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第1,112話 ペットの存在とリーダーシップ

2022年04月13日 | コミュニケーション

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

近年、ペットの存在が様々なプラスの影響を与えていることが認識されてきています。家庭はもちろんのこと、病院や高齢者施設、そして企業等においてもその効果が認識されつつあるようです。たとえば犬を飼っている人は飼ったことがない人に比べ、介護が必要になったり亡くなったりするリスクが半減することや、過去に犬を飼っていた高齢者は一度も飼っていない人に比べ、介護が必要な状態や死亡のリスクが2割ほど低いという調査結果も明らかになっているそうです。(国立環境研究所や東京都健康長寿医療センターの研究チーム)

過去の犬の飼育の有無が、現在の健康状態にまで影響するということに少々驚きをおぼえますが、これらからも犬の存在が人間にいかに大きな影響をもたらしているかがわかります。

さて、企業において「犬の社員」がいることで有名なのが日本オラクルです。1991年にスタートした社員犬で現在は4代目、人間でいうと40代社員とのことです。毎週水曜日の昼に出勤しイベントやセミナーに登場したり、お客様を訪問したりなど、会社の内外で活躍をしているとのことです。同じように、和歌山電鐵貴志川線貴志駅の猫のたま駅長(現在は、にたま)の活躍も広く知られているところです。

話は戻りますが、最近では社員犬のみならずペット同伴で出勤できる会社もあるようで、リードを付けておけばオフィスでも自由に行動することができるなどは、オフィシャルな場でもペットの存在意義が認められている証拠と言えるのではないでしょうか。

では、ペットの存在意義とは具体的にどのようなものなのでしょうか?これには、社員同士のコミュニケーションが活発になったり、社員のやる気が上がったり、企業の知名度が上がったりということが考えられます。その結果として業績の向上も期待できるなど、いろいろなメリットがあるのではないかと思います。

それでは企業は業績向上のためにペットを飼えばいいのかと考えてしまいそうですが、企業でペットを飼うのはそんなに簡単なことではありません。それではどうすればよいのでしょうか?

ここで話は少々飛びますが、実はこれらのペットを飼うメリットはリーダーが取るべき行動(PM理論)の中の「集団維持機能」に該当しているものなのです。集団維持機能とは、組織や職場など集団をまとめるために発揮されるリーダーシップのことで、人間関係を良好にしたりチームワークを維持・強化したりする機能です。具体的にはメンバーに積極的に声をかける、メンバー間に対立が生じたような場合には、その解消に向け積極的に関与したりなどの行動を指します。

よく「あの人がいると、職場の雰囲気がよくなる」というように、口数は決して多くはないのに、その場にいるだけで存在感を発揮している人がいますが、そういう存在であれば、ペットの場合と同様に職場の雰囲気も活性化されるのではないでしょうか。職場でのペットの存在と職場のリーダーシップを同列で取り上げることにびっくりされた方もいらっしゃるとは思いますが、このように考えると意外にも共通点が少なくないのかもしれません。

最後に、リーダーシップというと行動力や統率力など「動」のイメージを持たれる方が多いのではないかと思いますが、人の話を一生懸命に聞いたりするなど「静」のリーダーシップもあります。「動」が苦手だと感じる人は、眠っている猫のイメージように「静」のリーダーシップを発揮してみてはいかがでしょうか?

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