「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

湯郷ベルの宮間あやと、ノジマステラの田中陽子が入れ替わった、この秋。

2016年11月20日 20時41分56秒 | サッカー選手応援
ロシアW杯アジア最終予選を戦う日本代表の行方に一喜一憂していた11月、なでしこジャパンのメンバー絡みで、二つのニュースが報じられました。

一つは二部リーグで「ノジマステラ神奈川相模原」が一部昇格を決めたというニュース。もう一つは、すでに二部降格が決まっていた「湯郷ベル」から宮間あや選手が退団するというニュースです。

ノジマステラには、今後なでしこジャパンを牽引するであろうと嘱望されている田中陽子選手がいます。

一方の湯郷ベル、長年、なでしこジャパンの中心であり、チームを象徴する宮間あや選手。

この「なでしこジャパン」の新旧の旗手が、この秋、奇しくも一部、二部に入れ替わる形で交差したのです。

女子サッカー史に刻まれる出来事でしょう。

ノジマステラと田中陽子選手のサクセスストーリーはBS-TBS「裸のアスリートⅡ」でも紹介されました。

片や湯郷ベル、私は、この欄で以前から「湯郷ベル」に一体何があったのか誰か教えてください、と訴え続けてきましたが、とうとう宮間選手が退団するところまで来ました。

宮間選手が退団を決意したのですから、もはや、どうにもならない組織になってしまったと、私は確信しています。

なぜなら、宮間選手は誰よりも「湯郷ベル」に恩義を感じている選手であり、そうした恩義を、そう簡単にソデにする選手ではないことを確信できるからです。

にもかかわらず退団を決意しました。そして彼女は何一つ語らず去っていきます。それは、彼女が「おんなサムライ」だからです。

これで、湯郷ベルは「なでしこサッカー界」から、いつの間にか消えていく存在となるでしょう。

一方のノジマステラ。決して田中陽子選手だけがヒロインではありません。DFで日本代表にも選ばれた高木ひかり選手の加入も大きかったでしょう。それでも、2012年、U-20女子W杯で見せた田中陽子選手の活躍は、その後の彼女の飛躍を思い浮かべるのに十分なものでした。

それから3年、INAC神戸でなぜか出場機会を得られなかった彼女が、二部ノジマステラに移籍する決断をしたのは、大きな賭けだったに違いありません。

しかし、彼女はチームメイトとともに、その賭けに勝ったといえます。おそらく、彼女は、ともに喜べるチームにいることの幸せを痛感しているに違いありません。

かつて、そのような思いでミニクラブを率い、なでしこリーグ一部で常に優勝争いにも絡んできた宮間あや選手の湯郷ベル。

その二つのチーム、そして中心選手の二人が今年、一部と二部に入れ替わる形で交差したのも、何かの巡り合わせかも知れません。

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ハリル監督、よくぞ決断しました、世代交代⑤21;28現在

2016年11月15日 21時28分14秒 | サッカー日本代表
試合が終わりました。1点は返されたものの第一関門突破です。NHK-BSの放送陣は「2点差で勝てれば・・」としきりに話していますが、点差とか内容とか今日は問題ではなく、勝利することが最優先。

これで私が一昨日「勝てる確率はかなり高いと思っています」と繰り返したことが確かめられました。

キャリアのピークに近づきつつある選手たちで構成すれば、日本代表はまだまだ大丈夫なんです。これでハリル監督は、今後使っていくべき選手たちが明確になったことと思います。

それにしてもハリル監督はよく決断しましたよね。正直、私はここまでのことができる監督とは思っていませんでした。

オマーン戦の前までは「どうせ経験を買うとかなんとか言って世代交代には踏み切れないのだろう」と思っていましたし、だから監督交代、後任を誰にするというような話ばかりしたわけです。

これで年を越します。次の試合まで4ケ月、私は今回呼ばれなかったプラチナ世代に檄を飛ばしたいと思います。清武選手、大迫選手、原口選手、山口選手だけでは足りるはずないのです。

