Touch the Wind!

~気ままに出かける旅とグルメの記録 along the ROUTE527~

YS-11初飛行50周年

2012-08-30 00:00:01 | 雑感

戦後初の国産輸送機YS-11(ワイ・エス・イチ・イチ)が名古屋空港を飛び立ち初飛行を成功させてから50周年を迎えた。ロールス・ロイスのエンジンと計器類以外はほぼ純国産の飛行機だ。
名前の由来だが、「YS」は設計を行った(財)輸送機設計研究協会に因んで、輸送のY、設計のSを組み合わせている。「11」はエンジンと機体の仕様が、それぞれ「1」案のロールス・ロイス製ダート10、「1」案の主翼面積95平米に決まったことによる。従って「11」は「じゅういち」ではなくて「いちいち」と読むのが正解だろう。

胴体の直径の1.5倍もあるでかいプロペラが印象的だが、エンジンはレシプロではなくてガスタービンエンジンを使っている。現在主流のジェットエンジンと心臓部は同じなのです。ターボプロップエンジンといって、ガスタービンの軸動力を減速機でプロペラに伝える仕組みになっています。先進的ですね。反面、操舵系は油圧を使わずリンク機構のため重い。前時代的ですが信頼性は高いでしょうね。

主なスペックは、
座席数:最大64(標準60)、航続距離:1,280km、離陸距離:1,110m、着陸距離:1,100m
日本の短い滑走路の飛行場から飛行場を結ぶために設計された国内仕様的なスペックですね。
因みにYS-11の製造のために、政府および約200社のメーカーが出資して日本航空機製造(株)が設立されたのが1959年、私の生年と同じなのでYS-11に愛着を感じてしまいます。