シルクロード二都物語・楼蘭・トルファン

NHKハイビジョンで「シルクロード二都物語・楼蘭・トルファン」を見る。今まで見た楼蘭ものの中で、かつての「シルクロード」を除くと断然面白かった。「新シルクロード」でがっかりしていたボクだったが、これは満足。映像がきれいだし、ナレーションが明確だし、CGの入れ方が適切だと思ったし、構成がすっきりしていて歴史的背景もわかりやすかった。
変に人間ドラマを作ろうとするより、制作者の好奇心や意欲のようなものが伝わってきた気がした。

九州国立博物館

　九州国立博物館に行った。東京、京都、奈良についでの国立博物館だ。太宰府天満宮の脇から入り、小高い丘陵になったところに建っている。天満宮の方からはエスカレーターと動く歩道で繋がっている。ガラス張りのちょっと意外な感じのする近代的な建物だ。

　開館記念特別展は「美の国日本」という企画展で、さすがに名品、一級品がたくさんあった。正倉院の宝物や金印三点セット、唐獅子図屏風をはじめとする屏風や掛け軸の有名作、さらには韓国慶州の金製品や中国からの石造品（？）にわくわくさせられた。中学、高校の歴史教科書や資料集で見たことのある品々に出会うことができた。
　また、交流館の展示では広開土王の碑の拓本や蒙古襲来絵詞、火焔土器、雪舟四季山水図の冬、南蛮屏風、朱印船航海図などアジア文化圏としての交流から生まれた文物が面白かった。

　難点は、今、入場者数が多い時期なので、場内の人の流れがスムーズに行かない点だ。一番の問題は金印のコーナーの場所と展示が悪いことだ。四面ガラスのくせに一カ所からしか文字が見えないし、四面ガラスのため人が固まると　流れなくなってしまう。特に人気のコーナーなので残念。あとは、道路の案内で、国道を案内通りに進むととんでもなく遠回りをさせられる。それから、駐車スペースの問題かな。確かに、天満宮周辺には民間駐車場は多いのだが・・・。また、天満宮の駐車場からぷらぷら散策しながら博物館に行くのもいいのだが・・・。

　もうじき「洛中洛外図屏風」がくるらしい。近いうちにもう一度行こう。