今日だって久保選手を起用したように、まだちょっと力不足かもと思っていてもカードが足りなければ使わざるを得ません。

宇佐美貴史選手、宮市亮選手、武藤嘉紀選手、小林祐希選手、柴崎岳選手、昌司源選手、キャリアのピークの坂をひたすら上り続けているはずのこれら選手たち、誰一人として今日のピッチにたてていません。

彼らが割って入らないことには、年明けの後半5試合もおぼつかないことになります。これから4ケ月間、ひたすら彼らの奮起を促すことになります。

せめて半分でも割って入って欲しいところです。世代交代は、まだまだ緒に就いたばかりです。それにしてもハリル監督さんヨ、もう少し選手をよく見る行脚を熱心にやって欲しいものです。大迫選手の見極めがオマーン戦になってやっとできた、というのでは、あまりにお粗末です。

監督に進言できるコーチ陣の構成にも問題があるのかも知れません。協会さんヨ、なんとかしてください。また例によって「勝てたから、まずはメデタシ、メデタシ」じゃぁ困ります。

とにかく時間は待ってくれません。手当すべき時に手当しないと手遅れになることは皆さんが一番よくわかっているはずです。
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ハリル監督、よくぞ決断しました、世代交代④21;10現在

2016年11月15日 21時11分59秒 | サッカー日本代表
後半35分、長友、本田、香川も絡んで、一番豊富な運動量を誇った原口が決めて2点目。実に理想的な追加点。

ハリル監督っ。どうやら続投の気配がしてきましたね。まだ油断大敵ですけど。
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ハリル監督、よくぞ決断しました、世代交代③20;55現在

2016年11月15日 20時56分07秒 | サッカー日本代表
後半19分、清武弘嗣選手に代わって香川真司選手投入、これでハリル監督の命運が決まります。この采配の是非が試合終了とともに決まるからです。

本田と香川、まさに、この数か月、物議をかもしてきた二人です。ハリル監督の起用に応えるも応えないも二人次第です。

応援しましょう。日本代表の勝利を。
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ハリル監督、よくぞ決断しました、世代交代②20:40現在

2016年11月15日 20時44分13秒 | サッカー日本代表
前半終了して1-0、ひとまずハリル監督、決断してよかったでしょう。
そして後半、久保裕也選手に変えて本田圭佑選手投入、久保選手も悪くはなかったですが、それより本田選手のプライドに火をつける効果が期待できます。

あとは疲れてきた時間帯でのディフェンス。
サウジの狡猾なプレーの罠にはまらないように願うだけです。
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ハリル監督、よくぞ決断しました、世代交代①19;50現在

2016年11月15日 19時44分29秒 | サッカー日本代表
いよいよ大一番、サウジ戦が始まりました。
ハリル監督、よくぞ決断しました。
本田圭佑選手、岡崎慎司選手、香川真司選手を外しての布陣、久保裕也選手を入れて、とても座りのいい形ができました。

前半15分まで見ていますが、ずいぶんいい流れの試合になっています。
今回は、試合の経過とともに2~3本書き込みたいと思います。
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ハリル監督がやっと世代交代に動きましたけど、本物かどうか・・・。

2016年11月13日 10時37分53秒 | サッカー日本代表
一昨日、11月11日、オマーンとのテストマッチ、ハリル監督がやっと世代交代に動いたかと思われる布陣で臨みました。

最前線に大迫勇也選手、サイドに齊藤学選手、トップ下には清武弘嗣選手、ボランチに山口蛍選手、両サイドバックに酒井宏樹選手、酒井高徳選手、センターバックに丸山祐市選手、実に7人もの南ア組でない選手を並べました。

これに本田圭佑選手のかわり原口元気選手を入れれば、世代交代完了です。ボランチの長谷部誠選手とセンターバックの吉田麻也選手は外さなくてもいい選手でしょう。

これでサウジアラビア戦に臨めば、勝っても負けてもハリル監督続投で構いません。明確な世代交代の意思を見せての結果であれば、次につながります。

サウジ戦に負けると、自動出場権獲得の2位以内がかなり厳しくなります。でも私は、この布陣で臨めば負けないと思っています。悪くても引き分け、勝てる確率はかなり高いと思っています。

