない気持ちが結果に結びついたものの、次もその次も勝ち続けなければならないことには変わりない。残り3試合のうち、次の2試合で、一つでも勝ちを逃せば終戦となる。

次の両チームの試合は12日(水)、中3日だ。これは日程的に大変重要になってくる。ここで横浜Mが勝てば、あとは29日(土)まで20日近く間隔があく。

川崎Fが勝っても勝ち点差5のままであれば、この20日間を過ごす横浜Mのイレブンは心理的にかなり余裕のある状態になるが、もし横浜負け、川崎勝ちで、勝ち点差が2に縮まると、これは大変だ。
横浜引き分け、川崎勝ちだと勝ち点差が3、これも川崎の追い上げムードが増す。横浜負け、川崎引き分けでは勝ち点差が4、この場合は横浜安泰となる。

どうやら、12日(水)の両チームの試合は今シーズンの帰趨を決めることになると思う。
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王者・鹿島への挑戦者は横浜Mなのか。

2022年10月02日 13時49分41秒 | Jリーグ・三大タイトル
1週間ほど前の書き込みで「Jリーグ、今年の最大の関心は川崎のV3への挑戦」と題して期待を寄せましたが、あえなく終戦模様。

逆に横浜Mがタイトル獲得となれば、鹿島の8を追撃する5回目となる。しかも三大タイトル獲得数でも、横浜は8となり、鹿島の19個を追う2番手にG大阪とともに並ぶ。

横浜マリノスのチーム作りが継続性のある安定したものかどうか不明だが、少なくともアンジェ・ポステコグルー監督、ケビン・マスカット監督と続くチーム作りが続けばという期待はある。

もし横浜マリノスが強さを維持できれば、王者・鹿島への挑戦者になり得ると考えるようになった。
来シーズンも川崎と横浜Mから目が離せない。



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川崎F、V3への挑戦は終戦模様ですね。

2022年10月02日 13時12分27秒 | Jリーグ・三大タイトル
昨日、川崎Fが札幌とアウェーで対戦、終盤、GKのチャン・ソンリョン選手にアクシデントが発生、すでに交代枠を使い果たしたことから控えGKを出せずにチャン・ソンリョン選手が痛みをおして試合を継続、しかし札幌に勝ち越しゴールを許して敗北しました。

同じ時間に試合を行なった横浜Mが快勝したことから勝ち点差が8に開き、横浜は次節にも優勝の可能性が出てきたとのこと。

当プログが期待を寄せていた、川崎F、V3への挑戦は終戦模様となりました。川崎Fの鬼木監督は試合後「自分のゲームマネジメントのせいで試合を落としてしまった」と語ったそうです。

確かに、交代枠5人を使い切ったあとのアクシデントに対応できないマネジメントは失敗ということになりますが、それは結果論であり、交代枠を使い切る選手投入には背水の陣、退路を断つという決意があってのことで、勝負に出たものの報われなかったという意味合いが強いと思います。

当プログが札幌戦を見ていて強く感じたのは、今年の終盤の川崎Fは、とても優勝を争える戦力になっていないというのが率直な印象です。

レアンドロ・ダミアン、大島僚太選手の二枚が欠けただけで、大幅な戦力ダウンになってしまっていることを考えれば、今年の川崎Fはシーズン全体を通しても、むしろ、よく2位につけているというのが正解のようです。

川崎F、V3への挑戦は終戦、となると、気になるのは来シーズンのチーム編成です。
一つは鬼木監督は果たして続投するのかどうか、もう一つは監督が誰になるのかと、表裏一体ではありますが、どういう戦力補強をするのか、です。

Jリーグ30年の歴史の中で、一時期隆盛を誇ったクラブが急速に凋落した例が二つあります。最初の10年の初頭のヴェルディ川崎と、その10年の終盤のジュビロ磐田です。

二つとも「なぜ、そこまで転げ落ちるのか」という凋落を見せました。磐田は辛うじてJ1に復帰しているものの、今シーズン後、J2に逆戻りでしょう。ヴ川崎は低迷のままです。

川崎Fに、その道を歩んで欲しくないと願うのは当ブログだけでしょうか?
つい先日の書き込みで「鹿島に並ぶタイトル数獲得を目指せるクラブ」になって欲しいと期待したクラブです。それが、凋落・低迷の心配をするハメになろうとは・・・・。

それは、札幌戦を見ていて、あまりの戦力ダウンぶりに驚いたためです。かつて、観ているサッカーファンが目で追いきれないほどの高速パスを回して相手チームに何もさせないようなサッカーをしていたクラブが、パスの出しどころをさがしながらサッカーをするクラブになっていた驚きは、衝撃的ですらありました。

高速パスを回しながらプレーできるスキルの選手が20人も30人もいるクラブであれば、数人が移籍で抜けてもサッカーは変わらないのでしょうけれど、欧州のビッグクラブというわけにはいかない日本のクラブでは、起こり得ることかも知れません。

あとは、この戦力ダウンをどうやって盛り返すことができるかです。来シーズンの川崎Fに目が離せません。
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