南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

10月29日 三本槍岳

2022-10-31 17:53:57 | 

秋の深まりを見せている畑からの景色。

ここ数日は片付け作業、真っ只中です。

さて10月29日は畑作業をお休みし、いつもお世話になっている東京トマト応援隊のみなさんを裏那須連峰の三本槍岳へご案内いたしました!

大峠林道の車止め(標高1,260m付近)からの登山でしたが、もうすでに山は初冬のたたずまい。落ち葉が敷きつめられたいにしえの道、会津中街道を大峠を目指して歩いてゆきます。

途中、大きなミズナラにサルノコシカケのようなものを見つけたようです。落葉が進んだ森は見通しが利くようになります。すると、見つけにくかったものが見えるように。これもまた初冬の山のメリットでもあります。

裏那須の大峠はマイナーなコースとはいえ、地元の登山道管理の方々のお陰できれいに刈り払いをされた道を歩くことが出来ます。

背が低くなった森を抜けると一気に大峠へ。

四叉路の大峠から三本槍岳を目指しました。

大峠は栃木・福島の県境でもあり分水嶺でもあります。そしてさらに会津への街道であったことから、幕末から明治にかけて勃発した会津戊辰戦争の戦争遺構も存在します。地理的にも歴史的にも興味深い大峠なのです。

那須連峰は風が強い山でも有名。標高1,460mの大峠からは森林限界となり偽高山の景観となります。

稜線から見下ろす山肌は、まるで絵画のよう。

足元にはガンコウランの紅葉です。

弱い冬型から徐々に高気圧が張り出してくる天候の今日。ガスも時々晴れるようになり、日差しが出てきました。

振り返ると、流石山から三倉山へのどっしりとした山塊が見えていました。

1,826mの展望地点から鏡ヶ沼を見下ろすことが出来ます。周りの紅葉はすっかり葉を落とし、青い綺麗な湖面がよく見えていました。このあとあの沼を訪れる私たち。まさか、あのような天候になるとは…。

天候が急変するとはいざ知らず、相変わらず呑気なトマト応援隊はケルン積みではしゃいでいます。

さて、三本槍と鏡ヶ沼の分岐で山頂アタック組と待機組に分かれ、山頂組は無事到達。合流後、鏡ヶ沼へと下山を開始しました。

この間、気温が下がり始め小雪も舞い風も強まり出しました。隊のテンションも下がり始めます…。

稜線から分岐する沼への道は登山道というより、まるで沢筋、直下道。

転倒と石転がしに気を付けながら先を急ぎます。

沼への急下降を終えるころ、辺りはいつの間にかガスに包まれ小雨まで降り出してきました…。

白いはずのダケカンバは、まるで大蛇のようにおどろおどろしく黒々とうねり出しています…。

三本槍岳への稜線から見えていた綺麗な鏡ヶ沼は嘘のよう。不気味なくらいに霧に包まれてしまいました。

さすがは大蛇伝説の鏡ヶ沼。その伝説はこちら  ⇒ まんが日本昔ばなし

水辺のイチイの大木で雨宿りをした私たち。これ以上長居するところではないと感じた我々は、先を急ぐことにしました。

沼を離れしばらくすると、先ほどの天候がうそのよう。カラマツの明るい森に気持ちもほっとしました。

林道にもどった隊の面々。先ほどまでの沈黙がうそのよう。のんきなものです…。

さあ、明日は田代山へ行くぞー!

2022-23 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10月20日 今日の畑 | トップ | 10月30日 田代山 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事