オマーン戦でよかったから、という短絡的な考えからではありません。考えてもみてください。清武選手こそ出番が少なくなりましたが、大迫選手、原口選手はブンデスリーガの押しも押されぬレギュラーです。齊藤学選手、山口蛍選手は国内組とはいえ、高い能力は誰もが認めており、経験も豊富です。

もはや大一番に臆するような年代ではなく、W杯本番でもっとも活躍できる年代であり、選手としてのピークを迎えている選手たちです。

私はこのプログで何度も書いていますが、どんな選手でもキャリアのピークに向かって勢いよく成長していく時期と、キャリアのピークを過ぎて力が下り坂になっていく時期を迎えるのです。

本田圭佑選手、長友佑都選手、岡崎慎司選手たちは、確かにこれまで日本代表を引っ張ってきた経験豊かな選手たちですが、この選手たちの力と、さきにあげたキャリアのピークを迎えつつある選手たちの力は、必ず交差して逆転する時期が来るのです。

私は10月に入る前から「いま世代交代を図っておけば、十分間に合います」と主張してきました。代表監督になる人は、その見極めが大切な仕事です。

少なくとも、今回の最終予選がスタートした9月から10月の2ケ月間、監督は、キャリアのピークに向かっている選手たちの力をよく見ることなしに「経験豊かな」という理由だけで、所属チームでベンチを温めることが多いベテラン選手を起用してきました。

今回、ハリル監督は大迫選手の活躍を見て「流れの中から点をとれる選手を探していた。いい候補が見つかった」と話したといいます。このコメントを聴いて私は「ホントかいな」と思いました。

あれほどサッカージャーナリストが「大迫がいい」「大迫は成長している」と推奨してきたのに何も情報収集していなかったのかと。それとも、それ以前の情報をもとに、大迫選手に対する評価をかなり低く設定して、情報収集の対象にしなかったのではないかと思うようなトンチンカンぶりです。

さて、来週15日にはサウジ戦です。ハリル監督はどういう先発メンバーで行くでしょうか。今回、ハリル監督は本田圭佑選手にかなり厳しい評価を下したらしいです。それはそうでしょう。試合に出ていない本田選手ですから、さすがに流れについていけなかった感じですし、ダイナミックさが影をひそめていました。

サウジ戦のスタメンチョイスメンバーがハリル監督の今後の命運を左右すると思います。そのことをハリル監督が認識してチョイスするかどうかです。

私が考える布陣は、10月8日の書き込みでも少し触れましたが、前線から大迫、2列目に左から齊藤、原口、清武、ボランチに長谷部、山口、両サイドバックは両酒井、センターバックは吉田麻也、パートナーはハリルにお任せ、GK西川です。

2列目に齊藤、原口、清武と並べたところが特徴です。清武は右サイドというよりは真ん中よりです。齊藤はタッチラインからエンドラインに向かって仕掛けるタイプ、原口はサイドから中央に切れ込むタイプです。

清武が中寄りにポジションをとることで空く右サイドをボランチと酒井宏樹がケアすることになります。

あまり戦術的なことに立ち入らない主義の私ですが、ハリル監督を見ていると、どうしても世代交代の布陣に話がいってしまいます。

サウジ戦、もしハリル監督が、南ア・ブラジル4人組(本田、長友、岡崎、香川)の一人でもスタメンに使ったら、即退陣です。使わなかったら負けても続投でいいです。私は負けないと確信しているからです。
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また一つ「Jリーグオリジナル10」の灯、名古屋が消える。

2016年11月03日 20時12分38秒 | Jリーグ・三大タイトル
また一つ「Jリーグオリジナル10」の灯、名古屋が消える。
実はこのタイトル、さる7月25日の書き込みのタイトルです。この時は最後に「?」マークがついていました。

