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何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

もう一つの「黒部の太陽」その1

2018年04月09日 | ニュース・うんちく・小ネタ
先週は富山県黒部市を訪問する機会を得る。
黒部川は、黒四ダムや黒部渓谷鉄道などが有名で、一大観光でもあるが、これらのものを含めて土木工事の偉大さを知ることのできる場所でもある。

その代表格が黒四ダムということになる。戦後、急速に発展を遂げて必要になった電力事情により、国家プロジェクトとして建設が進められた。
立山アルペンルートの一部となっている関電トンネルを始め、日本でも極めた厳しい北アルプスの山岳地帯での工事は、三船敏郎や石原裕次郎で有名な「黒部の太陽」でもあるように、ルート開発や導水路などトンネル工事が大きなカギを握ることになる。
日本の構造線の上にある黒四ダムの現場、黒部の太陽では「破砕帯」の存在がいかに難工事だったかということを物語っているのだが、これは関電トンネルで知られる大町ルートの話で、それ以外の工区はあまり脚光を浴びるは少ない。

すでに工事ルートとして第三発電所まで開かれていた宇奈月ルートは、トロッコ列車で知られるが、トロッコも電源開発のための工事用で、観光ルートとして開発が進められた欅平より先への、実は軌道が敷かれており現在も関係ダムや発電所の保守点検のため資材や人員を運んでいる。
こちらのルートでは、黒四ダムから発電所まで水を落とすため導水路を掘る工事が進めらた。第五工区と言われ大成建設が請け負ったのだが、ここは高熱帯という灼熱地獄の中での工事になった。
この記録映画と、当時の工事に携わった人のトークショーが、地元の建設業協会の主催で開催されたのだ。(続く)
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