「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

シリア戦、看板選手の活躍は素直にうれしいものです。

2016年03月30日 20時58分30秒 | サッカー日本代表

昨夜のフル代表、シリア戦、それこそ終わってみれば5-0の圧勝でしたね。GK西川周作選手のファインセーブや相手のミスがなかったら立場が変わっていたかも知れない試合でしたが、香川真司、本田圭佑といった看板選手が活躍しての勝利は、やはり爽快感が違います。

今朝のスポーツ紙、うまいぐあいに東京にいましたのでコンビニの店先で確認できました。報知を除く3紙が一面トップに香川をもってきました。ひさしぶりの3紙です。

それはそうでしょう。後半21分の胸トラップからの反転左足ボレー、香川真司選手の持てる能力が結果に表れた見事なゴールでしたから。

そのあと、後半41分には香川のクロスを本田圭佑が頭で押し込んだゴール、まさに看板選手2人が絡んでの得点でした。

看板選手といえば、この人も負けてませんでした。長友佑都選手、試合終了間際だというのに全速力で左サイドを駆け上がりパスを受けるとタッチライン側まで切れ込んでセンタリング、原口選手のヘディングゴールをおぜん立てしました。あの駆け上がる時のスピード、もはや試合終了間際だというのに「ワァー、なんだぁこれは」という速さでした。

まぁ、香川選手については、とにかく代表で計算できる選手になって欲しいということですよね。ひとたび持てる能力が発揮されれば文句なしのパフォーマンスですが、いかんせん、これまでは年に1回あるかないかという程度ですから。

ブラジルW杯のことはもう過去のこととして問いません。アジア最終予選でコンスタントに力を発揮して欲しいと願うばかりです。

今回、宇佐美貴史選手は結果につながる仕事ができませんでしたが、監督の信頼は揺るがないと思います。ポスト香川をめざして欲しいですね。

最終予選に向けた課題は何かといえば、それは守備陣でしょう。特にラインコントロールの統率という点は、過去10数年間で最もレベルが低いように思います。昔、ワールドカップに出て間もない時期の日本代表も、怖がってズルズルとラインを下げてしまい、オフサイドにかけて危機を回避せず、いたずらに危ない場面を何度も作っていましたが、いままた、その轍を踏んでいるようです。

ハリルホジッチ監督が自ら守備陣のテコ入れを図れるのか、誰かコーチ陣でその役を担える人がいるのか、その成否いかんでは相当危ない最終予選になるでしょう。

報道によれば、近く発表されるFIFAランキングが最終予選の組み分けを大きく左右するそうです。2組どちらに入っても1997年の最終予選と同様の厳しい道のりになるに違いありません。

私たちも覚悟して待ちましょう。

ではまた。

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サッカーの世界、次々と新しい情報を検索して知りました。

2016年03月26日 11時58分28秒 | Jリーグ・三大タイトル

当ブログを訪問してくださる方に感謝しつつ、今日は何か話題があったかな、と思い巡らす愉しみ。サッカーの世界の窓をあけておくことの喜びを感じています。

今日は、これまで知らなかったことを、次々と検索してみて驚いたという話題です。

今朝、テレビのチャンネルをあちこち回していたら、東京MXという、いわば東京ローカルのUHF局がFC東京のチーム応援番組をやっていました。

見ると、どうもトップチームではなくU-23チームのことを話題にしているらしく、しかもJ3のカテゴリーでリーグ戦を戦っているというのです。知りませんでした。

U-22日本選抜がJ3に参戦していたというのは知ってましたが、検索してみると今シーズンから単独クラブのU−23チームを年間を通してリーグ参戦させる方針に転換、FC東京、G大阪、C大阪の3クラブが2016年のJ3を戦うことになったようです。

それじゃ、J3は何チームでやってるの?ということが知りたくなり検索すると、凄いことに16チームで戦っているのですね。えぇ、そんなにあるの?、という感じでしたが、すでに2015年シーズンに13チームで戦ったのですから、私の感覚が相当古くなっていたようです。

