南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

12月25日 テレマークレッスン

2022-12-25 20:48:52 | テレマーク

今シーズン初レッスンです!

初日の今日は朝から雪ゴン降りです。たかつえスキー場での基本の確認レッスンです。

今日はKさん&Aさんにお越しいただきました。

ベテランであっても初心者であっても基本の確認レッスンは大事ですよ。

何気に滑っているよりは、とあるポイントを意識して身体を動かすと、上達への近道となります。

目指すは山滑り!

今日はお越しいただきありがとうございました!

帰宅すると我が家の積雪計は85㎝となっておりました。

2022-23 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T 

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12月24日 ドア・トゥ・狩猟

2022-12-24 19:02:15 | 里山の暮らし

我が集落の積雪も60㎝になり、その辺をスキーで歩き回れるようになりました。そう、玄関からそのまま狩猟へ出られる季節となったのです。

ヤマドリの出汁は年越しソバに最高なんですね。年末まで時間がないので、なんとかヤマドリを獲りたい。

今日まで何度か山へ行ってはいたのですが、一度だけ撃ち損じ貴重なチャンスを逃してしまいました。明日から年末テレマークレッスンがびっちり入っており、今日が年内最後のチャンスなのです。

湿った雪の降りしきる中、田んぼを横切り隣の集落の山へ向かいます。

民家の終わりから、沢沿いを山へ入っていきます。

雪山での銃猟は銃口に雪が詰まりやすいです。もし雪が詰まったまま知らずに発砲すると、銃身が破裂し事故になりかねません。なので、こうして銃口に紙テープを張ることにしています。猟の先輩から教えてもらった術です。

フレッシュな足跡は自分のスキーの跡だけ。でしたが…。意外と新しめのヤマドリの足跡が現れました!

実は先日も駒止峠で足跡発見直後、岩陰から突然飛び立たれ、びっくりして銃口を向けましたが狙いがあまく外れました…。この、下手くそが!と内心自分を罵ったのです。くやし~

しかし、今日のチャンスは逃すまい。

忍び進むと…。いたー! 感づかれないようにカメラを向けました。

木立の陰からそーっとそーっと近づきます。するとどうでしょう。ヤマドリは雄で、なんと二羽の雌を引き連れていました。やるなーこいつ。と心の中で呟きます。もちろん狙うのは雄です。(現在、雌の捕獲は禁じられています)

向こう側は幸いにも土手で、撃っても安全です。ここでスキーのメリットが発揮されます。ウロコ板の一歩はツボ足よりも倍以上に、すーっと移動距離が長いのです。

意を決し、銃を低く構えヤマドリに一気に近づきました。ポンッ!

なんと、飛び立つよりも早く撃つことが出来ました。

今年もどうにか年越しソバに間に合いましたー!

手を合わせ、命をいただく感謝を祈りました…。

さてその場で羽毛をむしり取るのですが、喉元が何やら膨らんでいます。

後ほどさばいてみると、なんと大量の木の実と緑色の葉っぱをぱんぱんに溜め込んでいたのです。これが父親から以前聞いていた荒天前の食い溜めなのか…。現在、まさしく天気予報ではこれからの大雪に警戒!と緊急情報が出されています。どうしてなんだろ?現在北海道の東で低気圧が停滞猛烈に発達しています。ヤマドリはその気圧の変化を察知しているのか、寒波の襲来を察知しているのか、なぞです。動物の勘とはすごいものですねえ。

さて家に戻ろう。先日の東京では、背中のパックからのぞくフランスパン(バゲット?)がなんだかおしゃれですが、ここではパックから覗くヤマドリの尻尾がおしゃれー、といいたいところです。

とにかくドヤ顔で家に帰れます。大晦日は実家でこのヤマドリ出汁のソバを頂こうと思います。

さて、明日からテレマークレッスンの日々が始まります!

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12月22日 別世界…東京へ。

2022-12-22 21:01:55 | 里山の暮らし

19日のまだ薄暗い早朝。玄関を開けて呆然…。南会津は大雪でした。

しかし、今日は東京へ行く日。急いで雪を片し、峠を越え会津高原駅へ行くも鉄道は運休…。

ならばと、鬼怒川温泉駅まで軽トラを走らせ特急リバティ鬼怒になんとか乗り込んだのでした。

冬の和泉屋AK.Tテレマーク事業に多大なるご支援をいただいている巣鴨のキャラバン社へ。

キャラバンといえばハイキングシューズや登山靴でお馴染みの国産老舗ブランド。バックカントリー事業も広く展開しG3、SCOTT、22DESIGNS、RMUなどを扱っています。

いつも電話やメールでやり取りしている担当の櫻井さんと、今季の報告と来季の打合せ。このご時世、なかなか重たい空気ですが、いい雪も降っていることだし軽く吹き飛ばして楽しく貢献したいところです!

