「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

サッカーシーンを彩るアンセムの話2題

2022年04月18日 18時20分47秒 | サッカー文化
当方が運営しているwebサイト「サッカーの世界へようこそ」では、さまざまな切り口でサッカーの世界の素晴らしさをご紹介していますが、その中で当方が保有している膨大な映像記録を紹介している「データパビリオン」というページがあり、1993年のJリーグスタート以降の試合映像データも紹介しています。
そのデータの一番最初にあるのが「1993年Jリーグ開幕セレモニー」というデータですが、そのサムネイル画像をYouTubeにリンクさせて流しています。

いまサムネイル画像としてYouTubeに流しているもの自体は少ないのですが、この「1993年Jリーグ開幕セレモニー」については「Jのテーマ」を奏でる「TUBE」の春畑道哉さんの演奏の素晴らしさにコメントをくださる方が多く、あらためてサッカーシーンを彩るアンセムの素晴らしさを感じています。
以下のURLから見れますのでアクセスしていただきコメント欄もご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=c7bcScJYX5A&lc=UgxPhhL6Eg6gz_W79Wl4AaABAg

アンセムに関して、もう一つの話題は1990年イタリアW杯の大会アンセムです。このアンセムは、その時の開会式映像をサムネイル画像に編集していた時、イタリアの2人のロック歌手が歌っているのを見て「あぁ、この歌か」と気が付きました。
この曲は、実はスカパーがセリエAの試合放映権を持っていた1998年頃からスカパーの放送の中で、いわばブレイクタイムのBGMとして流れていたことから、いい曲だなぁと思って口ずさんでいたのですが、もともとはイタリアW杯の大会アンセムで「イタリアの夏」というタイトルがついていたことを初めて知ったわけです。

今さらながらサッカーシーンを彩るアンセムの素晴らしさを実感しました。この曲はまだYouTubeにリンクさせていませんので、URLは貼り付けられませんが、いずれどういう曲かお知らせしたいと思います。
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Jリーグ100年構想クラブに潜むモラルハザードのリスク

2022年04月09日 20時09分37秒 | Jリーグ・三大タイトル
「Jリーグ100年構想」は、ある程度認知されたものですが「Jリーグ100年構想クラブ」となると、私は正直「あれっ、そんなのあったの?」という状況でした。

Jリーグが、将来Jリーグへの入会を目指すクラブを、Jリーグ百年構想クラブ(以下「百年構想クラブ」という)として認定する基準を満たしたクラブのことを指すようで、2012年4月に制度化されて以来、ちょうど10年目、2022年2月下旬に3クラブ追加され、現在14クラブが認定されているようです。

10年目の節目を迎えたこの時期、認定されているクラブの一つ、JFLに所属する三重県の鈴鹿ポイントゲッターズが、いわゆる「八百長」未遂事件を起こしたとして、Jリーグより懲罰処分を受けました。

この処分に先立つこと3ケ月、鈴鹿ポイントゲッターズはカズ・三浦知良選手の移籍で話題になったクラブですが、今度は不祥事で話題になったことになります。

このニュースに接して、私は「Jリーグ100年構想クラブ」という全国にクラブの裾野を広げる取り組みの陰で、クラブ経営者・チーム関係者のモラルが本来備えているべきレベルに達していないクラブが潜り込んでしまっている状況に危機感を抱きました。

およそプロスポーツ関係者が遵守すべきことの第一条ともいえる「絶対、八百長に関与しない」。そのことを、こうも簡単に守らないクラブ経営者・チーム関係者がいることは大問題です。

「Jリーグ」が関係者を懲罰処分にして事足れりと考えているとしたら、同じような事案が今後も後を絶たないでしょう。

そもそも、「Jリーグ100年構想クラブ」を認定する規約なるものに、クラブとして、チームとしてのコンプライアンス厳守について、どのように盛り込まれているのかですが、「Jリーグ100年構想クラブ規程」という名の規約を読むと、いわゆる「Jリーグ参入基準」ともいうべき、法人・組織の整備、スタジアムの整備、地元との連携といった点を中心になっていて、コンプライアンス厳守などのことは、それ以前の当然のことといったニュアンスが伝わって来ます。

私は、そのことが逆にクラブ経営者・チーム関係者をして、コンプライアンス厳守についての認識が甘くなっているのではと危機感を感じました。

「Jリーグ」側が「いまどきコンプライアンス遵守がなっていない経営者なんてあり得ない」と考えているとしたら、それは大間違いで、とりわけ、これからビジネスの戦いに勝ち抜いて大きくなろうとしている企業のレベルでは、ある意味「何がなんて何でも」という考えの人たちが少なくないということです。今回の「鈴鹿ポイントゲッターズ」の事案が、その実例となりました。