すると今度は「じゃぁ、全国にJリーグチームは何チームあるの?、各都道府県に一つできるところまで来たの? 」ということを知りたくなり「全国Jリーグチームマップ」というキーワードで検索してみました。

すると、日本地図にJ1、J2、J3のカテゴリー別に色分けされて丸印をつけてある画面が出てきまきた。この地図にはJ1、J2、J3だけでなくJFLのチームも印をつけてあるので、現時点の全国レベルのサッカーリーグを戦っている全チームが網羅されています。

凄いですねぇ、欲しい情報がキチンとネット上にあります。この「すぐれもの」のサイトを作ってくれたのはどういうところ?、ということが知りたくなりました。すると「ultra-zone」というところで、いろいろなデータベースを紹介している中に「全画面地図」という項目があって、その中で紹介されているのです。

この「ultra-zone」、トップページを開くと、いくつかのグローバルナビの下には「サッカー」という項目が設定されていて、特にワールドサッカーのいろいろな種類の情報がわかるサイトのようです。

さぁ、「全国Jリーグチームマップ」に戻って、各都道府県でまだこの4つに該当しない県がいくつ残っているか見ましょう。Jリーグ自体が100年構想の中で、すべての都道府県にJリーグチームができることを目標にしていますから、私も毎年進み具合を見ているのです。

北から北海道・東北にはすべて揃いました。青森県にあったのかなぁ、という感じでしたが「ヴァンラーレ八戸FC」というチームが2014年からJFLに参戦してたのですね。

関東・甲信越から近畿まで見ていきますと、近畿地方に空白県が目立ちます。三重県、和歌山県、福井県がまだです。中国・四国では島根県、高知県。九州・沖縄にはすべてあります。

こう書きながら、1年前の今頃のことを思い出しました。東京・平河町の都道府県会館の地下通路にある各県のPRパネルコーナーが、3月のJリーグ開幕に合わせて1ケ月間、わが県のJリーグチーム紹介という企画を打っていたのです。昨年3月28日の書き込みでは、その写真を何枚か載せながら紹介しました。

それを改めて見直しましたら、今回空白県になっている福井、高知、和歌山のチームの写真が載っていました。チームは頑張っているけれど、JFLまでは勝ち上がれていないということになりますね。

つまり、「空白県」と紹介するのが正しいのではなく、なかなか全国のカテゴリーまでたどり着けないでいる地域というのが正しいようです。ただ、各カテゴリーにもチーム枠がありますから、どこかのチームが昇格を果たせば、どこかのチームが地域リーグに落ちてしまうという悩ましさもあります。

Jリーグチームとして、スタジアムの条件や会社組織としての条件を満たすこともハードルとして残っていますので、やはりまだ、全国すべての都道府県にJリーグチームが生まれるのは先のことかも知れません。

次に知りたくて検索したキーワードは「ファン・ウェルメスケルケン・際」です。今朝のテレビでもちっと見ましたが手倉森監督率いるリオ五輪代表がU-23メキシコ代表との試合に勝ったというニュース、ネット記事を読んでいましたら「初招集のファンウェルメスケルケン際(ドルトレヒト)を右サイドバックで起用」という文言が出てきました。

誰この選手?です。ドルトレヒトだって初耳です。検索すると、オランダ人の父と日本人の母を持つ21歳で、中学、高校時代はヴァンフォーレ甲府の下部組織に所属していたとのこと。ドルトレヒトはオランダ二部リーグで戦うチームだとわかりました。

今回は五輪代表がポルトガルに遠征した関係でファン・ウェルメスケルケン・際選手を初招集したとのことで、手倉森監督はすぐ使ったわけです。いいですね、手倉森監督のこのこだわりのなさ、実にフラットに選手を見てます。オランダの二部でやってる選手だろ、などと軽く見たりしません。

というわけで、結局今回も長い書き込みになりました。読んでくださる方が、長くとも楽しんでくださると勝手に信じてます。

また、スミマセンが下のブログランキングバナーのクリック、よろしくお願いしますね。

 

