ロマン・ポランスキーの吸血鬼 [DVD] | |
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吸血鬼THE FEARLESS VAMPIRE KILLERS OR: PARDON ME, BUT YOUR TEETH ARE IN MY NECK
1967アメリカ/イギリス
監督:ロマン・ポランスキー
脚本:ジェラール・ブラッシュ、ロマン・ポランスキー
出演:ロマン・ポランスキー、ジャック・マッゴーラン、シャロン・テート
好きなんですよねこういうのは。
60年代の匂いがぷんぷんするコメディ。
それがまた東欧を舞台にヨーロッパ臭さも持っている感じが絶妙によいのよね。
吸血鬼のいる城のお膝元の村の連中が、どいつもこいつもくせのあるキャラで面白い。
いかにもうだつの上がらない宿屋の亭主と
とにかく太ってでかいその女房とか
そんなのがいっぱいいて
その中でヒロインとなるはずのシャロン・テイトが妙に普通の人に見えてしまって
ある意味失敗しているかもね(笑)
主人公たる博士とその助手はなかなかよいコンビだ。
特に助手のアルフレッドはそのどこか抜けているけど純朴な性格が顔とよくマッチしていてとてもよい。
これはキャスティングの大成功だと思う。
しかもアルフレッドを演じているのはポランスキー本人なのだからいいね!という感じだ。
ポランスキーは若い頃にはワイダの作品などで演技もしていたということだ。
アルフレッドの演技もプロ並によいと思う。
無表情なのにそのまんまで純朴さと間抜けな感じが出ていて、顔で得しているw
吸血鬼にさらわれた宿屋の娘(シャロン)を救出しに(というか博士は吸血鬼存在の証拠を得ようという目的だけど)、吸血鬼の、えーと、クロロッカ?とかいう伯爵の城に行くのだけど、そこでの救出劇がやたらと面白い。
城の屋根伝いに高いところをよれよれと娘のいる部屋までいくところが好きだな。チープなんだけど結構ハラハラする。
博士が窓から入ろうとして引っかかっちゃって、助手が助けに行くんだけど、途中でいろいろあって、はっと気づくと博士がこちんこちんに凍っている、みたいなアホクサさw
あとは最後の方の舞踏会での会話の仕方も面白かったな。凝っている。吸血鬼は鏡に映らないネタを上手く使って盛り上げる。
最後のナレーションも大笑いである。
楽しく観ましたぜ。
***
音楽のクレジットがクリストファー・コメダとなっておりましたな。
博士のジャック・マッゴーランは『ワンダー・ウォール』のあの博士?もやっており、
ノリが似てるよなとおもったら、脚本のジェラール・ブラッシュは『ワンダー・ウォール』の脚本でもありました。
そんな繋がりがあるとはね。
原題もいいよねww!
@自宅DVD