したがって「Jリーグ100年構想クラブ規程」という、まだ成熟していないクラブ経営者・チーム関係者に向けた規則においては「絶対、八百長に関与しない」「関与が明らかになった場合は即刻、資格剥奪」という、今更のことをキチンと明文化しておかなければならないと思います。
今更「明文化」なんてと軽視していると、取り返しのつかない事案が発生してしまいます。「八百長問題」ほど、その競技に対する信頼を失墜させる問題はありません。二度と起こしてはならない対策が必要なのです。

本来であれば「Jリーグ100年構想クラブ」資格の剥奪に値する今回の事案、いろいろな思惑というか、ひところ流行った「忖度」が働いた気がしないでもありません。
「鈴鹿ポイントゲッターズ」は当分の間「八百長クラブ」というレッテルを貼られたまま「Jリーグ100年構想クラブ」でいることになります。そのこと自体、不幸なことです。

全国47都道府県にJリーグクラブの空白県を早くなくしたい、それを急ぐあまり、モラルハサードに陥っている新興クラブが潜り込んでしまわないよう対策が必要だと思います。





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カタールW杯グループリーグの戦い、我がDF陣の力は十分ある

2022年04月05日 22時25分16秒 | サッカー日本代表
4月1日、カタールW杯グループリーグの組み合わせ抽選会が行われ、グループE ドイツ、コスタリアorニュージーランド、スペインと決勝トーナメント進出を賭けて戦うことになりました。

当然のことながら、メディアもネットのサポーターも「優勝経験のある2ケ国と同組になった」という点から導き出される想像を逞しくした論調でもちきりです。

その中で、森保監督をはじめとした関係者は「ベスト8という目標に向かっての戦いという意味では、いずれ、どの段階かで倒さなければならないので、グループリーグで「ドーハの歓喜」をもたらしたい」と述べています。

私は、この森保監督をはじめとした関係者の思いにこそ、日本代表の正確な立ち位置を見ています。その裏付けとして持っているが「我がDF陣の力は世界の強豪と互角に渡り合える力を十分持っている」という自信ではないかと思っています。

これまでの日本代表の戦いを見ていて、吉田麻也選手、富安健洋選手、板倉滉選手、中山雄太選手、遠藤航選手、守田英正選手らを中心とした日本のDF陣は、相当レベルが高いことがわかります。

相手がスペインであれ、ドイツであれ、彼らDF陣が万全なコンディションで臨めればという条件付きではあるものの、十分互角にやれると思います。

ですからグループリーグ突破の戦略は、最小失点で守り切り、スペイン、ドイツのどちらかに対して、何かの力で1点をもぎとり勝利する、勝ち点7が目標ということになると思います。スペイン、ドイツともに引き分けで、残りの1チームから勝利しての勝ち点5では、3チームが勝ち点5で並ぶ可能性があり、その場合は得失点差で勝抜けが難しいと思います。

今を去ること26年前、アトランタ五輪サッカーで日本はグループリーグでブラジル、ハンガリーを破り勝ち点6をあげながら得失点差で涙をのんだ経験を持っています。

2強のいずれかを撃破しなければ、グループリーグを突破することは難しいのです。
2強のいずれかを撃破して、2勝1敗の勝ち点6になった場合でさえも、アトランタ五輪の二の舞にならないことを祈るしかありません。得失点差の争いになってしまえば、どうしても勝ち抜けないからです。

ですから目指すは、2強のいずれかを撃破して、2勝1分けの勝ち点7です。これが間違いなく勝ち抜けるシナリオです。

さぁ、そうなると誰がどうやって点を取って勝つかですが、これは「ヒーローの出現」を待つしかないと思います。
過去のW杯グループリーグ突破の結果がそれを如実に物語っています。
2002年日韓W杯は稲本潤一選手、2010年南アW杯は本田圭佑選手、2018年ロシアW杯は大迫勇也選手、いずれの大会も「この選手がヒーローに」ということを事前に予測できたわけではなく、後になってわかったことです。

事前の予想はいろいろされるでしょう。でも、結局は「サッカーの神様に愛された選手」に「ヒーロー」という月桂樹の冠(オリーブの葉の冠?)は授けられるのです。
そうです。神のみぞ知るなのです。
1986年のマラドーナや1998年のジダン、2002年のロナウドのように「ヒーローになるとすればこの選手」といった予測は、日本代表の攻撃陣には通用しない無理な相談というものです。

だからこそ「サッカーの世界」は神秘的でもあり、シビれる世界なのです。
カタールW杯、日本代表は万全なコンディションのDF陣が鉄壁の守りを見せ「サッカーの神様に愛された選手」の活躍でグループリーグを突破し、その勢いで決勝T1回戦の壁も突破する。そして歴史を塗り替えるベスト8に進出する。
そういうシナリオを描けば、十分可能性のあることだと思います。

いかがですか?
ストンと胸のつかえがとれたでしょう?
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