 

 

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フル代表、世代交代サバイバルのゴングがなりましたぁ。+クライフの死

2016年03月25日 12時40分13秒 | サッカー日本代表

昨日、PV30,000回、訪問者数15,000IP到達御礼の書き込みの最後に、「人気ブログランキング」と「日本ブログ村」のバナーのクリックも、よろしくお願いします。と書き添えたところ、訪れてくださった方が、こぞってクリックしてくださったようで「日本ブログ村」では、いきなり第10位にランクアップしました。

10位といったら大変なものです。ちょうど10位までが、いわゆる1ページ目に表示されるんです。お読みいただいた皆様、本当にありがとうございます。また、書く気持ちと手にパワーをいただきました。

調子にのって、というわけではありませんが、昨夜は久しぶりの日本代表ゲームがありました。私はいまNHK-BSを見れない関係でこれも久しぶりに民放を見ました。(理由の大部分はCMがあるかないかの差です)

昨夜も相変わらず、打てども打てども空砲ばかりとか、ワンタッチパスが何回もつながったといってもバイタルエリアまで進まないパス交換だったとか、かのセルジオ越後さんの論評のエジキになりそうな場面が多い試合でした。

さっそく今朝のネットコラムでは、長谷部、長友、吉田麻也らのベテラン勢を並べた布陣に対する辛口コメントも見られましたが、私は4ケ月ものブランク後の落とせない試合という状況では、特に守備陣に計算できる人間を配するのが常道だと思います。

私はむしろ、ハリルホジッチが「いよいよ世代交代のサバイバルに入りますよ」とゴングを鳴らした試合だと見ました。

今回の出場メンバーそして登録メンバーを見ただけでも明らかです。前線の金崎、原口がスタメン、ベンチに宇佐美、中盤からDFでも酒井宏樹がスタメン、ベンチに山口蛍、昌司源、このほか今回は招集から外れている選手の中にも、海外組に大迫、武藤、国内組にも柴崎岳そして五輪代表でブレイクしつつある浅野琢磨ら、ひしめいています。

それにしても、つくづく、なでしこ・佐々木監督との差を痛感します。常識的には、やはり長丁場を見据えて若手を引き上げながらチーム作りを進める。その中で勝ち抜いていくのが監督の手腕ということだと思います。

世代交代を図らずに勝利を求めようとするのは、監督としてリスクをとらずに成果を得ようとしたことになります。まぁ、潔く辞任した方のことを蒸し返すのはフェアではないかも知れませんが、ハリルのスタンスが普通の監督さんのスタンスですと、お分かりいただくための比較事例です。

ハリルホジッチ監督は、勝負に厳しい人だと思うし、それを選手にも求める人だと思います。チーム作りに競争意識は不可欠ですから、昨夜、宇佐美選手に出番がなかったのも、一種の仕掛けです。

今年1年を通じて、世代交代のサバイバルが続くでしょう。そういう意味で昨夜はハリル監督がゴングを鳴らした試合だと見ました。

今年12月の段階では、ロシアW杯アジア最終予選はまだ道半ばです。けれども、ある程度の世代交代が図られ、来年に持ち越される残りの最終予選を戦うメンバーが見えてこなければ、なでしこ同様、フル代表にもロシアW杯の道は開けないでしょう。

今年暮れまでに、宇佐美、原口、大迫、武藤、浅野、山口蛍、柴崎といった選手がスタメンを競うようになっていなければ次の時代はこないという意味でもあります。

この話題は以上です。

今朝は、もう一つビッグニュースが飛び込んできました。ヨハン・クライフの死です。まだ68歳の若さだそうです。驚きました。私と同世代なんです。

20歳台ぐらいまでの皆さんですと、68歳は十分に「年寄り」に思えるでしょうけれど、同世代になった私にすれば、死ぬ年頃っていつ? と聞かれれば「まだ先でしょう」と答えます。80歳を超えれば「あぁ、もうしょうがないね」と思いますが、70にならない歳で亡くなれば「早いよなぁ、まだ若いよなぁ」と思うわけです。

