つい3日前は久しぶりの冬型。群馬のみなかみから遊びにお越しいただいた「いもむし夫妻」と一緒に久しぶりのパウダーを楽しんだ!
その3日前が嘘のような3月5日は、バックカントリーツアー講習の日。南郷スキー場は気温が10℃!
今回は、栃木下野市からNさん、いわき市からSさん、つくば市からKさんにお越しいただきました。
3月の週末はスノーボードのイベント(花泉カップ)などが目白押し!
もちろん、南郷クラシックもね、あるよ。
さて、まずはけが人を搬送する練習から。
消防署の山岳救助隊が来てくれるまでに、自分たちがやらなければいけないことはたくさんある。救助隊員やヘリにけが人を引き渡しやすい場所まで、自分たちで搬送しなければいけないことだってある。
自分たちが身に付けているビーコンやプローブの使い方も慣れておかなければいけない。
今回の合宿所は山口屋旅館。夜はビールも我慢しながら、読図しながら明日のツアーの道程表作成、スマホを駆使して高層天気図などから山の天候予測。
明日の準備が終わったところで、ほっと一息ビールで乾杯
さあいよいよ実践の日。
だいくらスキー場を左に見て、我々は黒岩山へと向かった。
10℃を上回る気温に、ゆきむしも黙ってはいられない様子。我々同様、上流へと向かうセッケイカワゲラがたくさん雪面をうごめいていた。
ポイントごとに先頭を交代しながら戸板峠へ向かう。
先頭は常に地形図で現在地を確認させる。現在地がここだという根拠も聞き出す。あいまいな現在地把握は道迷いの元。
黒岩山、黒岩湿原付近は平らな山。晴れていても現在地把握は難しい。でも、よーく地形図と現地の地形を読むと答えが出てくる。
GPSでも現在地は分かるが、結局、読図が出来ずしてGPSは使いこなせない。
地形図とコンパスを駆使して、ようやく平坦尾根をクリア!
七が岳の裾野の向こうには、裏那須の峰々が見えていた。
さて、いよいよ谷へと滑降!なのだが、べたべたの腐れ雪。今日一番の難関となる。
渡渉点を見つけ、沢を渡り林道を探す。
我々は林道に出て、ほっとした。山のカモシカは、久しぶりの人間を見て、はっとした。
今日は6時間以上の読図山行でした。
バックカントリーの事故として雪崩事故がクローズアップされる昨今だが、それよりも実は道迷いや転倒ケガの事故の方が圧倒的に多い。
滑る技術の向上は言うまでもないが、バックカントリーへ向かうにあたり、やるべきことってもっとたくさんあると思う。
連れて行ってもらう山の経験って、本当に山の経験といえるのだろうか?自分で道を選べれば雪崩事故だって案外回避できるのではないだろうか?
雪の山に道はない。道は自分で作る、滑る道も自分で選ぶ。自分で道作って自分でルート考えて滑る山にこそ、バックカントリーの本当の楽しさがあるのではないでしょうか!
NさんSさんKさん、2日間お疲れさまでした今シーズンもお越しいただき、ありがとうございました
今年もやります! 第3回 南郷クラシック!