パオと高床

あこがれの移動と定住

遠藤次郎・中村輝子・マリア・サキム『癒す力をさぐる 図説中国文化百華』(農文協)

2006-10-08 04:31:23 | 国内・エッセイ・評論
東洋医学の本、かな?中国医学の幾つかの項目について医学源流と考えられる地域との比較検証が述べられている本だ。図表が面白い。また、漢方の体系化された世界の一端が見えるような気がする。妙な言い方をすれば、部位機能的身体と捉えるか、全的実現体として捉えるかの東と西の捉え方の違いを勝手に想像したりする。気の流れって何だろう。例えば、外科的技能からいけば、より精細な身体の内部俯瞰図が必要なのだろうが、漢方的な世界でいけば、むしろ必要なものは連結体系なのかもしれない。もう少し、考えてみたいいろいろが詰まっていたような一冊、かな?
トルファンの砂漠療法は、数年前に行った時の光景が思い出された。

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