クライフはベッケンバウアー、日本では釜本さん等と同じ時期の選手として語られることが多いので、もっと年上かと思っていました。

私は、クライフは、サッカーがカラー映像に乗る時代、しかもカラーテレビが普及した中で生まれた最初のアイドル的スーパースターだと思っています。ベッケンバウアーの時代まではまだカラー映像に乗る時代ではなかったと思います。

カラーテレビの中で、あの鮮やかなオレンジ色のユニフォームがまさに「空飛ぶオランダ人」的な活躍をする、アイドルになるのは必然だったと思います。

クライフが偉大なのは、選手としてだけではなく、バルセロナの監督としてもサッカーに新しい時代をもたらしたことでしょう。

クライフの次のスーパースターであるマラドーナが、選手以外の部分でその栄光を傷つけてしまっているのとは対照的です。

いまや「バルサイズム」と言われ世界のサッカーファンの誰もが知るクラブスピリットとサッカー哲学は、クライフが創始したわけです。サッカーの歴史がこの先100年語り継がれることは間違いないと思いますが、ヨハン・クライフの名は、その中でひときわ輝く巨星であろうと思います。

サッカー関連番組は、しばしクライフの死を惜しみ、さまざまな追悼番組を組むことでしょう。一つでも二つでも見たいものです。

今日は、日本代表のことに加え、クライフのことにも触れましたので、また長くなりました。お付き合いいただき、ありがとうございます。懲りずにお願いですが、下のバナークリックもよろしくお願いします。

では、また。

 

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PV30,000回、訪問者数15,000IP到達御礼

2016年03月24日 11時09分38秒 | ブログ

当「サッカー文化フォーラム&アーカイブス」夢追い人のブログ、開設から545日で、PV30,000回、訪問者数15,000IPに到達しました。

訪問してくださった皆さま、ページを開いてくださった皆さま、厚く御礼申しあげます。

さる3月1日の書き込みでは『「サッカー文化フォーラム&アーカイブス」夢追い人、しばし活動休止です』とお知らせしました。

今朝のNHKローカルニュースで昨日からナビスコカップのグループリーグが始まったことを知りました。やはりサッカー情報を常にウォッチしてきた生活を離れると、想像以上に情報過疎の世界にいるようです。

情報過疎の生活が長引けば、このブログで書けるテーマも、おのずと少なくなってくるのではと思います。

かといって、書き込みを減らそうとは思っていません。やはり、このブログを見にきてくださる方がいればこその書き込みです。

前回の広島・森保監督のことのように、少ない情報の中でも、いろいろと思いを馳せることができます。これからも、自然体で書き続けていきたいと思います。

そして、いつの日か、また『「サッカー文化フォーラム&アーカイブス」夢追い人としての活動再開です』とご報告できるよう、あきらめずに繋いでいこうと思います。

どうぞ、これからも応援よろしくお願いします。そして、このあとについている「人気ブログランキング」と「日本ブログ村」のバナーのクリックも、よろしくお願いします。

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NHK番組「ここから」に広島・森保監督

2016年03月21日 11時05分30秒 | Jリーグ・三大タイトル

今朝、NHK総合朝6時台で「ここから」という番組をやっていた。平日が祝日になった日限定の番組だと思う。

今朝取り上げた人は広島・森保監督だった。ラッキーなことだ。以前「いずれ森保監督の人となりを紹介した本が出ると思うので楽しみにしたい」と書き込んでおいたこともあり、本ではないにしても関心をもって見た。

私自身、番組を反すうする気持ちと、ご覧になれなかった方のためにあらすじを紹介する気持ちで内容を書いてみたい。

高校時代、全国的には無名の選手だった森保選手のもとを、サンフレッチェ広島の前身チーム・マツダでスカウトを担当されていた今西和男さんが訪ねてきたという。

今西さんは森保さんに「足が速いわけでもない、テクニックに優れているわけでもない、身体能力に恵まれているわけでもないキミだが、いいところは視野が広いところだ。周りをよくみてプレーしている。そこに自信をもって努力していくといい」と話してくれたという。