お忙しい中、お時間を割いていただき有り難うございました。

翌日はパタゴニア大崎へ。ここも毎年必ずこの時期に訪れる。

和泉屋AK.Tのテレマーク事業だけでなく、トマト事業でもパタゴニアが活躍していますよ。スキーで使わなくなったインナーやフリースなどはトマト農業の作業着となります。ぼろぼろになるまで使っています!

大崎店は余裕のある広さで、ゆっくりと品定めが出来ます。サイズ、色、肌触り、仕立て。やっぱり実際に着て触らないと分かりませんよね。そして何よりもスタッフの方々が特技や話題が豊富で奥深そうな人ばかり。思わず話し込んでしまいます。

無機質で空の狭いビジネス街。所狭しと並ぶ商品、ひしめき合うお店。日没に鈍く輝く自転車の海。

まるで外国でした…。

さて、あの地から5時間後。もとの世界に戻りました…。

翌朝、スキーを履いてヤマドリを撃ちに山へ。

ウサギとテンの足跡がたまにあるだけで、獣たちの賑わいが無い。

今年はまだカモ1羽のみ。そろそろ年末。年越しソバの出汁にヤマドリが欲しい…。

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12月12~16日 南会津バックカントリーの夕べ 2023 in MMtBビアフリッジ

2022-12-17 18:46:38 | テレマーク
 
南会津バックカントリーの夕べ 2023 in MMtBビアフリッジ
 
おかげさまで盛況のまま終了しました!
 
地元のみならず、遠くからもお越しいただいたみなさん、ありがとうございました…。
期間後半からは南会津も雪景色となりましたね~。
 
いよいよ始まります!今シーズンもどうかみなさん安全に思いっ切りバックカントリーを楽しんでくださいませー!
 
ご協力いただいた(株)キャラバン様、ココヘリ(八木澤様)には感謝いたします。
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12月3~4日 尾白山

2022-12-04 13:57:30 | 

12月2日。ようやく我が集落にも初雪がやってまいりました!

昨年の11月24日に比べると8日遅い初雪でした。

12月3日。冬型が緩み今朝の最低気温はー4.7℃。今年一番の冷え込みです。

尾白山もこの時間はまだ真っ白。さて今日はあの尾白山の山頂を目指します。

まずは車を宮沢登山口へ置き、今日はヘビゾネルートで登ることにしました。

登山口から一度戻り、宮沢入川ぞいの林道を歩きます。

標高620mの林道終点から、まだ陽の当たらない寒々しい宮沢入川を遡行します。

今朝の冷え込みで、遅めのキノコはシャリシャリです。

今日の足元は、この沢歩きと雪濡れもあろうと狩猟スタイルの長靴とスパッツです。

滑ってドボンしないよう、慎重にひょいひょいと。まず目指すは入川と中の沢の間の通称「ヘビゾネ」です。

さて、沢から今度はヘビゾネのたるみ(鞍部)を目指し一気に直登。藪もうるさくなく、灌木を掴みながらぐいぐい登ります。

700m付近からヘビゾネをたどり山頂を目指します。尾根を境に北斜面にはまだ昨日の雪が残っていますね。

コンコンコン!とつつく音。探すとアカゲラがいました。

尾根沿いのブナに大正十五年?と読める切り付けがあった。約100年前の印。

そう、この通称ヘビゾネは地元マタギの呼び名だ。尾白山へ向かってうねうねと長いヘビのように続く尾根、という意味。

尾白山界隈は熊の猟場でもあった。

尾根にはヒメコマツなどの針葉樹が多い。この傾向は奥会津の豪雪地帯特有で、斜面は雪崩のため灌木が多く尾根には馬のたてがみのように針葉樹が並ぶ。

時にはこんな大木も。

一部岩場もあり、雪で滑るので慎重に。

標高1,000mを過ぎると、やっと尾白山の全容が見えた。全層雪崩の巣でもある南面はミヤマナラ、ミネカエデなどの灌木が多いが、紅葉の時期はこれが美しい!

