パオと高床

あこがれの移動と定住

佐々木節『2時間でわかる旅のモンゴル学』(立風書房)

2006-10-08 14:00:01 | 国内・エッセイ・評論
モンゴルから抜け出せない。夏の旅行以来、ふっと草原や青空が浮かぶ。見慣れた遠くの山を見ると、モンゴルではあの山までが障害物無しで見渡せるのにと思ってみたりする。その思い出に浸りながら、うんうんと納得しつつ、また、そうなんだと興味をかき立ててくれるモンゴル旅行入門書だ。行く前に読んどきゃよかった。でも、あとからでも十分楽しい。99年発行の本だけど、今でも変わってないようなところが多かった。めまぐるしく変化し続ける開発ラッシュの国とは時間の流れ方が違うのかも。ただ、それでもウランバートル市内などは結構激変しているようで、価値観の違う遊牧の生活を、農耕民族の破壊や定住狩猟民族の暴挙が覆い尽くさないように祈りたい。
グローバル化という言葉の本質とその欺瞞について、ちょっと考えてみたくなった。


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