森保さんは、この体験から「その選手が持っているいい面、個性を引き出してやり伸ばしてやること」を、その後の指導者としての信条に据えたという。

いま森保監督の「個性を引き出す」指導のもとでメキメキ力をつけているのがFWの浅野琢磨選手。森保監督は浅野選手の「ゴールに向かい、シュートを放つ」という部分を高く評価して、「少々結果がでないからといって、そのスタイルを崩したりせず、続けるように」と指導したそうだ。その結果、浅野選手は五輪代表でも重要な働きができるほどに成長している。

もう一人、指導者としての森保さんの信条に影響を与えた人、それはハンス・オフト監督。森保さんがマツダに入団してからオフト監督の指導を受けた。

オフト監督から学んだ信条は「コミュニケーション」、オフト監督は厳しかったけれども、選手が納得できる形でコミュニケーションを図る人だったと振り返る。

監督の立場となれば、選手とは一定の距離を置くことも必要な中、いかに自分の方針を理解してもらい選手に最大限の力を発揮してもらうか、森保さんは「自分が伝えたいことが選手の中にスッと入っていくタイミングを見ることに心がけている」と話していた。

今西さんも、オフトさんも日本サッカーに多大な貢献をした指導者だ。その二人から指導者として最重要ともいえる信条を学び取った。

人間誰しも、学び取ることすら難しい、せっかく素晴らしい指導者から薫陶を受けても、なかなか自分のものにできない。

仮に自分のものにできても、それを今度は自分の仕事の中で、どう発揮していくか、次の難関だ。自分という人格が他者との関係性で、どう折り合いをつけながら自分の方針を貫いていくのか、言うは易し行うは難しだ。

そして、最終的に「結果を出す」というところまで持っていけるのは、大変な力量と言わざるを得ない。森保監督の人となりが結果を出せる指導者にふさわしい器量と資質を備えているのであり、凡人の域をはるかに超えたものなのだ。

Jリーグ監督として3回優勝した初めての監督になった森保監督、私はもっと優勝して欲しいと思っているし、その実績をひっさげて日本代表監督に文句なしで推挙されて欲しいと思う。

そしてワールドカップでも新しい歴史を作って欲しい。そういったことを託せる監督ではないかと思っている。

もう一つ、私がひそかに期待していることがある。それは、今西さん、オフト監督、森保監督という広島の指導者像の系譜を引き継ぐ人物としての青山敏弘選手の将来だ。

選手としてJリーグMVPという頂点を極めた青山選手。指導者としての器量や資質は選手のそれとは別物だが、森保監督が青山選手をキャプテンに据え、その結果MVPに輝いたのは決して偶然ではなく、森保監督が彼の資質を見抜いた結果であろうと考えるのが自然だ。

青山選手が指導者として広島を引き継ぐとしても、あと10年ぐらい先だと思う。でもサッカーを愛する者としての楽しみもそこにある。

 

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なでしこジャパン佐々木監督、勝負の世界に生きる難しさ

2016年03月05日 13時37分44秒 | サッカー・ユース年代、女子
なでしこジャパンのリオ五輪出場が絶望的になった。NHKさんは地上波ゴールデンタイムに放送するという気合の入れようだったが、完全に裏切られた気分だろう。

これから佐々木監督に対する風当たりが強くなるだろうが、監督自身は淡々と身を引くに違いない。勝てば官軍、負ければ賊軍。

今回のアジア予選敗退、それは直前に絞り込んだ20名の登録メンバー選考の段階で、針が敗退に振れたといえる。

出場権獲得が絶望的になった今書くのは後付けのそしりを免れないが、正直、私は20名の選考結果を見て「こりゃダメだ」と思った。

つくづく思うのは「過去の成功体験を否定する難しさ」と「引き際の難しさ」だ。

佐々木監督の目から見れば、ふるい落とした選手たちは、まだまだ厳しい試合経験が足りないと映ったのだろう。しかし、若手は伸びていく一方、ベテランの力は落ちていく。

昨年のW杯も決勝まで駒を進めた経験値の高い選手たちに対する信頼は絶大なものだろう。けれどもライバル国の選手たちとの相対比較で言えば、ライバル国の選手たちは世代交代などで伸びていて、我がなでしこたちは同じメンバーであっても力は衰えている。その力の差は、どこかで交差する可能性が必ずある。

