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何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

見れ触れて、自然の中の電力ミュージアム

2021年10月18日 | 旅行記・まち歩き


さて、先に触れた日本でも最大規模を誇る奥清津発電所のもう一つの魅力である「電力ミュージアム・OKKY(オッキー)」を紹介する。(「奥清津(おくきよつ)から命名されたと思われる。)
三国の緑の山々と二居ダムの調整池の自然豊かな地に囲まれた奥清津発電所。その奥清津第二発電所に併設される形で、OKKYは開設されている。日本最大級の揚水式水力発電を目の当たりにできる体験型の施設になっている。
下の写真にあるように、展示室の窓から発電機の上部を見ることができるし、通常開館時であれば同じフロアに入って間近に見学できるのだそうだ。(コロナの関係で、訪問時は立入禁止不可でした。)



下池の二居ダム・二居調整池と上池のカッサダム・カッサ調整池(田代湖)の関係を立体模型にし、揚水発電の仕組みを分かりやすく解説。効率的に発電する仕組みを教えてくれる。改めてそのスケールの違いに驚かされる。
また、数々の方式により発電施設を運営する電源開発(J-POWER)の施設を紹介しながら、環境対策やクリーンエネルギー・再生可能エネルギーに対する取り組みの重要性にも言及している。
福島県の阿賀川にある大川ダム(下郷発電所)・大内ダムを以前紹介したが(6月19日記事参照)、この時はコロナの影響で電源開発や地域整備局の施設である展示館が休館していたので比べようもないが、脱炭素の時代を迎え、各電力会社や公的機関もかなりPRに力が入っていると見る。小千谷市の「おじゃーる(JR東日本と小千谷市が共同設置、2020年9月9日記事参照)」なんかもそうですよね?



ただ、この施設ならではの最大の特徴とすれば、「水の路」と言われている実際水路建設に使用されていたトンネルを見学通路として開放。一番奥には実際第二発電所とカッサダムを結ぶ鉄管(下部水圧鉄管、内径4.4メートル)を見ることができる。しかも触れる。しかも耳を当てて水が流れる音を聞くこともできる。
トンネル内にも揚水発電や工事のことを伝えるパネル展示など多数。斜坑工事に使用されたビット(岩盤掘削機の先端)や、行動の入り口には奥只見発電所で使用されていた水車ランナ(立軸フランシス水車、実物)が展示されている。
この日は地元の小学生が見学に来ていたというが、私がお邪魔したときは一人だけ。それでも係の人が丁寧に説明してくれたし、発電所周辺の「のびのび広場」と名付けられた公園は手入れも行き届いていた。ぜひ多くの人に体感してもらいたいところだ。





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