Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

ジャン=リュック・ゴダール「映画史」1・2

2005-04-07 14:43:55 | cinema

 


パゾリーニはちょっと休憩し、ゴダールの「映画史」の第1章・第2章を忍耐強く観た。

リュミエール兄弟からハリウッド、ニュース映画まで、
ありとあらゆる映像と、
ありとあらゆるテクスト、
ありとあらゆる音声
が引用されコラージュされ、
「映画」の「歴史」を醸し出そうとする。
その一筋縄でいかなさが、実にゴダールの強度。

ビデオ撮影・編集技術をフルに動員して、それでもゴダールらしい音と映像のオーヴァーラップが美しい均衡を実現している。

はっきり言ってわかりにくい。
けれど、見ているうちに一定の様式らしきものを感じ取ることができる。
もしフランス語と英語が聞き取れるならば、もっとよく感じ取ることができるだろう。(残念)
特に戦時中の映像に関する部分や、宗教に関連していく部分は、迫力あるコラージュで
観る者につきつけてくる何かがある。

何を突きつけるかを論じれば意味のある記事になるんだろうけれど、
力が足りず「感じ取った」以上には進めない。

パゾリーニの「奇跡の丘」からの引用があった。
病を治すシーンと、力強く説教を語る言葉が引用されていた。
聖書の言葉がまるで映画の歴史への訓辞のように聞こえる。

忍耐強く観る必要がある。
これはやっぱり闘争しつづけた映像作家の闘争なんだろう。

コメント (4)
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病院へ行った(長編日記)

2005-04-07 10:04:54 | diary
昨日は病院へ行った。以下昨日の状況。

小学校は始業式の日なので、子供は昼すぎに帰ってくる・・・はずなんだけど・・・
・・・1時になっても帰ってこない。心配以上に腹減ったぞっ!(-_-;)

1時半ころようやくご帰宅、即座に親子で昼飯を食う。
そして子供は児童センターに遊びに行き、親は病院へ出かける。

行きがてら、レンタルビデオ屋にビデオを返却に行く。
すると、棚の模様替えをしたらしく、やっと最近把握できてきたビデオの配置がすべて変わっている(悲)
しかも以前あった「ピエル・パオロ・パゾリーニ」コーナーがなくなっている!。一カ所にあったパゾさんが50音順に散らばってしまっているではないですか(怒)
まあ時間ないし今日は借りるのやめよう。いやどっちかというと経済的事情かな(寂)

ビデオ屋を後に、電車に乗り、ティプトリー「愛はさだめ・・」を読む。
有楽町駅から20分くらい歩いたところに病院はある。天気が悪ければ地下鉄で行くが、ぽかぽか陽気なので、今日は歩くことにする。
私は今のところ花粉症ではないけれど、やっぱり空気がほこりっぽく感じる。もうすぐ発症するかしら・・

病院まであと数分というところで時計を見ると、まだ予約時間まで30分もある。と、ローソンを発見、よしLOPPIで「ベルギー象徴派展」の前売りを買おう!と思い立ち、買う。便利な世の中だなあ。しかし前売りといっても、当日券とたった100円しか違わない。けち。

っと、しまった、今日の診察で言うべきことをちゃんと考えていなかった(^^;)。うーん
・アモキサン3カプセルにしたらよる7時半に眠くなっちゃう。
・おしっこが出にくいですぅ
・調子は、静かにしていれば安定してますが、子供が騒ぐとダメです。
これくらいかなあ。

病院に着くと、なにか異様な雰囲気・・・いつもは待合室に6人くらいはいるのに、今日はたった一人・・・なんでかな年度初めだからかな・・・
空いていればいるでなんだか落ち着かない(笑)本を読もうと思ったけれど集中できないしーと思っているうちに、もう順番が回ってきた。
診察は15分くらいで終わってしまう。うーんカウンセリングじゃないからしょうがないけれど・・アモキサンに大きな問題がなければ、もう1錠増やしてみましょう、ということに。
今の病院の先生は、薬の処方については、なんとなく一定の方針があるように感じる。前の病院の先生は、いきなり薬を変えてみたり、脈絡なく量を増減したりする先生だったので、それにくらべるとかなり安心だけど、どうなるかな。

病院で職場の担当者と待ち合わせだったけれど、診察が早く終わってしまったので、ぼぉっと待合室で待つ。空いてるからいいかな。
職場の担当者は4月から新しい人に替わり、今日は初対面。ききき緊張するぅぅ
落ち合ってから、デニーズでコーヒー飲みながら事務的な話をする。新担当者は、うちの会社には多いタイプの普通のおじさんだった。変な人じゃなさそう。でも話が長いのと、ヘヴィなスモーカーなのがちょっとまいる。服がすべてヤニ臭くなる(TT)

前任の担当の人がしっかり引き継いでくれたようで、とにかく焦らずにゆっくり加療してください、というスタンスで接してくれたので、ありがたい。私の場合、職場との関係という点では非常に恵まれていて、本当に幸運である。

帰路も歩くことに。夕方になって気持ちがいい風が吹く。
チェンバロレッスンにそなえ、○野楽器にバッハのインベンションとシンフォニアの楽譜(ベーレンライター版)を買いに行く。今手持ちの楽譜はもう20年以上前の、ちょっと怪しい校訂版なので、これを機に買い換えようと思っていたのだ。
が・ない
どおしてこういうベーシックな楽譜が品切れになるの??ぷんぷんビーーーム!

というわけで、遠回りになるけど、しかたなくYA○○HAへ。
が・ない
こんどはぷんぷんしないで、お店の人に調べてもらったら、全音出版のベーレンライター版はもう出ていなくて、今はヤマハから出版されているとのこと。そうかー全音のベーレンライター版はもうないのかー青くてしっかりした装丁が気に入ってたんだけどなあ。時代はどんどん変わるのね。

うっ!買ってほっとしたら、結構ふらふらになっている!コーヒー飲んで長時間歩いたせいか貧血気味!まずい・・・帰れるだろうか・・・
さっきまでとはうってかわってとぼとぼした歩みでなんとか駅にたどり着く。
電車にのったら運良く座れたので、人心地つく。

この「人心地つく」ってなんか好きな表現。人間らしい心持ちになるっていう意味かなあ。ってことは人心地つく前は「獣心地」とか「魚心地」とか「妖怪心地」だったってことだよなー。と考えると面白い。

なんて妄想してるうちにうっかり乗り過ごしそうになる。

這うようにして家に帰り着き、子供がなにか言ってるなーと思いながらも、とりあえず倒れる。ばたんきゅう。
はっと気づくといつのまにか妻が帰宅し、夕食の準備をしている。
うーん・・・今日はもう営業終了なり・・・

深夜、下の子Mちゃんが、布団はがし+キック攻撃をしかけてくるので、安眠できず。
おかげで変な夢をみて、叫ぶ。(たぶんほんとに叫んだと思う)

 富士山頂に投票箱があって、できるだけ多くの人に投票してもらうのが私たちの使命。
 長い段取りを経てようやく投票開始。しかし、無情にも締め切り時刻がもうすぐ迫っていた。
 長い列ができているなか「投票終了時刻です」宣言が響き渡る。
 「えっ!」と絶句する私たち。私は涙をこらえて叫ぶ。
 「そんな・ばかなぁ~っ!!」

最後に妙に疲れた一日でした。
コメント (2)
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