残念ながら、今日、「?」マークがとれてしまいました。

今年のJリーグ最終節、残留もあり、降格もありという中での試合、名古屋は勝てなければどうしようもない位置で試合に臨んだわけです。

前節の神戸戦の敗戦はまだしも、降格が決まっている湘南に道連れにされたのですから、惜しくも・・・などとは言えない結果です。

さっそく名古屋の久米社長という人が試合直後に謝罪挨拶をして「J2に落としたことは、私の人生は一代で終わりますけども、名は末代まで残る。名古屋を落とした社長は誰だ、久米だと。オリジナル10のメンバーでこれまでJ2に落ちていなかった名古屋を落としてしまったことは末代までの恥だと思っています」と述べたニュースに接しました。

久米社長の謝罪はそのとおりだと思います。
けれども、降格が決まったいま、それを認識するのではなく、7月下旬の段階、私が指摘した段階で、こうなった場合の厳しさを認識して手を打って欲しかったのです。

7月25日の書き込みで、私はこう書きました。
「今月中に名古屋の監督交代が決まらなければ、残留は難しいのではないかと思います。やはり物事には潮時とかリミットといったものがあるわけで、その最後の時期が「いま」ではないかと思うのです」

結局「まだ大丈夫」などという勝負の世界の厳しさを甘くみている認識が、こういう結果を招くのです。

久米社長は「J2に落として逃げるようにして出ていくのもどうかというのはあります。少し、自分自身の中で考えたい」と話したようですが、それは違います。

人心一新、一から出直しというのが組織再生の常道です。進退伺いなどではなくキッパリと責任をとるという姿勢こそが唯一の道です。

こうなってしまっては、引くも地獄、進むも地獄です。末代までの恥を受け入れなければ名古屋グランパスというチームの将来はありません。

運命の分岐点は7月末でした。それを1ケ月も先延ばしにしたのですから、潮時を逃してしまったのです。

およそプロサッカーの世界に身を置く人ならば、1試合の中でさえ試合の流れというものがあり、自分たちに流れがあるうちに点をとれないと、次第に相手に流れがいって思わぬ形で失点して、強豪でさえ足をすくわれることがあることを、知りすぎるほど知っています。

ですから、組織を預かるリーダーたる人は、決断の内容(方向性)もさることながら、決断の時期(タイミング)を誤らないということも資質として重要だということです。

まぁ、降格したことについては、これぐらいにして、来シーズン1シーズンで戻ってこれるかどうか、ヴェルディ川崎(東京)やジェフ千葉のようにJ2が定位置になるか、J2に陥落しても1年ですぐ戻ってこれるかどうかです。

1年ですぐ戻ってきたチーム、浦和、広島、G大阪がそうです。どうです。いまや毎年のように優勝争いに絡む強豪チームに脱皮しています。降格経験を糧にしているといえます。

オリジナル10の中で、こうも明暗を分ける降格したシーズンのありよう。これはもう選手のみならずフロント、スタッフ、サポーター全てが心を一つに厳しい1年間に向き合わないとダメだということを示しています。

名古屋が「あの1年があったからこそ、いまがある」と言えるように蘇ることを祈るばかりですが、7月25日の書き込みでも指摘した「名古屋グランパス独特の緩さ」がなくならない限り、厳しいかも知れません。

さきほど紹介した久米社長の挨拶「「J2に落として逃げるようにして出ていくのもどうかというのはあります。」という物言いも「名古屋の緩さ」を象徴していると思います。

繰り返しますが、今回の書き込みは、ほとんど7月25日の繰り返しです。その時のほうが、よほど熱く語っています。なぜなら「後悔先に立たず」だからです。興味を持たれましたら、ぜひ7月25日の書き込みを読み返してみてください。

最後に、皆さんに一つクイズを出しましょう。
「Jリーグオリジナル10」とは、どのチームでしょうというのが問題ではなく「その10チームのうち、今シーズンを終えて、まだ一度も降格していないチームはどこでしょう」という問題です。

ヒントを申し上げます。いわば引き算のヒントです。さきほど書きましたように、J2が定位置になってしまったヴェルディ川崎(東京)やジェフ千葉、1年ですぐ戻ってきた浦和、広島、G大阪、そして今年J2で戦っている清水と降格が決まった名古屋、これで7チームです。これがヒントです。

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