力の差を交差させないようにするには、こちらも若手への世代交代を図り、いわゆる底上げしなければならない。それをしなかった今回、ものの見事に力の交差が起こった。勝負というのは相手のあることで、その力関係は相対的なものだ。相手も力が上がったり落ちたりする。こちらもそれは同じだ。

チーム作りというのは、経験豊富な選手の力も必要だが、大舞台を経験する毎に伸びていくような勢いのある選手も必要なのだ。

経験値、経験値といって、いつまでも世代交代しなければ、育つものも育たなくなるばかりか、次の数年間は、なでしこ全体の力がガクンと落ちる時期を作ることになる。

育てながら勝つ難しさがあるのは確かだが、監督自身が世代交代を図れない場合、通常は監督交代によって図られる。

日本協会は、多少の世代交代は図ってくれると思って続投させたと思う。まさか、これほど世代交代をせず、過去の成功体験にしがみつくとは思わなかっただろう。それもまた協会の見通しの甘さと言われてしまう。

佐々木監督の引き際という意味では、晩節を多少汚して引くことになる。五輪本大会で十分な結果が残せない可能性ぐらいは想定していただろうが、まさか本大会出場権を失ってしまうとは思わなかったのではないか。

誰しも、そんな可能性を感じて監督続投を引き受けたりはしないだろう。それが引き際の難しさというものだ。

引き際という点では、同じなでしこジャパンの澤穂希選手の引き際の鮮やかさと好対照をなすことになった。

もはや、なでしこジャパンの絶対的レギュラーとは言えなくなった澤選手だが、今回、敗退が決定的となって「やはり澤選手がいなかったからではないか」という声が相当あがることだろう。

今回、五輪出場権を逃したからといって、佐々木監督が日本サッカー史に刻んだ燦然と輝く業績は少しも価値が下がるものではない。どのチームにも浮沈はつきものなのだ。

むしろ、日本協会としては、さきほど述べたように、このあと数年間落ち込むことが必至のレベルをどの程度の落ち込みで済ませられるか、そのリカバーに全力をあげなければならない。

幸いリトルなでしこには、2014年U-17世界選手権に優勝した世代がいる。常識的に考えれば次の監督の仕事は、この世代をどうフル代表に引き上げ育てるかであろう。

1999年、ワールドユース決勝まで進んだゴールデンエイジ、小野伸二、稲本潤一、高原直泰らの世代を当時のトルシエ監督は大胆に引き上げ2002年W杯の主力にした。すでに日本サッカーにも手本にできる歴史がある。

なでしこジャパンを取り巻くアジアのレベルの高さ、今回、あらためて思い知った。豪州も中国も前回オリンピックには出場できなかったチームだ。明日は我が身ということだったのだ。

あと2試合の戦い方が非常に難しいとは思いますが、出場権うんぬんを抜きにして悔いのないように戦っていただければと思います。

宮間キャプテンはじめ選手の皆さん、私たちは最後まで応援します。
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「サッカー文化フォーラム&アーカイブス」夢追い人、しばし活動休止です。

2016年03月01日 21時03分25秒 | サッカー文化
先週、2016年シーズンのJリーグがスタートしました。

昨シーズンまで23シーズン、変わることなくJリーグ全試合の録画収録、スポーツ紙の1面掲載日のストック、サッカー関連番組の可能な限りの録画収録などを続けてきましたが、今回のシーズンインに際しては、録画収録なし、スポーツ紙のストックなし、サッカー関連番組のチェックなしでした。