針葉樹の尾根は藪はうるさくはないのだが、それが切れるとこのような雪で湾曲した灌木の藪。逆らうようにすり抜けるように登るのだが、スピードは激減。

この尾根の南面は豊かなブナ森が多い。陽当たりが良く、冬眠前の熊がブナの実を漁ってないかと凝らすが居ないようだ。

ま、居られても今日は猟モードでもないのでちょっと困るのだけど…。しかし、この後現実に…。

南東方向尾根越しに、三ツ岩と大戸沢が見えた。まだそれほど白くはない。

標高1200mを越えると雪も解け切らず、身体が濡れてきたのでザックカバー、テムレス、カッパ下を装着。

晴れていても藪こぎの枝付きの雪や霧氷というものは実に厄介。晴れていても濡れまくる。

何年生きたであろう太いヒメコマツの枯木たち。しっかりと更新されている。

ふと足元を見ると、動物の寝転がったような跡。よく見ると…

でかい足跡が…。これはほんと大きい。そして子供の小さい足跡も。疑いなく親子の熊。しかも新しい。

これが熊猟だと喜ばしいサインなのだが、今日は会いたくね~!これがまた、同じ山頂に向かっているし。

用心して持ってきた熊スプレーを手に持ち、念のため風下に向かって軽く試し噴射。問題なし。

さて、もうこの尾根上から過ぎ去っていてくれと「ほーいほーい!」と勢子声を出しながら藪をこぐ。

足跡はずっと同じ方向で、熊を追いかける形になってしまう。親子熊は一人熊と違って進みが遅いもの。藪もこぎながらなのでゆっくり大声出しながら進む。

15分ほど進んだだろうか。ふと前方を見ると…。ああ…。

50mほど先のブナに登っているでっかい熊を見てしまった。しかも、おそらく熊もこちらの声を確かめようと木に登り、近づく僕を確認し急いで降りる最中だったのだ。ほんとに大きい。この春に獲った熊よりも断然でかい…。

ああ、しまった…。親子熊は厄介だ。7年前に裏山で親子熊に威嚇され猛然と走り寄られたことを思いだす。やつもこっちに来るかもしれないと、安全ピンを外しスプレーを構える。

ブナを降りたあとは動く気配が無いので、しばらく大声を出す。手を叩いたり、犬の鳴きマネをしたり。どのくらいしただろうかガサガサーっという音が南面に下って行くように聞こえた。

こんな藪尾根を引き返すことも考えられない。少しずつスプレーを構えながら歩み寄る。熊が上ったであろうブナの樹を過ぎると足跡が無くなっていた。後ろから横から飛びかかれまいとびくびくしながら急ぐ。

ふ~っ。ここまで来ればもういいだろうと藪を漕いでいると、ぽん!と山頂の登山道へ出た。

登り出して4時間40分。

これが無かったら、もう不安でどうしようもなかっただろう。

山頂でゆっくりコーヒーを飲んで、大好きなシュークリームを食べる。おいしい~!

山頂から登ってきたヘビゾネを振り返る。

針葉樹が途切れたあたりから上方のブナの樹に居たのだね。

やはりここは昔からの猟場だけあって熊が居る。いつかここにも熊打ちに来てみっかな…。

大博多山(だいはたやま)の向こうには飯豊連峰が。

傾いてきた太陽にブナが輝いている。

さて、山頂でゆっくりしたあとはテン場へ向けて登山道を下山。

やっぱり登山道は高速道路だ。自由がない分、速い!

大きめの足跡にびくっとするが、これは一匹お猿の足跡だった。

お気に入りの幕場でツェルト設営。気温は0℃。

今夜は月夜。

毎年この時間が好きだ。テントや山小屋での夜、ウィスキーをちびりちびりやりながら辻まことの「山からの絵本」を読む。奥日光や奥鬼怒あたりの話も好きだが、今夜は特にこの熊におこられた話がいい。本当は会津駒のちょっと怖い遭遇もいいが、なんせ数日前に山の池で幽霊の声?を聞いたのでやめておいた。

ラジオ深夜便を聞きながら寝に落ちた…。

朝食を済ませ朝6時半には撤収完了。下山初めに尾根から朝焼けを眺めた。ちょうど高杖スキー場の上の方から朝日が昇り出すところ。今回はいつもより美しくはなかった…。

高速道路の登山道。下山はあっという間。午前8時半には帰宅したのでした。

2022-23 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

お知らせです!

12月12、14、16日に南会津バックカントリーの夕べ 2023 in MMtBビアフリッジ を開催します

14日にはココヘリの八木澤さんがお越しになります。この機会にココヘリへの加入をお勧めしますよ!

コメント (4)
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