Jリーグ完全放送を行っているスカパーさんには、毎年、この時期に何らかのチャンネル加入手続きをしてきましたが、今年は、つい先日、たった一つ残していた「日テレG+」のチャンネル契約終了連絡を行ない、スカパーさんの契約は基本契約のみとなりました。

スカパーさんの電話口に出られたオペレーターの方から「15年間の長きにわたりスカパーを視聴いただきありがとうございました。お差支えなければチャンネル契約をお辞めになった理由をお聞かせいただけませんか」という質問をいただきました。


「15年の長きにわたり」と付け加えていただいた点は、単なるマニュアルどおりの対応とは違って感心しましたが、私からは「スカパーさんが発足してから15年ということなんですね、私は23年前にJリーグがスタートした当時のSport-i当時からの契約ですので、私の中では23年間のお付き合いです」と話したら、いまひとつピンとこない感じでした。

それでも私はこう続けました。「23年間続けてきたJリーグ視聴を終了するという歴史的なご連絡です」

オペレーターさんは「そうですかぁ」といった程度でしたが、私にとっては万感の思いを込めた歴史的な連絡でした。

少なくとも、皆さんに発信し続けてきた「サッカー文化」としてのJリーグの試合放送と関連するサッカー番組収録を続け100年先に繋いでいきますということを、途切れさせたわけです。

これまで蓄積してきた23年間の情報・記録は保存していますが、24年目以降何年途切れるかはわかりませんが、記録は保存されません。それだけは確かです。

私が今回こういう決断をした理由の一つに、かの、日本サッカー界のレジェンドジャーナリスト・賀川浩先生がおっしゃってくださった至言があります。

2年前に神戸をお訪ねした私に対して賀川先生は「いまはもうデジタルの時代、ネットの時代なので、単純な記録はあまり重要ではないと思う。デシタル以降の記録はネット等で何とか手に入るようになったから・・・。けれども以前のアナログ時代の記録は残しておかないと、あとあと調査研究しようにも手がかりがない。そういう意味であなたの取り組みは大変意味がある」とおっしゃいました。

私は、先生のこのお話しの中で「デジタルの時代、ネットの時代なので、単純な記録はあまり重要ではないと思う。」という点に心を奪われました。賀川先生は記録の保存ということの、時代的意味を私に教えてくださったのです。

この言葉をお聞きしていたからこそ、今回、私は録画収録作業を途切らせても大きな後悔にはならないと考えたのです。

それでも、私としては、ずっと手掛けてきた作業ですから、私自身に大きな変化がなければ、24年目のシーズンも続けていたことでしょう。

なぜ、辞めることになったかといいますと、3月末で現在収入を得ている仕事が終了するため、4月以降の新たな仕事として、東京都内ではなく山梨県の河口湖で観光客相手のちいさな店を始めることにしたことから、単身赴任のような生活に変わったためです。

もはや一日のほとんどを店の仕事に費やす生活に変わったため、2月27~28日のJ1リーグ9試合は1試合もテレビ観戦できませんでした。まさに24年目にして初めての経験でした。

それから、1999年シーズン途中まで進んでいた、サッカー関連映像ビデオのHDD化作業も、昨年10月以降ストップしています。心配なのはビデオテープのカビ発生です。このあと、どれぐらいの期間中断するかわかりませんが、消滅まではしないでしょうから、気持ちと時間の余裕ができたら再開したいと考えています。

これまで、このブログの書き込みで、私の記録保存の取り組みに賛同してくださる方が申し出てくださることを期待してきました。それは、これからも変わらずに期待しております。どなたか取り組みを手助けしてくださる方がおられましたら、ぜひご一報ください。よろしくお願いします。

このブログの書き込みは、これからも続けていきたいと思います。
折しも、サッカー界は変化の時を迎えていますね。FIFAもJFAも新体制になります。メッシ・クリロナの時代ももうまもなく終焉でしょうし、日本代表も世代交代の時期が来るでしょう。サッカー界全体が、明らかに次の時代に向かっていく変わり目の時だと思います。

そんな中で、私も節目の時を迎えたことになります。
では、また。





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